この作品は本編の設定と大きく食い違ってきます

 

      GAの世界観を大事にしたい方は読まないほうが懸命かと・・・・

 

 

 

 

 

 

 

ここは恐ろしく小規模な学園。

 

なにせ生徒より教師の数のほうが多いのだから。

 

しかし、こんな学園に入りたいという人間が一体どれ程いるだろう・・・・

 

否、実際に入園希望者が少ないからこそ人も少ない。

 

 

 

 

 

この学園に入って成績の落ちない者は少ない。

 

これはそんな学園での青春(?)の1ページを記した物語である。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

エンジェル学園

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ねぇ蘭花!昨日すごくおいしいクレープ屋さん見かけたんだけど帰りに食べに行かない?」

 

出席番号01番                  ミルフィーユ・桜葉

特技:お菓子作り              好物:クリーム系                    備考:超強運娘

 

「悪いけどパス、実はあたしも昨日“ベリー・インドカレー”っていう良い店見つけちゃって」

 

出席番号02                                    番蘭花・フランボワーズ

特技:格闘技、運動全般                   好物:辛いもの                  備考:鉄の舌を持つ占いマニア

 

「え~~!?あそこ入った人が次々と味覚障害を起こしてくって有名だよ!?」

 

「な~に言ってんのよ、あの辛さがたまんないんじゃない♪それにその後、家に帰ってからアイス食べたけど、ちゃんと味してたわよ?」

 

辛いもの好きもここまでくるとある種の才能なのかもしれない。

 

「う~~ん・・・・じゃあ単なる噂だったのかなぁ・・・・・?」

 

「そうよ、その手の話はガセネタって相場は決まってるのよ。そもそも普通に考えてカレー食べたぐらいで人が味覚障害になる訳ないじゃない」

 

蘭花の言うとおり確かに大げさな話に限って事実は案外たいした事なかったりする。

 

が、この噂に限っては嘘偽りのない事実で、それでも潰れないのは実はその店を建てたのがブラマンシュ財閥だからだったりする。

 

そのためミントはその店を見かける度にそそくさと他人のフリをすることを知っているのはごく少数である。

 

「“ベリー・インドカレー”ですか・・・・・その店にはあまり関わらない方がよろしいかと・・・・・」

 

出席番号03番                  ミント・ブラマンシュ

特技:テレパシー              好物:ファーストフード                   備考:ブラマンシュ財閥のお嬢様

 

そこに、このままではミルフィーユにまで被害が及んでしまうと考えたミントがやんわりと回避させようとミルフィーユ達に話しかける。

 

「あ、ミント!おはよう!」

 

「おはようございますミルフィーさん、蘭花さん」

 

「おはよう・・・・で、どういうことよ?」

 

「と、おっしゃいますと?」

 

「だから、さっき言ってた“ベリー・インドカレー”のことよ!あれこそまさに職人芸よ!?」

 

「人間離れした辛党の蘭花さんからすればそうかもしれませんが、常人には耐えられない辛さなのでは?実際クレータ先生もあそこに行って『1ヶ月近く物の味が分からなくなった』とおっしゃっていましたし」

 

「誰が人間離れした辛党よ!?人並み外れた甘党のあんたに言われたくないわよ!!」

 

自分はあくまで“辛いもの好き”だと自負している蘭花にとってミントのさりげない毒を流し切れなかったようだ。

 

「あら、私は単に胸焼けを起こさない体質なだけですわ。それだけで人並みはずれたとおっしゃるのはどうかと思いますが」

 

こちらもこちらで蘭花の言葉を受け流せずに受けて立つ。

 

そこに

 

「止めろ!お前たち!!」

 

出席番号07番                  シヴァ・ホワイトムーン

 

特技:運動、勉強              好物:好き嫌いなし                    備考:ホワイトムーン社の一人娘

 

「あと少しで授業も始まるというのに、そんな事で争っていたら先生に申し訳が立たないだろう!」

 

「あ~~ぁ、出た出た・・・・シヴァちゃんお得意の良い子ぶりっ子・・・・・」

 

出席番号08番                           ノア・ブラックムーン

 

特技:暗算、情報収集                好物:味と栄養の両立したもの                    備考:ブラックムーン社の一人娘

 

「何だノア、まだ国語で私に負けたことを根に持っているのか?」

 

「はぁ~~!?あたしが負けたのは文系だけで理系は全部あたしの勝ちよ!だいたい負けたって言ってもたった1点差じゃない。何をそんなにいい気になってるのかしら?」

 

何やらこちらでも争いが勃発しそうな雰囲気だ。

 

「なっ・・・それを言ったら理科で私が負けたのもたった2点差だろう!!」

 

「あら、1点差と2点差とでは雲泥の差なのよ?一見1点と2点とではたった一つしか違わないようにしか見えないけど、2は1の倍なのよ!つまりあんたとあたしとでは倍以上の差があるってことなのよ!!!」

 

ツッコミ所満載で、一撃で崩れ落ちそうな論理武装だ。

 

「・・・・あの、本当にもうすぐ授業が始まるのですが・・・・・」

 

出席番号04番               ヴァニラ・

 

