それから30分が経ち、ようやく話が進む…と思いきや。
『本当にごめんなさい…ミルフィーユ』
「い、いや…大丈夫ですよ…私は…」
『ね、ねえ…もう話進んでも良いかな…?』
『そうよ。いい加減に話を進めないと、時間の無駄でしょ』
『そ、そうでしたね。ミルフィーユ、気にしないで下さいね…。たとえうっかり者でも私はミルフィーユの味方ですよ』
「はうっ! ま、また…」
『ああー! またミルフィーユが涙を流しながら倒れました! い、一体何かあったのですか!?』
『『だから原因はあんただって』』
相変わらずであった。
MegaMil−メガミル−
〜ミルフィーユの冒険〜
STAGE1−4「病気、正体、そして百鬼夜行・後編」
BGM:ROCKMANX6 OPENING STAGE(「ロックマンX6」より)
『さて、いい加減に話さないと、せっかくこんなのを読んでくれている人達がどこかに行ってしまうよ』
『もっとも、読んでくれている人がいるかどうかさえ微妙だけどね』
またもやミルフィーユに謝りつづけているシャトヤーンの横で、カリムとノアがしみじみと言った。
いや、話の進みが悪くて本当にごめんなさい(作者)
『そんな訳で、いい加減話を元に戻すわよ、ミルフィーユ、シャトヤーン?』
『あ、はい…』
「…わかりました…」
ノアの一言で、やっと二人はノアに顔を向けた。
最も、前者は申し訳なさそうに、後者はしょげた様に顔をどんよりさせていたが。
ちなみにどちらが前者でどちらが後者かは言うまでも無い。
『さて、色々時間が掛ったし、そろそろ本題の三つ目の理由を話そうか』
「…はい、よろしくお願いします…」
『いい加減元気出せ、ミルフィーユ・マイヤーズ』
カリムが冷静にそう言うと、ミルフィーユは目に浮かんだ涙を吹き、一つ溜め息をついた後、顔をあげた。
そこには、もう既に落ち込んでいる面影が感じられない、たくましい顔であった。
カリムとノアは内心ホッとした。
落ち込んだままでは堂々巡りが繰り返されるだけであったから。
が。
『あ、立ち直ったのですね、ミルフィーユ。よかったです。先程も言いましたが、私は応援していますよ。たとえ天然ボケであろうとも』
そのシャトヤーンの発言にカリムとノアは一気に凍りついた。
そして、案の定、ミルフィーユはまたもや倒れてしまうのだった。
『あぁー! またミルフィーユが倒れてしまいました! い、一体何が原因なのですか!?』
『『あんたはもう大切な場面以外喋んな』』
三度カリムとノアの息の合ったコンビネーション。
それには流石のシャトヤーンも小さく『はい』と言って引き下がるしかなかったとか。
…閑話休題。
『…ということで、いいかな? ミルフィーユ・マイヤーズ』
「あ、はい…」
ミルフィーユは、顔を引き締めて、話を聞く体制に入る。
その顔は少し青ざめていたが、カリムはあえて気にしないでおいた。
『さて、君をここに連れてきた三つ目の理由…それは、敵の正体だ』
「敵の…正体?」
『ああ。そしてその敵は、恐らく君達の方がよく知っている相手だ』
『忘れたくても忘れられない、といった方が正しいわよ』
『ま、そうだね』
カリムとノアが話す事も、ミルフィーユには少し理解できなかった。
忘れたくても、忘れられない敵…?
