鐘が聞こえる 〜恋人たちの休暇〜

 

 

 

作:笹原

 

 

 

 

ここはリゾート惑星。

ネフューリアとの死闘を制し、1週間ほどたったある日。

やっと手に入れた平和と30日の有給休暇を二人でゆっくり過ごそうと、タクトとミルフィーユはこのリゾート惑星を訪れていた。

 

 

1日目

 

 

「わ〜、すごく気持ちいいです。」

 

ミルフィーユは、シャトルから出てきて、伸びをしながらいった。

 

「うん、本当に落ち着くなぁ。」

 

タクトは、ミルフィーユのあとから出てきて、笑顔でそう答えた。

突き抜けるような青空の下、二人は楽しそうにゲートに向かって歩いていった。

 

「それにしても、少し荷物多くないか?」

 

シャトル発着場を出てから、タクトはそう尋ねた。

今、タクトはトランク2つを引っ張り、ドラムバッグ2つと背負いかばん1つを担いでいる。

 

「えぇ〜、そんなことないですよ〜。女の子にはこれぐらいの用意が必要なんです!」

 

少し大きめのハンドバッグを手に提げたミルフィーユは、少しむくれながらそう答えた。

 

「ああ、分かった……。分かったからそんなに怒らないでよ。」

 

ミルフィーユの凄みに押されて、タクトはしぶしぶ承知した。

 

「それに、そんなにふくれっ面してたらせっかくのミルフィーのかわいい顔が台無しじゃないか。」

 

「やだ、タクトさん。恥ずかしいじゃないですか。」

 

顔を赤らめながらも、ミルフィーユの顔に笑顔が戻った。

 

(ほっ……。機嫌が戻った。)

 

「それにしても、まだこんなに自然の残っている惑星がまだあったなんて……。」

 

「こんなにきれいな森林や湖や山が一度に見れちゃうんですもんね。ほんと、素敵です。」

 

「そういえば、オレたちが泊まるロッヂってどこら辺にあるのかなぁ?」

 

「え〜っとぉ、確かこっちの道を行って、次の分かれ道で細いほうに行けばつくはずですよ。まだだいぶ歩かないといけませんね。」

 

日がちょうど真南に昇った頃、左側の並木が開け、湖が目に入ってきた。

 

「うわ〜、すごくきれいな湖です〜。」

 

「まるで鏡みたいだなぁ。映ってる山と本物の山の見分けがつかないくらいだ。」

 

「あっ、タクトさん。あそこに見える屋根って私たちが泊まるロッヂのじゃないですか?」

 

「えっ、どこ?」

 

「ほら、あそこ、あそこです。あの突き出したところにある屋根です。ちょっと大きな木の陰で見づらいんですけど……。」

 

「ああ、あれね。うん、なんかそんな感じがするね。」

 

「あともう少しです。タクトさん、がんばりましょう。」

 

「別にがんばるようなことでもないような気もするけど……。まあ、ミルフィーのためと思えば悪くもないかな……。って、ちょっと待ってよ、ミルフィ〜〜〜!」

 

上機嫌に駆け出したミルフィーユのあとを、タクトは大量の荷物を引きずって急いで追いかけた。

 

「早く行かないと夕方になっちゃいますよ〜。」

 

それから30分ほどして、あともう少しでロッヂに着くところまで来た。

 

「タ〜クトさ〜ん。あともうちょっとですよ〜。えっ、うそ〜〜!こんなことって……。」

 

急に素っ頓狂な声を上げてミルフィーユは、その場に立ち尽くした。

 

「どうしたんだ〜、ミルフィ〜〜〜?」

 

ミルフィーユのただならぬ様子を心配したタクトは急いでミルフィーユに駆け寄った。

 

「あっ、タクトさん。あのロッヂって……。」

 

「ロッヂがどうしたんだい?」

 

と、顔を上げた瞬間、タクトは絶句した。

 

「あのロッヂって、あのとき作った……」

 

「……砂の家そのままじゃないか……。」

 

しばしの間目の前のロッヂを呆然と見つめる二人。

 