特技:治療、雑用      好物:好き嫌いなし             備考:神出鬼没な制止役

 

そこにヴァニラが完全に目的を見失った二人を止めようとする。

 

「「口出しは無用(よ)(だ)!!!!!」」

 

もっともその程度で止まるほど二人のケンカ熱はぬるくはないようだが。

 

 

 

 

ガラッ

 

「やぁ、みんなおはよう!今日も楽しく革命を起こそう!!」

 

教師                                   エオニア・トランスバール

 

特技:大人買い                  好物:高級料理                     備考:トランスバール財閥の御曹司

 

教室に入っての第一声が「革命を起こそう」は明らかに変だろう。しかも「今日も」と言ってもそんなにしょっちゅう革命を起こされたら国民としてはたまったものではない。

 

「やぁ、ホワイトムーン(シヴァ)君、今日も元気そうで何よりだ。ついでに今日こそ私の養子にならないかい?」

 

かなり強引な話の持っていき方だが、「今日こそ」とか言ってるあたりすでに何度も誘っているらしい。

 

「いいから帰れ、というか退職しろ」

 

 

よろっ

 

 

 

「あぁ・・・・私はどうすればいいのだ・・・教えてくれノア!私は導き手になれるのではなかったのか?」

 

シヴァの呆れたような口調に頭を抱えたままよろめき、訳の分からないことを言いつつノアにすがり出した。

 

「っていうかあんた誰?」

 

「えぇ!?」

 

「あぁ、思い出したわ、確か黒き月のインターフェイスに散々そそのかされた挙句さっさと白き月との決着をつければ良かったものを調子にのって大掃除とか言って無意味に大量虐殺して、その割りにあっさりと負けて黒き月を暴走 ;させる原因を作るだけでなく白き月側に調子にのらせる原因まで作った元ボンボンの役立たずね・・・・・・」

 

ノアは机に頬杖をつきながら何やらこの作品では言ってはいけないような内容の毒舌をマシンガンのごとく連発する。

 

「う・・・・・うわぁ~~~~~~~~ん!!!」

 

エオニア先生、精神的重傷のため早退。

 

そんな様子を呆れながら「あほらし」と見ていたノアに対しシヴァは

 

「よくやった!!」

 

と、小さくガッツポーズを決めながら泣いていた。

 

「あんた、別に泣かなくても・・・・」

 

 

 

 

 

 

ガラッ

 

「さぁみんな!エオニア先生が早退したんであたしが受け持つよ!!」

 

OB           教師                    フォルテ・シュトーレン

 

特技:銃火器の扱い                 好物:酒、おでん                 備考:年齢上一人だけ教師

 

まるでタイミングを見計らったかのように勢いよく扉を開けたのは何やら機嫌が悪そうなフォルテだった。

 

「――――――とその前に・・・・」

 

「何でしょう、お姉さま?」

 

出席番号05番            烏丸ちとせ

 

特技:弓道                   好物:和菓子                  備考:そっちの趣味(?)の大和撫子

 

「誰がお姉さまだ!!・・・・じゃなくて・・・・いや、それもあるけど・・・問題なのはなんであたしだけ教師なのかってことだぁーーーーー!!!」

 

「それは仕方ありませんよ。上にも“年齢上”って書いてあるでしょう?」

 

出席番号06番            クロミエ・クワルク

 

特技:盆栽                   好物:不明                      備考:白一点の癒し系少年

 

「だぁーーーー!!どいつもこいつも年齢で差別しやがってーーーー!!!」

 

本人はなだめようとしたのだろうがクロミエの発言にとうとうフォルテがキレてしまった。

 

「いいか見てろ!!これからあたしの魅力ってやつを存分に魅せてやる!!!!!」

 

 

 

 

 

ここから先フォルテが壊れていきます。

 

それでも良い方ドラッグでごらんください。

 

 

 

 

 

しばらくお待ちください。

 

 

「やっほ~~、あたしフォルテ・シュトーレンっていいま~~す!よろしくねっ!てへ♪」

 

「フォ・・・・フォルテさん!!?」

 

「あの~~・・・軽く夢に出てきそうなんですけど・・・・・」

 

                                    NG

 

「ふふっ、私フォルテ・シュトーレンと申しますわ。以後お見知りおきを」

 

「例えお姉さまがどれだけ変わられようとちとせはついて行ます!!!」

 

「その言葉遣いも片手に持ってる一升瓶のせいで台無しなの気づいていらっしゃいます?」

 

                                    またNG

 

「あたし、フォルテ・シュトーレンよろし」

 

「いや・・・もうその語尾も風化しつつありますから・・・・・」

 

「よろしの使いどころ間違ってるし」

 

                                    またまたNG

 

 

 

 

 

 

 

「だぁーーーーー!!もういい!!授業始めるよ!!!」

 

「もういいとおっしゃられましても、フォルテさんが始められたことですし・・・・」

 

「はぁ・・・という訳で!あたしの授業は体育!!種目は射撃でいくよ!!!」

 

 

そのとき

 

 

 

 

 

 

 

 

ガラッ!!!

 

 

 

「ちょっと待ったーーーーーーーーー!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

つづく                                                        のか!?