「それって、一体誰の事ですか…?」
ミルフィーユの問いに、カリムとノアは交互に言った。
『それは、かつてある“大災害”を招き、EDEN文明は滅びの時を迎えた』
『でも、実際には、それは“大災害”でも何でも無く、敵の戦力を極限まで削ぐ為の作戦だった』
『そして、それを起こした犯人は、人間ではない寿命を持っていた』
『普通の人間で500年という期間はあまりにも長すぎたけど、そいつに関して言えば、取るに足らない時間も同然だった』
『そう、そして、そいつらに君達は戦いを挑み、そして勝った…』
『私達の、いえ、銀河全体の最大の敵…』
『『ヴァル・ファスク…そしてその支配者…ゲルン!』』
「………………………!!!!」
その瞬間。
ミルフィーユは時が止まったような感じがした。
一瞬、カリムとノアが一体何を言っているのか、全く理解できなかった。
「……え…そ、そんなの…どういう…ことですか…?」
ミルフィーユは、今の自分の顔が、絶望の顔になっている事に気がついていた。
「ゲルンは…私達が…倒したはずです! それがなんで生きているのですか!!?」
ミルフィーユのいつもらしからぬ激しい口調。
それは、彼女の絶望がそうさせていた。
ノアが僅かながら歯痒い表情で話す。
『ええ、それは間違いないわ。確かにあの時、あのゲルンを後一歩という所まで追い詰めた。そして、あんたの“ハイパーキャノン”で止めを刺した』
「はい…」
『正確に言うと、“ゲルン本人”ではない。僕達が言っているものは別のものだ』
続くカリムの言葉に、ミルフィーユは怪訝な表情でとカリムの方を向く。
「え…? どういう事ですか?」
『確かに君達の活躍で、ゲルンは滅んでいった。まあ、それは間違いない。だが、そのゲルンの意思を受け継ぐものがこの世界に存在しているんだ』
「意思を…受け継ぐもの…!?」
何が何だかわからないという表情のミルフィーユ。
カリムは一息付いて続けた。
『さっきも言ったと思うが、この世界とあっちの世界は表裏一体、言わば“同じ世界”だ。そして、その住人達は…殆どか君達と同じ人達…君にも分かりやすく言えば、この世界にもこの世界のエンジェル隊がある、という事さ』
「この世界の…エンジェル隊…ですか!?」
カリムの言葉に、ミルフィーユは顔を綻ばせた。
どうやらそっちの方に興味がいってしまったらしい。
一方、カリムは特別気にする事無く話を進める。
『…そして、もしこの世界に“もう一人のゲルン”がいたとしたら…?』
「…………!?」
ミルフィーユは、一瞬何の事か全く分からなかったが、先程の説明も手伝って、すぐに察しが付いた。
「……まさか…それって…!!!」
ミルフィーユの言葉に、カリムは『そうだ』と言って、次の言葉を紡いだ。
『つまり、この世界のゲルンが、トランスバール、いや、全銀河征服を目論んでいる、という訳だ』
「……………!!!!!!」
ミルフィーユは驚愕した。
「それって…“もう一人のゲルン”がこの世界にいるって事ですか!?」
『かんつまんで言うと、そう言う事になるかな』
ミルフィーユは唖然としていた。
まさか、この世界にもう一人のゲルンがいようとは。
そして、それと同時に理解した。
先程の“極秘”という意味が。
「……つまり、その“もう一人のゲルン”に勘付かれない様にする為だったのですね…」
『そう。恐らくあいつはトランスバールのクロノクエイク爆弾に関してはあいつも掴んでいるでしょうね。それで、あいつはトランスバールがそのクロノクエイク爆弾で破壊されている事を疑ってはいない。そういう性格だからね。そして、そこに攻め込むために着々と準備を進めているのよ』
「なるほど…」
ミルフィーユは、ノアの言葉で少しずつ理解してきた。
今回の任務が、その“もう一人のゲルン”の討伐である事を。
今度はカリムが口を開く。
『そして、さっき君に攻撃して来たあの敵。あれは“メカニロイド”といって、“アナザークロノワールド”のロボット達だ』