「こんな偶然もあるもんだなぁ……。」

 

「はい……。なんか夢みたいです……。」

 

いつまでも外にいるわけにもいかないので、二人は早速中に入り、荷物の整理に取り掛かった。

荷物整理も一段落し、二人は、ベランダに椅子を出して休憩に入った。

日は少し傾き始め、あたりが赤く染まりだしていた。

 

「いやぁ……、まさかこんなロッヂがあるなんて、驚いちゃったよ。」

 

「私もです。ここまでピッタシなんですもの。ちょっと早いですけど、私の夢がかなっちゃいました。」

 

「本当だね。まぁ、ずっとってわけにはいかないけど、しばらくはこうして一緒だね。」

 

「はい。タクトさんと二人っきりです。こうやって二人でのんびりできます。私はそれだけでもう幸せです。エンジェル隊の仲間と一緒にいるのも楽しいんですけど、やっぱり、タクトさんと二人っきりのほうが心が安らぐっていうかなんていうか……。とにかく、タクトさんと一緒にいるほうが好きです。」

 

「オレもだよ。ミルフィーとこうしているときが一番落ち着く。それに、ミルフィーと一緒になにかやっているときも、とても楽しい。」

 

こんな会話を弾ませながら、リゾート惑星での1日目は終わりを告げていった。

 

 

2日目

 

 

ガバッ!

 

「う〜ん……。寝坊しちまった。今何時だろう……。レスターに怒られちまう。」

 

寝ぼけてます。

 

「んんっ!? 9時!? やばいっ、やばいって!!」

 

まだ寝ぼけてる……。

 

ベッドから降りようと思った瞬間、

 

グイッ!!

 

裾を引っ張られた。

 

「???」

 

「タクトさ〜ん……。」

 

「あれっ? 何でここにミルフィーが?」

 

少し動揺するタクト。

 

「そういえば、ここって司令官室じゃないなぁ。どこだっけ?」

 

考え込むタクト。

 

「そうか。今は休暇中で、ミルフィーと二人きりでリゾート惑星に来てたんだっけ。それなら、何もレスターに気兼ねすることはないじゃないか。でも、やっぱそろそろ起きないとな。ミルフィーも起こしてやるか。ミールフィー、朝だよ。」

 

「もう少しお寝坊さんしましょうよぉ〜、タクトさぁ〜ん……。」

 

「まだミルフィーも寝ぼけているのか……。まぁ、時間は十分すぎるくらいあるんだしいっか。オレももう一眠りするか……。」

 

……結局、タクトは寝てしまった。

 

それから2時間ほどたった頃、

 

「タ〜クトさ〜ん、起きてくださ〜い! もう11時ですよぉ〜!」

 

「んぁ、う〜ん、おはよう、ミルフィー。結局2時間も寝ちゃった。」

 

「早く着替えてください! 今日はピクニックに行く約束ですよ! もう、お昼じゃないですか。」

 

「ああ……、そういえば。ごめん、すぐ準備してくるよ。」

 

しばらくして、

 

「お待たせ〜。」

 

「もう、女の子を待たせるなんてひどいですよ、タクトさん。」

 

ミルフィーユは、完全にふくれている。

 

「ごめん、ごめん……。さきに起きたんだけど、ミルフィーがあんまりにも気持ちよさそうに寝てたから、起こすのも悪いって思って2度寝しちゃったんだ。」

 

「それなら、起こしてくれればよかったじゃないですか。私は気にしません。」

 

「分かった、分かった。今度はそうしてあげるから、今日はもう行こう。せっかくの時間を無駄にするのもよくないしね。」

 

「……分かりました、約束ですよ?」

 

「うん、約束する。」

 

「よ〜し、準備も整ったところでレッツ・ゴーです。こっちの山のほうに行ってみましょう!」

 

昨日同様、気持ちのいい晴れ空の下、何処までも続いていそうな並木道を、二人は昨日湖に映った山のほうに向かって歩き始めた。

 

「空気がおいしいです。きっと、広い自然の中の空気は澄んでいるんでしょうね。」

 

