剣と魔法と戦乱の星、地球―――――――――――――――――――

でじこ達は、でじことぷちこのプリンセス修行の一環としてこの星にやってきた。

いま、デ・ジ・キャラット軍の大いなる進軍が、始まろうとしていた―――――――――――――。

 

 

 

 

Legend of Di Gi Charat

でじこ編 第4章前編「運命 そして友と」

 

 

 

 

「ここが……、地球かにょ……?」

でじこは、少しワクワクが入った驚きの表情を見せた。

「!? あそこに二つに分かれたいくつかの人影があるにょ! みんな、行ってみるにょ! 全軍、出撃にょ!」

でじこは、自分が行きたい、と思っただけなのだが、わざわざ全軍出撃命令を出した。

(っていうか、そんなことのために全軍出撃命令出すなよ………)

と、エルバートは心の中でつぶやくのだった……。

 

でじこたちが向かった先には、大勢の山賊団と斧を担いだ巨漢、銀髪のシスターが居た。

「ちょっと……、マギ、大丈夫か? 魔力はまだあるんだろーな?」

「はい……、大丈夫です、お兄様。でも………、ライブはあと6回くらいしか使えません……」

どうやら、話の内容に耳を傾けると、どうやら巨漢の少年とシスターの少女は兄妹らしい。

「えーーーーーーーーーー! 6回じゃたりねぇっつーの! もっと使えないのか!?」

「リライブの杖を持っていますが、それを使うには、あと5回ライブを使わないと………」

巨漢(恐らく兄)とシスター(多分妹)がもめている。

「にょにょにょ! 思ったとおりの展開だにょ! みんな! かれらを助けに行くにょ!」

「了解しました、ショコラ……、いえ、でじこ様。ご命令とあらば、このヴィエラ・キャラットが」

「了解しました、でじこ様! 必ず俺が、ラスティ・キャラットが、助けてやる!」

「りょーかい! ユーナちゃんにまかせて!」

「ご命令とあらば……、やるみゅ〜〜」

「任せるみゃ!」

「はーい! フラーマが頑張ります!」

「僕、アルヴィスだって負けないよ!」

「心得た! 俺が、エルバート・キャラットが助けてやる!」

「えーと……、あたしデ・ジ・キャラット騎士団の正式なメンバーじゃないけど……、ネム、いっきまーす!」

「………、やれやれ、にゅ」

デ・ジ・キャラット騎士団の全員が、意気込みを語った。

こうして、デ・ジ・キャラット騎士団の全員が進軍を開始した。

 

 

デ・ジ・キャラット騎士団の進軍を発見した山賊は、頭目と見られる男に報告した。

「どうします、こっちに向かってきますよ!?」

すると、頭目らしき人物は答えた。

「あーあー、またいつもの山賊退治の連中か。だが、俺達はそうは行かないぜ。このジョナサン様がめいっぱい荒らしてやるぜ!! 覚悟しろよな、山賊退治の騎士団の連中どもよぉ!」

こうして山賊団の頭目ジョナサンは、威張るように挑発した。

 

「にょ……、!! 山賊が進軍しているにょ! こっちも戦闘準備を速急に整え、十分警戒して戦闘態勢に望むにょ! 自分の力を信じて前に進むにょ!」

デ・ジ・キャラット軍の中心人物、でじこからの命令が下る。

その命令により、デ・ジ・キャラット軍のものは、次々に山賊を倒していった。

「みゃ!」

みけが斧を持った山賊を次々倒していく。が、流石にたくさんの山賊を相手にすると、その疲れが顔に出てくる。

それに、名うての剣豪ではともかく、みけはまだ半人前の剣士、しかも、もとは見よう見真似だ。一人でたくさんの山賊を相手にするのも無理がある。

そのときだ。

「たーっ! ユーナちゃんにおまかせ!」

ソシアルナイトのユーナが、槍を剣に持ち替えて、山賊達を倒していった。

それは、今まで一人で戦っていて、疲れが見えているみけを助けることにつながった。

「ユーナ、ありがとうだみゃ。おかげで命拾いしたみゃ」

「もーぅ、みけはほんとにどこかが抜けてるんだから。そこんとこ、しっかりしなくちゃダメよ?」

「わかったみゃ、今はほんとに『しまったみゃ!』って思ったんだみゃ」

彼女らがこんな、ほのぼのとした(?)会話をしているが、今は戦闘中。

そんな彼女らをよそに、別のところでは今も激しい戦いが繰り広げられていた。

「サンダー! みゅ」

「いっけーー!」

「くっらえーーー!」

森に隠れ、また、盾役の人の影に隠れて弓や魔法を放つりんな、アルヴィス、ネム。

勿論、盾役の人も傷薬で回復している。

だが、このままでは流石に大変だ。

もし、ここでマギに回復を頼もうとしても、敵に狙われて殺されてしまうのが落ちだ。

「にょ〜〜〜! もどかしいにょ! 増援が欲しいにょ! なんとからならないのかにょ!? ゲマ!?」

「大丈夫だゲマ! ゲマがちゃんと増援―――傭兵団を雇っておいたゲマ! もうすぐ傭兵団が来るゲマ!!」

「にょ………!」

そのときだった。

でじこの眼前には、なんと、ゲマが言っていた傭兵団と思われる5つの影があったのだ!

 

第4章後編へつづく

 

 

 

 

次回予告

 

『黒い牙』に課せられた今度の依頼は、とある王族の護衛。

うさだは、その依頼をこなすために、自分の生まれたアナスタシア大陸に戻ってきた。

自らは、ここから出稼ぎでエレブに行ったのだが、まさか依頼で戻ってくるとは思ってもいなかっただろう。

だが、うさだがそう思う中、戦の現状は深刻で、黒い牙はすぐさまとある王族の元に合流するのだが……

 

次回 うさだ編 第4章「運命 そして友と」前編

 

 

 

あとがき〜。

はいはい、みなさんの知らない間に、わたしはロマミソを進めて、3周目、アイシャ編に行ってしまったうさだみすとです。

あいあい。最近、アンガールズがこのネタやってないとおもっている、うさだみすとでーす。

あいあい。ロマミソの神様の中ではエリス女神がだいすきなうさだみすとです。

あいあい。最近レジェデジの更新を停滞してたけど、れんさいがこれひとつしかないのでほぼ凍結しているようでじつは凍結してないうさだみすとです。

じつはほむぺがあります。でも、先にホムペを作る前にこの作品を投稿し始めたので、今後もこっちに更新しようと思います。

なお、ホムペのほうにはロマサガ小説ばっかりあります。

ここです。

ちなみに、話はレジェデジのほうになりますが、今回の第4章は、前編がうさだとでじこ、二つに分かれてて、この後編から二つの序盤戦の物語が一つになります。

と、言うことで、次回からも宜しくお願いします。