エオニアの反乱から半年が経ち、私はタクトさんと共に辺境調査に出ていました。そして、その調査も終わりに
近づいていました。
第二部ML編第一話「不思議な感覚」
今、私は展望公園に向かっています。クジラルームから連れてきた宇宙ウサギのムギムギを散歩に来させようと思ったから
です。そして、公園に着いたとき野原に人が寝ていました。近づいて見てみるとそれはタクトさんでした。風邪を引かないか
心配だったのでタクトさんに声をかけました。
「タクトさん・・・・・。」
「ん・・・・ヴァニラ・・・・・。」
「起きてください・・・・。タクトさん・・・・。」
私はタクトさんに何度か声をかけました。すると、タクトさんは起きたての顔をしながら私を見ました。そのときのタクトさんの
顔は少しおかしかったです。
「お目覚めになりましたか?」
「あれ?なんで俺がここにいるんだ?そっか・・・・。休憩がてらここで横になっていたらそのまま眠ってしまったのか・・・・。」
まだ、寝ぼけていたようで、まだ状況が把握していないようでした・・・。
「ここで寝ていると風邪を引いてしまいます・・・・・。大丈夫ですか?タクトさん・・・・。」
「大丈夫、大丈夫。ヴァニラが早く起こしてくれたからね。それにしてもヴァニラが目の前にいたとき一瞬夢の続きかなって
思ったよ。」
私はタクトさんが言ったことがよくわかりませんでした。
「夢・・・・ですか・・・・・?」
「そう、ヴァニラの夢をね。それにエンジェル隊のみんなも出ていておもしろい夢だったよ。」
「あれから・・・・もう半年経ちましたね・・・・。」
そう・・・あの戦いから半年が経ち、私たちが辺境調査に出ている間みなさんはほかの任務についていました。
「そうだな・・・・。ルフト将軍やシヴァ皇子が復興作業にがんばってくれているからね。」
「はい・・・・。ですが、タクトさん。シヴァ「皇子」ではなく・・・・。」
「あ、「皇子」じゃなくて「女皇陛下」だったっけ?」
あの戦いの後、シヴァ皇子から全国民に星間ネットを使い、『今まで黙っていたが、私は・・・女だ・・・。』と発表しました。
しかし、あまり大騒ぎにはなりませんでした。
タクトさんが言うには「シヴァ様が男であろうが女であろうが国王には変わりはない」と言うことでした。そのことについては
私も同意見でした。
「ところで、ヴァニラは散歩しに来たのかい?」
「はい・・・・・。今日はムギムギと一緒に・・・・・。いま、丘のほうにいます。」
「それじゃ、一緒にいこうか。」
そういうとタクトさんは自分の顔と軽く叩いたあと、私と一緒に丘のほうへと行きました。丘に着いたとき私は少し驚きました。
丘いっぱいに花が咲いていたのです。
「きっとムギムギも花の香りに連れられてここに来たみたいだな。あ、宇宙シロツメグサだ。懐かしいな。」
「宇宙シロツメグサ・・・・・?」
私はその花の名前を聞いたことがありませんでした。するとタクトさんはその花を取り何かを作っているようでした。
「タクトさん。一体なにを・・・・・。」
「ヴァニラはやったことないのかい?よく、小さい女の子達がこれでよく作っていたよ。いいかい?これをこうして・・・。」
段々、形ができてきました。
「ほら、花冠の完成だ。ヴァニラにこれをあげるよ。」
そういうとタクトさんは私の頭にその花冠をかぶせてくれました。かぶせたあと、タクトさんは私を見た後言いました。
「ヴァニラは白い花がよく似合うな。花冠がベールみたいで、そうしていると小さな花嫁さんみたいだね。そうだ、ブーケも
作ってあげようか?」
タクトさんにそう言われたとき私は少しどきっとしました。それと同時にとてもうれしい気持ちなりました。
「いいえ・・・・。これだけでもういっぱいです・・・・・。ありがとうございます。」
「ブーケはいらないのかい?」
「はい・・・。」
タクトさんは『花嫁』という言葉にピンと来たのか、こんなことをいいました。
「ヴァニラのどんなお嫁さんになるか見てみたいな・・・・。」
「婚姻の形態はさまざまですから・・・。それに・・・・考えたことがなかったので・・・・。」
そんな会話をしているうちにタクトさんの通信機がなりました。通信の相手はクロミエさんでした。なにかタクトさんの用事が