「それに、太陽がポカポカとあったかいなぁ。とても気持ちいいや。」

 

「それにしても、ここってどのくらいの広さがあるんでしょうか? ここにいる間に見て回れるでしょうか?」

 

「う〜ん、それは分からないなぁ。でも、そんなにあわててみる必要はないんじゃないかな? もし、全部回りきれなかったとしたら、次のときのお楽しみとしてとっておけばいいんじゃない? これから先だって、いくらでも時間があるんだし。」

 

「えっ、また連れてきてくれるんですか? わ〜い、うれしいな。」

 

「おいおい、まだこの休暇が始まったばかりだってのに、もう次を考えているのかい? まぁ、いっか。いいよ。いつでも連れてきてあげるよ。」

 

そんなこんなしているうちに、あっという間に2時間たち、山のふもとにたどり着いた。

 

「うわぁ〜、お花がたくさん。きれいです。」

 

ふもとには見渡す限りのお花畑が広がっていた。

 

「赤、白、黄色……。こんなにたくさんの色があるのに、どの色も映えているなんて……。こんなきれいなお花畑は見たことないよ。」

 

「そうだ、タクトさん。ここで遅めのお昼にしましょう。」

 

「いいねぇ。こんなきれいな花を眺めながらお昼を食べられるなんて、最高だね!」

 

「はい! こんなこともあろうかと、腕によりをかけてお弁当を作っちゃいました!」

 

「おお、ミルフィーのお手製か〜。これはまたおいしそうだな。」

 

「えへへ、今日の自信作はこの肉じゃがです。タクトさん、はい、ア〜ンしてください。ア〜ン。」

 

「えっ……?」

 

タクトは少し戸惑ったが、

 

(ま、まぁ、ほかに誰も見ているわけではないし、いいか。)

 

と、考え、

 

「じゃあ、あ〜ん。」

 

「はい、どうぞ。」

 

「パクッ! モグモグモグ……。うん、ジャガイモとお肉はうまく煮てあるし、お汁の甘さ加減もばっちりだよ。」

 

「わ〜い、タクトさんに褒められちゃった。うれし〜な。」

 

こんな感じで昼食も進み、昼食後はお花摘みなどを楽しみ、いつしか夕方を迎えた。

 

「そろそろ帰ろうか、ミルフィー。」

 

「そうですね、早く帰らないと真っ暗になって迷子になっちゃいそうですね。」

 

「よし、じゃあ行こう。」

 

カラ〜ン、カラ〜ン、カラ〜ン……

 

「ほぇ? タクトさん、今なにか聞こえませんでしたか?」

 

「ん? そういえば、あっちのほうから聞こえたなぁ。何の音だろ?」

 

「なんだか、とてもきれいな音ですね。ちょっと行ってみませんか?」

 

「う〜ん、行ってみたい気もするけど、今日はもう遅いし、聞いた感じ、結構遠そうだしなぁ。それにあっちだったら、明日ロッヂから行ったほうが近そうだから……。今日はもう帰ろう。」

 

「うぅ〜……、残念です〜。でも、帰れなくなったらいやですし今日は我慢します。」

 

 

3日目

 

ザ〜〜〜

 

「はぁ、今日は雨かぁ……。こんなに降ってたらお外にいけないよぉ……。」

 

「困ったなぁ。1ヶ月予報じゃ、ずっと晴れるはずだったんだけどなぁ……。明日は晴れるといいんだけど。昨日のあの音も気になるし……。」

 

「そうですよね〜。本当に何の音だったんでしょう?」

 

ザ〜〜〜、カラ〜ン、ザ〜〜〜、カラ〜ン……

 

「あれっ? 今何か聞こえなかった?」

 

「はい、雨の音でちょっと聞きづらかったですけど、確かに昨日の音と同じ音でした。」

 

「何だろう、何か金属っぽい音だけど……。う〜ん……。」

 

「そうだ! タクトさん、てるてる坊主を作りましょう。明日晴れるように。」

 

「テルテルボウズ? なんだいそれ?」

 