「“メカニロイド”…ですか?」
『元々あれは、この世界、“アナザークロノワールド”の様々な生活の上で欠かせないもの達だった…だが、“もう一人のゲルン”…“ファントムゲルン”の侵略によってメカニロイド工場は占拠され、ただ破壊と殺戮を繰り返すだけの横暴なロボット達になってしまった…』
カリムは声を少し荒げて説明する。
“もう一人のゲルン”……“ファントムゲルン”によってメカニロイド達がただの横暴なもの達に変わってしまった事が、相当傷ついているのだろう。
そうミルフィーユは思った。
『とりあえず、このマップを見てみて、ミルフィーユ』
ノアが突然話しかける。
見ると、モニターに何かのマップが映し出されていた。
『これは、“アナザークロノワールド”の地図、そして、この五つの場所が、ファントムゲルンが今まで占拠してきた場所よ』
ノアはそう言って、マップのそれぞれの惑星と一つの建物らしきものを拡大した。
『それぞれの場所は、メカニロイドの資源が数多く存在するらしく、ファントムゲルンはそれが狙いなのでしょう』
シャトヤーンが話す。
どうやら、復活はしたらしい。
『そして、その資源でメカニロイドを大量に作り出し、一気にトランスバール星系に攻め込むという魂胆なのだろうな…』
そして、カリムが話す。
『とりあえず、次はこれを見てみてくれ、ミルフィーユ・マイヤーズ』
カリムはそう言い、マップから大きな建物を拡大する。
『この建物が、メカニロイド工場だ』
そういって出されたその建物は、何故か建物全体を覆うくらいのロボットのお面のような物が掛れていて、妙な存在感があった。
「……なんだか、あまり良い趣味とは思えないですね……」
『ほっとけ』
「でも、この工場が原因だという事が分かっているのなら、何で攻め込もうとしないんですか?」
ミルフィーユは、恐らく疑問に思って当然の質問をした。
確かに、場所が分かっているのなら、攻め込もうとすれば攻め込めるはず。
しかも、この世界にも同じようなエンジェル隊や軍がいるのなら、その者たちに協力を要請するのも可能なはず。
ノアが口を開く。
『それは、この工場は既にバリアが貼られていて、侵入する事も、壊す事も出来ないからよ』
『それに、カリムが管理者だという事は、殆ど知られていません』
「え、そうなのですか?」
ノアの言葉はともかく、シャトヤーンの言葉は少し意外だった。
『まあ、いきなり銃を出されて、「これが管理人だ」なんて言っても、信じられる訳が無いだろうしね。自分で言うのもなんだけど』
カリムの自分を皮肉る言葉に、それはごもっともだとミルフィーユは思った。
確かに、この銃が管理人だといっても、それを信じるにはよっぽどのお人よしでないと信じないだろう。
「でも、私はシャトヤーン様とノアさんが言っているのですから信じます」
ミルフィーユはそう言い、満面の笑みを浮かべた。
『……正直、複雑な気分だけど…まあいいか』
カリムはそういい、溜め息をついた。
「それにしても、それじゃあどうやって攻め込むのですか?」
ミルフィーユの質問に、ノアは頭をポリポリと掻きながら、少し困った顔で言う。
『最初に言った、五つの場所を覚えてる? そこにいるそれぞれのファントムゲルンの直属の部下のメカニロイドを倒す事が出来れば、バリアを少しずつ弱めていく事が出来るわ。まあ、口で言えばそれだけなんだけどね…』
『ええ、直属の部下ですから、並大抵では倒す事は殆ど出来ないでしょう』
ノアとシャトヤーンの言葉を聞いた後、ミルフィーユは口を開く。
「という事は…その五つの場所のメカニロイド達を倒していけば良いという事なのでしょうか?」
『まあ、かんつまんで言うとそうなるのかしらね』
ノアの言葉に、ミルフィーユは少し顔を伏せた。
『さて、これで君に話す理由は以上だが…質問は無いかな?』
カリムの問いかけに、ミルフィーユは少し顔を上げ、質問した。
「あの…私がそれを解決したとしても、私の病気は治るのですか…?」