あったらしくクジラ・ルームに来てほしいというものでした。
「すまないヴァニラ。ちょっとクジラ・ルームに行って来るよ。」
「はい・・・・。それでは失礼します・・・・。」
タクトさんは展望公園をあとにしました。
しかし、私には気がかりなことがあった。タクトさんとの会話にはでませんでしたが強奪船団のことでした。フォルテさんからの
メッセージではここのところ、辺境地域の駐留艦隊との小規模の戦闘が繰りかえされているということでした・・・・・。
タクトさんが出て行ったあと私も公園を出てムギムギをクジラ・ルームに連れ帰った後、部屋に戻っていました。
どれくらい時間がたったのでしょうか。すると、エルシオール全体に警報が鳴りました。
「通達します、本艦正面に所属不明艦が数隻接近中。各員第二戦闘配備に移行してください。」
聞いた私は格納庫に行き、出撃準備をしていました。ブリッチのモニターはこちらでも確認していました。そのとき、
所属不明艦の内の一隻がこちらに接近してきました。しかし、その艦はエルシオールの前で撃墜されました。ブリッチで
確認したところ、距離6000からのピンポイントで狙撃したそうです。レーダーを使って見てみるとそれは紋章機のようでした。
「タクトさん、これは・・・・?」
「ヴァニラ、そっちでも確認できるか?」
「はい・・・・。あれは確かに紋章機です。しかし、あのタイプは見たことがありません。」
そのとき、その紋章機から通信が入ってきました。
「エルシオール、聞こえますか?こちらムーン・エンジェル隊六番機シャープ・シューター、烏丸ちとせ少尉です。
緊急の事態だったので許可なく発砲しましたがそちらの艦には被害はありませんでしたか?」
「こちら、タクト・マイヤーズ。こっちには被害は出ていない、感謝する烏丸少尉。」
「タクト!元気にしてた?」
聞き覚えのある声が聞こえてきました。声の主はランファさんでした。
「とりあえず、再会のあいさつはあとでしましょう。今は敵を倒さなくちゃ。」
「そうだな・・・。とりあえず、戦闘開始だ。ヴァニラ、ハーベスターも発進してくれ。」
「了解しました。ハーベスター発進します。」
(戦闘省略)
戦闘が終わり、私たちは格納庫にいました。続いて、タクトさんも格納庫にやってきました。
「タクト、ヴァニラ、ひさしぶり。元気だった?」
「はい・・・・・。」
「ああ、ランファも相変わらずだな。ところで、烏丸少尉は?挨拶したいんだけど・・。」
「ちとせのこと?ちとせなら・・・・あ、来たわよ。」
私が後ろを向くとちとせさんがこっちに向かってきました。そして、タクトさんの前で敬礼をしました。
「ムーン・エンジェル隊、烏丸ちとせです。憧れの人とこうして出会えたこととてもうれしく思います。こんにちは、
マイヤーズ司令。」
「こちらこそ、烏丸少尉。ところで君の乗っている機体はみたことがないけど、あれは一体・・・・。」
「あれは、長距離狙撃用の紋章機六番機シャープ・シューターです。エオニア戦役のあと、『白き月』の内部から
発見されたものです。もっとも、私はその場にはいませんでしたが・・・・・。」
確かに『白き月』の最深部の区画を開放したから、なにかが出てくるのはわかっていたかもしれません。
「そうか・・・、道理で見たことがなかったわけだ。これからもよろしく頼むよ。それからひとつ言い忘れたけど・・・。」
「なんでしょうか?マイヤーズ司令。」
「これから、俺のことはタクトでいいよ。どうも、聞きなれなくてね。そのかわりおれもちとせって呼ぶけどいいかい?」
「ええーーーーー!?」
それを聞いたちとせさんはとても驚いていました。
(そんなに驚くことはないと思いますが・・・・・。)
私はちとせさんの驚いた声を聞いてそう思いました。
「いやだったらいいんだけど・・・。」
「い、いいえ。ですが・・・・上官をファースト・ネームで呼ぶのはいささか問題があるとおもいますが・・・・。」
「いいじゃない。タクトがそう言えっていうんだから。タクトも本当は肩苦しい言い方はめんどくさいだけなんだから。」
それでも、ちとせさんはおどおどしていました。ランファさんがいうには配属された当初はみなさんやランファさんのことを