「えっ? タクトさん、てるてる坊主知らないんですかぁ?」

 

「ああ、よかったら教えてくれないか?」

 

「分かりました。てるてる坊主って言うのは、私の故郷の習慣で、次の日にどうしても晴れてほしいときに、ハンカチみたいな布でこんな風に作って窓や軒下につるしておくんです。あっ、でも、逆さまにつるすと逆に雨になっちゃうんですよ。あとは、こうやって笑顔を描いてっと。これで完成です!」

 

「へえ、これがテルテルボウズかぁ。なかなかかわいいじゃん。でも、ミルフィーの故郷の習慣じゃあ、オレが知ってるわけないじゃん。」

 

「実は、この前ちとせに聞いたら知ってるっていってたから、トランスバール共通の習慣だと思ったんです。でも、タクトさんが知らないんじゃ、ごく一部の習慣なんですねぇ。」

 

「そういえば、ちとせに花見のことを話したら知ってるっぽい反応だったなぁ。もしかしたら、ミルフィーとちとせの故郷って似てたりして。」

 

「そうかも知れませんねぇ。」

 

「よしと。俺のもできた。あとはつるすだけだよね。どうせだし、太陽からよく見えるようにうんと高いところに飾っちゃおう。ほら、ミルフィーのも貸して。」

 

「あ、じゃあ、お願いします。」

 

「これでいいかな?」

 

「はい、バッチシです。」

 

「じゃあ、最後に……」

 

「「明日は晴れますように!」」

 

 

4日目

 

前日とはうって変わって雲ひとつない、まぶしい日差しがさす天気となった。

 

「わ〜い、晴れた晴れた! 二人でてるてる坊主をつるしたおかげです!」

 

「すごいなぁ。昨日はいつになっても晴れそうにないほど降ってたのに……。でも、どっちかというと幸運の女神様が作ったテルテルボウズのご利益のおかげじゃない?」

 

「もう、タクトさんったらぁ。照れちゃうじゃないですか〜。」

 

「ん? オレはそうだと思っていったんだけど……。」

 

「だから、『幸運の女神』って呼び方ですよ〜。嬉しいんですけどやっぱり……。」

 

「あはは。あ、でもそろそろ行かないと分からずじまいになっちゃうよ。せっかくテルテルボウズが晴れにしてくれたんだし。」

 

「はい、早速行きましょう。」

 

「確か、あの音が聞こえてきたのはあっちだったよな。ってことは、こっちに行ってみよう。」

 

2日目に通った道とは違い、道の上を並木が覆って日が差し込まない、薄暗い道であった。

 

「なんだか、薄気味悪い道ですぅ〜。」

 

「確かに……。でも、こっちから聞こえたんだよな〜……。」

 

「タクトさん、こうして歩いてもいいですか?」

 

そういってミルフィーは、タクトの腕にしがみついてきた。

 

「いいですかって聞いておきながら、答える前に……。まぁ、いいよ。ミルフィーの好きなように。」

 

「ありがとうございます。」

 

「絵本の中じゃないけど、何かこうして薄暗い道を歩いてたら、魔女の家とかあったりして。」

 

「あは、タクトさんって意外と子供っぽいんですね。……でも、魔女の家に行き着くのも素敵です。」

 

このように、暗く細い道をしゃべりながら歩いて2時間ほどたった頃、

 

カラ〜ン、カラ〜ン、カラ〜ン……

 

例のあの音が響いてきた。

 

「あ、タクトさん……。」

 

「うん、結構近いな。こっちのほうだ。」

 

「あ、でも、そっちに道はありませんよ。」

 

「大丈夫、オレについてくれば大丈夫だって、きっと。」

 

二人はそれまで歩いてきた道をそれて、脇の草むらに分け入っていった。

 

「あれ、あそこ。日が差し込んだ広場がありますよ。」

 

「きっと、あそこまでいけば何か分かるんじゃないかな? 行ってみよう。」

 

二人は少し駆け足で、その広場へと急いだ。

そして草むらを抜けたとき、

 

「うわ〜……、かわいい〜。」

 