ミルフィーユは少しカリムを睨みつける様に話す。
一方、カリムは特別気にせずに話し始めた。
『まあ、もっともな意見だが…実は、君の病(やまい)…“ウィルス性心臓病”に効く特効薬がある。だが、それがあるのは、あそこなんだ』
カリムはそういって、ノアにコンタクトを取った。
ノアもそのカリムのコンタクトを受け取り、再びある建物の映像を開く。
『特効薬がある場所は、ここよ』
それは―――。
「メカニロイド工場、ですか…!?」
『そう。この中に特効薬があるわ。それが今ファントムゲルンに占拠されている。それが何を意味するかはあんただってわかるはずでしょ?』
「? ………!?」
そこまできてミルフィーユはやっと気が付いた。
そう。
つまり、ミルフィーユが病気を治すには、この場所を取り戻すしか方法が無い。
それは、同時に“アナザークロノワールド”を取り戻す事だという事。
つまり自分が適正だという理由は、ここからも来ていた、という事も。
「……は、図りましたね、カリムさん!!」
ミルフィーユは鬼気迫る表情…とまでは行かなくても厳しい表情をしながらカリムに食って掛かった。
一方、カリムは落ち着いて返した。
『そうは言ってもねぇ、君の病気が重くなったのは、君がずっとその病気を放っておいたせいだろ?』
「う゛っ」
カリムの言葉にミルフィーユは途端に固まる。
その表情からは既に怒りなど残ってなく、それどころか完全に感情事体出ていない。
そして、ノアが続いた。
『元々早期発見で治るはずだった病気を放っておいたんだから、自業自得じゃない』
「う゛っう゛っ」
ミルフィーユの顔から、どんどん生気が無くなっていく。
気のせいか、ミルフィーユの頭の上に大きい重りが乗っている気がした。
それも二個。
そして、そんなミルフィーユに止めを刺したのは、やはりこの人だった。
『まあまあ二人とも。ミルフィーユは別に残したくて直さなかった訳ではないのですから。ただ人より注意力が無かっただけなのですから。そんなにも気にする必要は無いのですよ』
「……………あうっ」
シャトヤーンの言葉にミルフィーユの頭上から“100t”と書かれた重りがドスンと落ちてきた。
シャトヤーンの言葉という重りにミルフィーユは成す術もなく潰された。
ミルフィーユはもう既に白くなって倒れている。
『あ、ミルフィーユ! どうかなさいましたか!?』
そして、そんな原因を作ったシャトヤーンが画面越しにミルフィーユに詰め寄る。
『なあ、ノア。この光景、もう何度目だ?』
『これで4度目ね。まったく、この作者は同じネタを何度でもやれば良いと思っているのかしら』
『まあ、この作者は天丼(※ここでは同じネタが何度も続く事を指す)が好きだしね。基本的に』
『だから単純って言われるのよ』
二人を尻目に言いたい放題の二人。
天丼は好きです。色んな意味で。ていうか、話が進まなくて本当にごめんなさい(作者)
そして、暫くして無事に復活したミルフィーユは、何かを考え込む様に黙って俯いた。
『……別に、君がやりたくないと言うのなら、無理に止める事はない。ただ、君の大切な者達に、元気な姿で戻っていかないと、あの者達がどう思うかな?』
少し、卑怯かもしれないとカリムは思った。
だが、ここでミルフィーユが決断を下さない事には、被害はどんどん増していくだろう。
どうかいい返事がもらえるといいのだが…。
『ミルフィーユ・マイヤーズ。君の気持ちはどう………』
「わかりました」
カリムが話しつづけようとした時、突然ミルフィーユが割って入ってきた。
その時のミルフィーユの表情は―――――。
「私……………………………やります!!」
その表情は、とても決意に満ちた顔で――――。
そして、とても優しい笑みだった。
まさか、と一瞬、カリムは思った。
『ミルフィーユ・マイヤーズ。本当に…いいんだね?』
だから、カリムは確認を取った。
「ええ、もう決めた事ですから」