ファミリー・ネームで『フランボワーズ中尉』とよんでいたらしいです。なんとか妥協して『ランファ先輩』ですんだようですが・・・。
今回もランファさんと私でちとせさんを説得したのはよかったのですが・・・・・。
「じゃあ、ちとせ。さっそく言ってみなさい。3・2・1・キュー。」
「は、はい。タ、タ、タ、タク、タク。」
とてもいえる状況ではありませんでした。それを聞いた私は少し『ハメ』をはずすことにしました。
「タ、タ、タ、タク、タク。た、たたく、タクトさん。」
「っていうかあんたまでとちってどうするのよ!」
「なんか俺ってすごく遊ばれているような気がするな・・・・。」
『ハメ』をはずし終わったあともう一度、ちとせさんは言う練習をはじめました。
「ちとせさん。落ち着いて・・・・・もう一度。」
「は、はい。タ、タ、タクトさん・・・・。」
「だいぶ言えるようになったね。それじゃ改めてよろしく、ちとせ。」
「あ・・・・。は、はい!!」
これでちとせさんのことはひと段落しました。すると、ランファさんが私の顔を覗き込むように見ました。
「・・・・・・・・・。」
「あれ?ヴァニラ。少し顔赤くない?」
「え・・・?い、いいえ。」
「そう・・・・。」
そのとき、艦内アナウスがなりました。それはタクトさんと私たちはブリッチ来るように、というものでした。
「ありゃ。レスターのやつ、とうとうしびれを切らしたかな?」
ブリッチにむかう途中にタクトさんはそうつぶやきました。
ブリッチに着いたあと、ちとせさんはルフト将軍の命令書をタクトさんに渡しました。内容は例の強奪船団のことでした。
この船団は主に民間船や補給船などを襲撃していたらしく表ざたにはなっていなかったそうですが皇国軍などにも手を出し
ているそうです。そして、襲われた人達から証言によると先のエオニア軍が使っていた無人艦が使われていることでした。
だから、タクトさんに原因の究明を頼んだということでした。
「要は休む暇なしにこの事件を解決しろってことか・・・・。」
「ま、素直にあきらめたほうがいいわよ。」
ちとせさんの報告が終わったあと、私の自己紹介がまだだったのでちとせさんにあいさつをしました。それが終わったあと
私とランファさんはちとせさんを部屋に案内するためブリッチを後にしました。
ちとせさんの荷物は部屋の前までもってきたのはよかったのですが部屋の改装がまだだったのでホールですこし休憩したあと
三人で食事を取る予定でした。そのとき艦内アナウスが聞こえてきました。内容は銀河展望公園のスプリンクラーが故障し
たという内容でした。
(もしかしたら・・・・・・・)
私はそう思うとランファさん達から離れ、一旦自分の部屋まで戻りタオルを取りホールへ戻っていきました。そしたら、
タクトさんはびしょ濡れの状態でホールにいました。
「タクトさん。これを使ってください・・・・。」
「ありがとう、ヴァニラ。助かったよ。」
「ヴァニラ先輩、どうしてタクトさんが濡れているのがわかったんですか?」
ランファさんとちとせさんは不思議そうに私に尋ねてきました。
「館内放送で公園のスプリンクラーが故障したと聞いたので・・・・。それにタクトさんは、休憩時間やなにか考えごとを
するときなどよく公園に行かれますので・・・。」
「すごいです、ヴァニラ先輩。」
「へー。ところで、タクト。私たち今から食堂へ行くんだけど、あんたもどう?」
「そうだな、せっかくの休憩時間だからな。一緒にいくよ。」
こうして、私たち四人は食堂へ向かいました。
「いやー、久しぶりに帰ってきたって感じね。」
ランファさんにとってエルシオールでの食事は実に半年ぶりのことでしたし、とてもうれしそうでした。
「ふむ・・・。Aセットはサンドイッチとポテトサラダで、Bセットはホットケーキとツナサラダか。AセットがいいけどBセットも
すてがたいな・・・・・・。」
「優柔不断だと嫌われるわよ。ヴァニラはもう決まったの?」
「いえ・・・。まだ・・・・。」
実はもう決まっていたのですが・・・・。なかなかこのことをタクトさんに伝えられませんでした。
