この物語は、アナスタシア大陸から、このエレブ大陸に出稼ぎに来たが、依頼で故郷のアナスタシア大陸へ戻ることになった一人の女性傭兵と、その仲間達の物語である。
Legend of Di Gi Charat
うさだ編 第4章前編「運命 そして友と」
この物語のヒロインたる女性、うさだヒカルは、暗殺組織(義賊団)『黒い牙』の一人であり、雇われでもある。
この『黒い牙』の現在の構成員は、主に6名。
首領:ブレンダン・リーダスの元、その二人の息子も一員として活動している。
長男:【白狼】のロイド・リーダスに、次男:【狂犬】のライナス・リーダス。
ライナスは、うさだと同い年でもある。
【疾風】のラガルト。彼は元は盗賊だったが、ブレンダンにスカウトされ、今に至る。
【飛鷹】のウハイ。サカ出身の遊牧民であり、ジュテ族の血を引いている(らしい)。
そして、ヒロインであるうさだヒカルは、ブレンダンから【雪兎】の二つ名を与えられていた。
「って、毎回毎回、何度冒頭に説明したら気が済むんだよ!? しかも今回は最悪だ、第3章の冒頭部分を一部変わってるけど、ほとんどパクってやがる!!」
……ライナス。お静かに。親父が説明をはじめますよ。
「今回の依頼は、とある王族の警護だ。一応、その王族は護衛をつけてはいる」
その言葉に、ロイドが応える。
「…なら、なぜわざわざ俺たちを雇う? 警護にあたるものがいるのなら、なぜ更に護衛を雇うのだ?」
「なぜか、というと、その王族を警護している『デ・ジ・キャラット騎士団』は、まだレベルが低いからだ。お前たちもレベルはまだ低いが、俺は(半人前騎士団+半人前暗殺組織)+半人前ロード=一人前部隊、と、考えているから事足りるだろう」
(ロイドとライナスにとって実の父であり)首領でもあるブレンダンの、意外にも単純過ぎる計算に、一同は驚いた。
『は………?』
その発想に、うさだが対抗した。
「だったら、お義父さん、あなたが行けば良いわ! 強い貴方の力量で事足りるじゃない! ね、そうでしょ?」
うさだも、ブレンダンに負けず劣らずの単純ぶりである。だが、彼は、うさだの提案にはこう言う返答をした。
「………、もし、俺が行ったら、お前達は強くなれない。…………それでも良いのなら、ついていっても構わないが?」
「……………、ううん。わたしは、強くなりたい。だから、お義父さん、私達5人だけで、その王族とやらを守って見せます!」
決心したうさだ。もう後ろには引き下がれない。
「………。よし。そのイキだ。なら、俺とはここでお別れだ。旅に出るお前達にこれをやろう。きっと、助けになってくれるはずだ。受けとれ」
5000ゴールドを手に入れた。
『親父…………』
ロイドとライナスが、父との別れを惜しむような表情をして、父を見つめた。
「…、ロイド、ライナス。絶対に、強くなって帰って来い! ……………絶対に、な」
父と息子の別れもつかの間、いつしか、港町バドンから、うさだ達の乗った船は出航した。
エル=ミラドール王国領、港町ミルザ―――――――――――――――――――――――――
「ここが、アナスタシア大陸か。ここにも珍しいものがありそうだねえ」
「ラガルト、物を盗むためではない。王族を護衛するためにアナスタシア大陸に来たのだろう」
「何だよウハイ!」
ウハイとラガルトの掛け合いをよそに、ロイドはあたりをきょろきょろ見まわす。
すると、彼の視界には、深刻そうな戦いが展開されているのが見えた。
「!! あそこに山賊と戦う、騎士団らしき人影がある。おそらく、例の王族だろう。どうする? 見捨てるわけには行かないだろう?」
「ええ。みんな、あの王族を助けに行くわよ!」
第4章後編に続く
次回予告
遂にめぐり合った、デ・ジ・キャラット騎士団と暗殺(義賊)組織黒い牙。
でじことうさだ、二人の少女が出逢い、運命の歯車は音を立てて回り始める。
そして、モルフの少女、ネムの、謎に包まれた正体が…………、明らかになる!
次回 第4章『運命 そして友と』後編
あとがき〜、だよ〜ッ! ぶゎんずぁぃッ!
今回も、前回とのブランクが長かったです。だって、ロマミソのアルベルトvクローディアのカプに萌えてましたから(あと、ロマミソ3周目アイシャ変攻略とワイルドアームズ4攻略も…)。
では、次の更新まで、レジェデジはやっぱりブランクが長いと思われますが、期待しててください。(まあ、でも最近ファイアーエムブレム熱下がってきてるから遅いかも?)
しかも、今回はかなり遅かった上に、比較的短いです。でも、WAやロマミソに負けじと頑張ります。
また、G.A.のギャグ系小説もたびたび投稿するでしょう。でわッ!