要注意事項・・・・・・・。
この物語はゲーム版(原作)ギャラクシーエンジェル(MLとELを含む)をもとに製作したもので結構ネタバレ(というか少しオリジナルが入っていますがなんかそのまんま(?))が多いのでまだゲームをやっていない人はあまり見ないことをお勧めします。
ちなみに・・・・、この物語はヴァニラの回想シーン+ヴァニラの視点で書かれていますのでほかのキャラは登場することが少ないかもしれませんのであらかじめご了承ください。
「私はあの日から変わった。そして、その日から心の闇が私を覆った・・・・」
とヴァニラはふと昔の自分を思い起こしてみた。
シスター・バレルを救えなかったことで一層努力することを誓い、ナノマシンを使うには感情をコントロールしなければならないというのを理由に私はいつのまにか「笑い」を忘れ、
ただ患者を救うことによってシスターへの罪滅ぼしをしたかった・・・・。
だから私は感情を表に出さず、ただ命令に従い必要があれば患者を最優先に救出していた。
そしてそれ以外のことにはなんの興味をわかなかった・・・・。
しかし、あの人と出会ったことによって私自身が変われたのは事実である。
そして、今ではその人と恋人同士であることも・・・・・。
彼の名前はタクト・マイヤーズ・・・・・・・・・・
儀礼艦「エルシオール」の司令官であり、
のちのエオニアの反乱そして古くより人類と戦いを繰り広げていた種族「ヴァル・ファスク」との戦いを私たちエンジェル隊と共に戦い抜いた皇国の英雄・・・・。
この話は私とタクトさんが始めて出会い、
そして今(Eternal Loversのあと)にいたるまでのちょっとした昔話である・・・・・。
ここからは「私」(ヴァニラ)と「ヴァニラ」を交互に使いながら物語を進めていくことにする・・・・。
ギャラクシーエンジェル
ヴァニラ編 第一部
第一話「新司令官」
エオニアの反乱が起き、エルシオールと共に白き月を脱出。そして、クリオム星系のアステロイド帯で身を潜めていたときのことである。
ヴァニラは熱心に何か調べ物をしていた。そのとき、ドアの向こうから声が聞こえてきた。
「ヴァニラいるー?私、ミルフィーだけど入っていい?」
「どうぞ・・・・・。」ドアが開き、ミルフィーが入ってきた。
「ミルフィーさん、何か御用ですか?」とヴァニラが質問する。
「うん、なんかフォルテさんが一時間後にみんなティーラウンジに集まるようにだって。みんなに声かけておいたし、後はヴァニラだけだったから。じゃ、一時間後ね。」
「了解・・・」
そして一時間後・・・・・。
「おーみんなもう集まっているね。よし、じゃ内容を説明するよ。実はルフト准将からの指令で、ルフト准将が自分の代わりに新しい司令官を任命してね。私たちエンジェル隊でその新司令官を迎えにいくってことらしい。みんな異存はないね?」
「はい、わかりました。あのひとつ質問ですが、名前はわかりますか?」とミルフィーが興味深くフォルテに聞いた。
「名前は確かタクト・マイヤーズだったかな。准将がいうには自分の教え子って言っていたな。」
「そうですか、なんか楽しみだなー。タクト・マイヤーズ司令官かー。どんな人だろー。」
とミルフィー。
「司令官っていうから、やっぱ美系じゃないとねー」
とランファ。
「フフ、なんか楽しみですわね。」
とミント。
「フ、准将のお墨付きの人物か、楽しみだねー」
とフォルテ。
「・・・・・・」
とヴァニラ。
「じゃみんな、各自紋章機で待機しておいてくれ」
「はーい」(エンジェル隊一同)
そして・・・・・。
「みんな、スタンバイOKかい?」とフォルテ。
「みんな、発進準備完了ですよ。フォルテさん」とミルフィー。
「よし、じゃ発進・・・・。」
とフォルテが言いかけた途端にミントが「ちょっと待ってくださいフォルテさん。エルシオールの護衛に何機かは残しておいたほうがよろしいかと・・・・」といってきた。
「うーんそれもそうだねー、エルシオールがやられちまったらもともこうもないからね。で、だれが残る?」
当然、みんな行きたいあまりモニター画面でわいわい騒いでいた。怒ったフォルテが「あーもう少しは黙らんかい!!」といいながら、コクピットから出て、天井にむかって腰につけていたマグナムを2・3発撃ってみせた。
当然のことながらみんな言葉を失ってしまった。
フォルテがコクピットに戻り落ち着いた言い方で「ふー、やっと落ち着いたからこの際だ、私がアミダを作ってきたからそれで決めるよ」と言った。
「じゃあ、最初はミントから。」とフォルテがいい、次々とモニターの前に出されたアミダの紙に自分の名前を指定していった。そして・・・・・・。
「次はミルフィーだね。さ、選んでおくれ。」
「わかりました。じゃあここ・・・」
ミルフィーが指で指定しようと前にだしたら
カチッ!
・・・・・・・・・・・・・・・。
「あー!ラッキースターが動きだしちゃったー!!」と叫ぶミルフィーに
ランファは「ちょっとなにやっているのよ!ミルフィー!!」と驚きを隠せないでいた。
「えーん、アミダのところを決めようと思っていたら操縦パネルに手がいっちゃったー」
そして、ラッキースターは勝手にエルシオールの外に出て行ってしまった。
「えーい、待ちなさい!ミルフィー!!」
すかさず、ランファもカンフーファイターを発進させ、ミルフィーの後を追っていってしまった。
「あ、こら。ミルフィー、ランファ勝手に飛び出すじゃないよ!!」
フォルテもハッピートリガーを発進させ、出て行った。
「仕方がありませんわね・・・・。私たちはここで待っていましょう。それにしてもミルフィーさんの不運がこんなところで起こるなんて。なにごともなければいいのですが・・・・・。」とミントが不安そうにいった。
「はい、とにかく無事を祈りましょう・・・。」ヴァニラもあわせるようにいった・・・・・・・・。
正直、私はあの時、あんまり行く気がしなかった。新司令官というだけであり、
少し興味があったがその当時はなんにも興味をわかなかった。
いや、示さなかったというより示そうとも思わなかった・・・・・・・・。
しかし、この出会いがなかったら私は変われなかったかもしれない。
だから、今ではタクトさんと会えてよかったと思っている・・・・・。
第一話 終
第二話「出会い」に続く
あとがき・・・・・・。
みなさん、こんにちは。バージルです。どうでしたか、この話の内容は?自分個人の意見としては結構がんばったほうですが、読み返してみるとどうしても原作をそのまんま使っている(少しはオリジナルを入れていますが)し、ヴァニラがあんまり登場してきていないのでちょっと失敗したかなと思っています。しかし、二話からはヴァニラを積極的に出していきたいですので、二話もがんばって書きますのでよろしくおねがいします。
(また、原作中心になってしまうかもしれませんが・・・・・。)