「・・・・・・。よし、それじゃこうしよう。俺がAセットを頼んでヴァニラがBセットを頼む。それから、ツナサラダとポテトサラダを
交換すればいい。」
「ちょっと、それは勝手すぎるんじゃない?ヴァニラだってまだ決まってないんだから。」
ランファさんはタクトさんの行動が自分勝手だと思ったのでしょう。しかし、私はそれでよかったのです。
「いいえ、それでお願いします・・・・・。」
「まさか、それでどうするか迷ってたわけ?」
「しかし、タクトさん。どうして、ヴァニラさんがそのことで悩んでいたのがわかったんですか?」
当然そう思うでしょう。しかしこの半年の間、私はタクトさんと一緒にいる時間が多くなっていましたから。
「簡単さ。ヴァニラはホットケーキが好きだけど、ツナサラダはあまり好きじゃないんだ。逆に俺はサンドイッチが食べたいけど
ポテトサラダは食べる気がしなかった。だから、ポテトサラダとツナサラダを交換すれば、問題は解決ってことさ。」
「なるほど・・・・。お二人はお互いのことを理解しあっているのですね。普通に見ていたら、兄妹かと勘違いしてしまいますね。」
「兄妹・・・・・・・。」
私はその言葉を聞いたとき、うれしいと同時になにか複雑な気持ちになりました。
「確かに言われて見ればそんな感じね。でも妹はかわいいし、頭もいいし同じ遺伝子から生まれたようには到底
思えないわね。」
「ランファ。それおもいっきり言い過ぎだよ・・・・・・。」
食堂で食べ終わったあと、私は一足先に食堂を後にしました。
食堂を出た後も私は少し変でした。部屋ですこし休んだ整備斑の手伝いをしていてもなぜか、ぼーとして手が動かずにい
ました。さらにひどかったことはティーラウンジでの出来事でそのとき、私たちはケーキを食べていました。そのうちにタクトさん
もティーラウンジにやってきました。
「うわあ、すごい数の皿だね・・・・・。これもしかして全部三人で食べたのかい?」
タクトさんの目の前には食べ終わったお皿がたくさん積み上げられていました。
「そうよ。そうだ、ちとせ。二人で『エルシオール甘いもの同好会』作ってみない?」
「それはいい考えですね。ランファ先輩。」
「いつかは体重増加友の会になりそうだな・・・・・・。」
「よけいなお世話よ。」
横でそんな話をしていたとき、私は自分の分のケーキを無心で食べていました。そのときランファさんが私に声をかけてきました。
「ところで、ヴァニラ?あんたが食べてるそれってなんなの?」
「え・・・・?これ・・・ですか?これは、多分、チーズケーキみたいです・・・・。」
「だけど、こんな形見たことないわね。新作かしら?ねぇ、ヴァニラ。一口もらってもいい?」
「どうぞ・・・・。」
そういうとランファさんはスプーンでひとかけらを取り、口の中に入れました。ちとせさんは行儀が悪いと言って止めようとしました
がそのときもう手遅れでした。
「うわ!なにこれ!?全然、味がしないわよ!!」
「そうなのですか?では、私も・・・・。」
「俺も少しもらうよ。」
タクトさんもちとせさんも食べてみましたが反応がまったく同じものでした。
「確かに味がないな・・・・。」
「それに大豆の味がしますね。ちょっと待ってください。柔らかくて味がなくて大豆の味がする・・・・。これはもしかして・・・・・。」
「宇宙トウフ・・・・だよな。」
私が今さっき食べていたものはチーズケーキではなく宇宙トウフでした。
「ヴァニラ、本当に気づかなかったのかい?」
「はい・・・・・・。」
「少し、部屋で休んだほうがいいんじゃない?」
「そうですね・・・・・。すみませんが私はここで・・・・。」
そんな出来事があり、私は部屋に戻って休んでいました。そのとき、タクトさんがやってきました。
「ヴァニラ、なんか悩み事でもあるのかい?落ち着きがなかったり、ぼーとしたりしていたからね・・・・。相談事なら乗るけど・・・・。」
「・・・・タクトさん。私、すこし変なんです・・・・。」
「どうしたんだい?」
私は今の状況をタクトさんに説明しました。
「なんだか、体が変なんです・・・・。急に動悸が激しくなったり、脈拍数も多くて・・・・。」
「うーん・・・・・。」
「あ・・・・、また。・・・34、35、36・・・・。」
