[異世界の住人]
序章
そこには一人の少女がいた。
銀髪のショートヘア、紫の瞳、小柄で145cm前後
その少女が今
ジェットエンジンのようなものを搭載した十字架に張付けにされていた。
彼女の名はカナ・アルフォート、ちとせの次にエンジェル隊に入籍した新入隊員である。
「あの〜〜・・・・、とりあえずこの状況について詳しく説明してもらえません?」
今質問しているのが張付けにされている当人のカナ・アルフォートである。
「はぁ?お前さん目でも悪くしたのかい?」
カナを馬鹿にしたような口調で赤い髪に帽子を被り片眼鏡を掛けたエンジェル隊の教育係(自称)兼リーダーの
フォルテ・シュトーレンが聞き返す。
「張付けにされてるに決まってるだろ?」
「せやの〜て、何であたしがこんな目に遭わなあかんかを聞いとるんですけど・・・・」
絶対にわざとだと分かっていながらも更に質問する。
「そりゃあ、あんたが“どんな願いも一つだけ叶えてくれるロストテクノロジー”を勝手に捨てたからに決まってるじゃない」
次にカナの質問に答えたのは赤いチャイナ服にブロンドのロングヘアーの蘭花・フランボワーズである。
「またどっかで聞いたようなネタ・・・・・・・ってあたしそんなん捨ててませ・・・・・・・・・・っは!」
カナは思い出した。
エンジェル基地に帰ってみると皆出かけているらしく誰もいない。
そんな中テーブルの真ん中にポツンと置かれているスーパーボール、ちょっとした好奇心から投げてみると予想以上に
跳ねが良く、そのまま宇宙ゴミ箱(直接宇宙に繋がっている)に入ってしまった事を・・・・・・
「え〜〜〜〜〜〜!!?あれですか!!?いや、分かりませんてあんな100円前後で売って
そうな・・・・・・・・・・・」
「発射準備整いましたわ」
カナの言い分を無視してジェット十字架を発射させようとしているのは胸元に大きなリボンをつけ青い髪に何かの
動物っぽい耳のあるミント・ブラマンシュである。
「拒否権なしですか!?っちゅうかそれ以前に本気ですか!?」
「あの、何かあったのですか?」
そう言ってその場に入って来たのはカナの先輩ではあるもののまだ新入隊員で黒髪のセミロングに赤いリボンを結び、
純和風の雰囲気のある烏丸ちとせである。
「ち・・・・・・・ちとせさん!ええところに!!!」
助かった、カナのそんな希望は
「カナさんずいぶん変わった乗り物ですねぇ、お気をつけて」
絶たれてしまった。
「ち・・・・ちとせさん!?ここボケるとこちゃいますよ!!!?」
「いいからとっとと・・・・・・」
「へ?」
「行っといで!!!!」
と言うと同時にフォルテは勢い良く発射ボタンを押した。
ゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・・・
「やっ・・・・・・・」
ドォォォォォォォォ!!!!!
「やっぱし本気でしたか〜〜〜〜〜・・・・・・・・・・」
必死の叫びもむなしくカナは夜空の星となった
と、普段ならこの程度(?)ですむはずだったが今回は違った。
カナの進路上にブラックホールが発生していたのだった。
「ははは・・・・・な・・・・・・なんやろあれ?」
別にカナはそれが分からなかった訳ではかった、ただ認めたくなかった(軽い現実逃避)。
その頃エンジェル基地
「カナさんの進路上に小規模ですがブラックホールが発生しましたわね」
モニターを見ながら『あっ、降ってきた』みたいな軽さでミントがつぶやく。
「あの、放っておいてよろしいのですか?」
ボケ担当のちとせもようやく事の重大さに気づいたようだ。
が
「いいのよちとせ。どうせカナのことだから『殺す気ですか〜〜〜!!』とか叫びながら帰ってくるわよ」
「それもそうですね。では、一足先にお昼にしましょうか」
しょせんこんなもんである。
その頃
「こ・・・・・・・・こんなオチは嫌や〜〜〜〜〜!!!!!!!!」
あとがき
短いです・・・・・・・文才のない私が書いたらこうなってしまいました・・・・・
こんなものを作ってしまった私ですが正直言うとEternal loversも持ってないうえにアニメも3期しか見たことがありません。
だもんでアニメ版ちとせのキャラもさっぱりです。
勉強不足の私ですが読んでいただけると光栄です。