目の前には、小さな真っ白な教会が建っていた。

 

「へぇ、こんなところに教会があったんだ。」

 

「大発見ですね、タクトさん!」

 

「そうだね。ああ、そうか。あの音は、この教会の鐘の音だったんだな。それにしても、教会の中がにぎやかだけど……?」

 

カラ〜ン、カラ〜ン、カラ〜ン……

 

「あっ、見てください、タクトさん。誰か出てきます。」

 

教会の中から、白いドレス姿の女性と黒いスーツ姿の男性が回りの人たちに紙吹雪を振り掛けられながら出てきた。

 

「なるほど、結婚式をやってたのか。」

 

「花嫁さん、とてもきれいです。」

 

「そうだね。って、どこ行くのミルフィー。そっちは……。」

 

「花嫁さんがブーケを投げるみたいなので、取りに行くんです。」

 

「おいおい……。まあ、ほかにも寄ってきた人もいるし、いっか。」

 

タクトは眺めていることにした。

 

「それでは、いきますよ〜。それっ。」

 

ポ〜ン。

花嫁はブーケを空高く放り投げた。

 

「あ〜、こっちに落ちてきて〜。」

 

ミルフィーはそう叫んだ。

 

パサッ。

 

「やった〜! これで私も幸せになれるわ。」

 

ミルフィーユではなかった。目の前の人のところにブーケが落ちてきたのだ。ミルフィーユはガックしと肩を落として、タクトのところへ戻ってきた。

 

「残念だったね、ミルフィー……。」

 

見るからに落ち込んでいるミルフィーユを、タクトは慰めようとする。が、

 

「ふえ〜ん、くやし〜よ〜、タクトさ〜ん……。」

 

と、ミルフィーユは完全に涙目になっている。

 

「ほら、ミルフィー、泣かないで。今日はきっと、運が悪かったんだよ。」

 

タクトは、ミルフィーユを抱きしめて頭をなでながら慰めた。

 

「あのブーケ、ほしかったです……。」

 

「仕方ないさ、1つしかないんだし……。それに、いつか機会がまたあるさ。そのときまで待とうよ。」

 

「……分かりました。」

 

やっと涙が止まり、ミルフィーユの顔に微笑みが戻ってきた。

 

「分かってくれたんだね、よかった。」

 

カラーン、カラーン、カラーン……

 

「おっと、せっかく来たんだから、あの二人を祝福してあげようよ。」

 

「そうですね。お二人さん、お幸せに〜!」

 

 

こうして、毎日、のんびりと周りを散策し、鐘の音を聞きながら30日にわたる休暇は静かに過ぎていった。

 

 

 

おわり

 

 

 

 

 

あとがき

 

 

どうも、笹原です。

まず一言言わせてください。

無茶でした。

話の構成は前回よりはよくなったと思うのですが、うまれてこの方恋人などというものが存在しない私にとって、恋人同士の会話というものは困難極まりないものでした。特に、3日目のちとせの話題についてですが、恋人同士の会話の中で、下手したらライバルになりかねない人の話題を出したりするものでしょうか……?

構成については、さっきも書いたとおり、自分ではかなり満足できるものだと思いますが、前作に比べて量が2倍……、まさかここまで大きくなるとは……。さらに、会話ばっか……。状況や表情の表現にはまだまだ疎いため、そういったところは、皆様の想像にお任せしてしまう部分が多いのですが、その辺は大目に見てください。

内容は、お分かりかもしれませんが、ミルフィーユルートでのMLとELの間のことです(ネタバレをかなり含んでいます)。私は、タクト×ミルフィーのカップリングが一番気に入っているため、これを書いてみました。ちょっとベタな部分も多い気がしますが、この二人だったらきっとこうするだろうということを書きました。

題材発見→大筋の構築→執筆を2日間でやってしまった、まったくもって思いつきの要素が強いですが、この小説を最後まで読んでいただけたのなら幸いです。

最後になりましたが、まだまだ粗が多いですが、これからもよろしくお願いします。

 

2005年2月20日 笹原