「何をやっているんだい?」
声をかけてきたタクトさんに私は反応しきれませんでした。それは、脈拍数を測っていたからです。
「脈拍数を・・・・・測っています。」
「うーん、言われてみれば顔が赤いな。ヴァニラ、ちょっとおでこを出してくれないか?」
「え・・・・・。あ・・・はい。」
そうするとタクトさんは私のおでこに手をあてました。
「あ・・・・・・。」
「熱は・・・ないみたいだな。」
その瞬間、私の脈拍数は急上昇していきました。
「脈拍数、上昇中。98、100、103。ダメです、制御できません。」
「大丈夫か!?ヴァニラ!!」
「タクトさん・・・・・・私を・・・・心配してくださるのですか・・?」
「当たり前じゃないか!!それに脈は!?」
「あ・・・・。数え忘れてしましました。」
なぜ、当然のことをタクトさんに質問したのか・・・・今の私にはわかりませんでした。
「とにかく、今すぐ医務室へ行こう。」
「いいえ、大丈夫です。ナノマシンを使って治療します・・・。」
私は自分の体にナノマシンを使いました。
「治った・・・・のでしょうか?」
「わからないな・・・・。もう一度、測ったほうがいいかもしれないな。ほら、手首を出して」
タクトさんは私の手首に手を当てました。そしたら、また先の症状が出てきました。
「ダメです・・・・。治っていません・・・・・」
「いったい、どういうことなんだ?」
タクトさんがそのことで悩んでいるうちにエルシオールはドライブ・アウトしました。艦内放送がなりブリッチに戻るように
呼ばれました。
「こんな時に・・・・タイミングが悪いな。」
「タクトさん・・・。私は大丈夫です・・・・。」
「本当に大丈夫なのかい?」
そのとき、タクトさんの通信機に通信がかかってきました。
「タクト、早くブリッチにきてくれ。敵襲だ。」
「もっとタイミングが悪くなってきたな。」
「タクトさん、私はもう大丈夫ですから・・・・・。」
「・・・わかった。でもあまり無理はするなよ。」
私はタクトさんと部屋で別れ、私は格納庫へ、タクトさんはブリッチに急ぎました。
(戦闘省略)
私たちは戦果報告をするためブリッチにいきました。
「敵も対したことないわよね。」
「私、だんだん自信かついてきました。この調子でがんばっていきたいと思います。」
ランファさんとちとせさんは調子がよかったので今回、活躍しましたが私は先のことが気になりあまり集中できませんでした。
「すみません・・・・・タクトさん。今回、私はあまり戦闘に集中できていませんでした。本当にすみません・・・。」
「なに、言ってるの。今日のヴァニラは大活躍だったじゃないの。」
「そうだよ、ヴァニラいつも一生懸命がんばっているじゃないか。だから、そんな暗い顔しないでくれよ。な?」
その言葉を聞いた瞬間また症状がでてきました。
「またです。それに胸が・・・・締め付けられているみたいです。これは・・・・大変です・・・。」
私は急いでブリッチを出て、医務室に行きケーラ先生にこのことを話しました。しかし、ケーラ先生でもわからないようでした。
そのとき、タクトさんが医務室にやってきました。その瞬間また、出てきました。
その状況を見たケーラ先生は何かわかったように見えました。ケーラ先生の話ではこの症状は病気ではなく、この答えは
映画や小説のなかにあるというものでした。ランファさんに聞けば何かわかるかもしれないというケーラ先生のアドバイスで
私はランファさん所へ行きました・・・・・。
第二部ML編第一話「不思議な感覚」終
第二話「告白」に続く
どうも、お久しぶりです。バージルです。
すみません・・・・・・。原作にある謎のメッセージのこともランファスペシャルをちとせが食べてダウンしてしまうところも、あげくの
果てには、謎のメッセージをちとせに解読してもらう(食堂の場面)ところも入っていないことにとても後悔しています。
ですが、その場面を入れてしまうとわたしの性格上、セリフだけになってしまうので省かせていただきました。
次からタクトサイド(時にはヴァニラサイド)でヴァニラとの進展を書いてみたいと思います。
最後になりましたが結構場面をはずしてしまい本当にすみません・・・・・。