ミルフィーユのその時の表情は、笑顔ながらも決意に満ちていた。
その一瞬後に顔を緩ませて、頬をポリポリと掻きながら言った。
「元々、病気の事に関して言えば、確かに私のまいた種ですしね。それに関しては責任を取らないといけません。タクトさんの為にも。皆の為にも。それに……」
一拍子置いて、再びミルフィーユの顔が真面目なものに変わる。
「それに……ゲルンの野望がまだ消えていないと分かった以上、誰かがそれを止めなければいけません。そして、その役目が私だと言うのなら、私はその期待に応えなくてはならない……そう思うのです」
その決意の言葉に、三人の管理者はホッと一息ついた。
『どうやら…決意してくれて何よりです』
『そうね。ま、ミルフィーユにしては良かったんじゃない? あまりらしくは無いけど』
シャトヤーンとノアはホッとした様に言った。
そして、ミルフィーユが口を開いた。
「それに……実を言えばこの冒険にすっごく憧れていたんですよね〜」
『『『……は?』』』
そのミルフィーユの発言に、三人の管理者は目を丸くした。
そんな三人を尻目にミルフィーユは嬉々と話し続ける。
「前にタクトさんの小説を借りて読んでいたのですよ〜、SF冒険物の本でしたけど、それを見て本当に憧れて、いつかどこかの惑星に降り立った時に冒険をしてみたいな〜って。それをタクトさんに話したら『じゃあ一緒に冒険しようか』て言ってくれたんですよ〜」
完全に一人の世界に入ったミルフィーユとは対照的に全く面食らった、という感じの三人。
『……正直、のろけ話にしか聞えないのだが』
『私も同感。だけどまあ、そんな事だろうと思ったわ』
『まあ、ミルフィーユらしくていいじゃないですか』
呆れるカリムとノア。
微笑を浮かべるシャトヤーン。
そして、ミルフィーユはカリムに顔を向けた。
「そんな訳で、これからよろしくお願いしますね、カリムさん」
『何が『という訳』なんだか。まあ、いいや。これからもよろしく、ミルフィーユ・マイヤーズ』
溜め息をつきながらも、カリムも一安心といった感じで答えた。
ミルフィーユが口を開く。
「はい。あ、それから私の事は“ミルフィー”って呼んで下さい。その方が私もやりやすいですから」
そのミルフィーユの微笑みにカリムも呆れる気持ちを忘れ、すっかり毒気も抜けていた。
そして、カリムは言葉を紡いだ。
『そうか……じゃあ、これからよろしく頼むよ……………ミルフィー』
ミルフィーユはその言葉を聞いて、改めて微笑んだ。
シャトヤーンとノアもその光景を見て微笑んでいる。
その場では、束の間の安堵の雰囲気が流れていた。
一方、こちらは場面変わってメカニロイド工場。
ここでは、ファントムゲルン率いるメカニロイド軍団が、トランスバール侵略計画の為に着々と準備を続けていた。
「はっはっはっ、なんという心地よさよ。着々と造られるこのメカニロイド達は」
「はっ、ファントムゲルン様。着々と準備は整っています。これなら後はもうすぐにでも侵略計画の準備は整うかと」
「そうか。ところで“あれ”の方も順調かな?」
「はい。恐らく約一ヶ月もあれば出来あがるかと」
「そうか。では引き続き製造に当たれ」
「はっ」
メカニロイドはそう言って消え去った。
後に残ったファントムゲルンは、次々に製造されるメカニロイド達を見た。
「トランスバールのゲルンよ……地獄で見ているが良い…汝が叶えられなかった事を成して見せるわ……誰にも邪魔はさせん…………ふふふははは……………………はははははははははははははははははははははははははははははははははは!!!」
ファントムゲルンの笑い声は、その室内に暗く響き渡った。
そして、これからミルフィーユの冒険が始まる。
全ての銀河の平和のため。
そして、愛する夫と仲間達への帰還のため。
そして、病気完治のため。
相棒、カリムと共に。
ミルフィーユの冒険の火蓋が………………切って落とされた。
STAGE1 ALL CLEAR!!
GO TO NEXT STAGE!!