惑星トランスバール、そこに建つ一見なんの変哲もないただのアパート、物語はここから始まろうとしている。




「やっほ〜〜!久しぶりやなぁ、遊びに来たったで」

「げっ・・・・お姉ちゃんまた来たんかい!?」

アパートの一室に少女が一人暮らしというはやや珍しい光景だが、会話からしてそこに姉が尋ねてきたという事がうかがえる。

「なんやねんカナ、まるで私が来たら都合悪いみたいやん・・・・・・・ハハァ、さては男でも連れ込んでるやろ?そら私が来たら嫌そうな顔するんも分かるわ・・・・・・・きっと私が来る直前に『早く隠れて!』みたいな事ゆうてて・・・・・」

姉は到着して早々邪険に扱われたのが気に入らなかったのか、あるいはただそういうセリフを言ってみたかっただけなのか人の話も聞かずに勝手に事態を想像していく。

「・・・・・『世話焼きで男関係に詳しそうな姉ごっこ』は満足した・・・・・・・・ハーブお姉ちゃん?」


「うん!ばっちし!!」

全てを見透かされていた姉は別に構う様子も無くグッっと親指を立てる(正直古い)。

この見た目二十歳前後で銀髪を後ろでポニーテールにしている人物の名はハーブ・アルフォート、現在フリーターのカナ・アルフォートの姉である。



「どうせまたバイトサボり過ぎてクビなって、あたしんとこに金借りに来たんやろ・・・・・・?」

「なっ・・・・・・・・なんでクビになった理由までそんなピンポイントで・・・・・・・・盗聴?」

「・・・・・・期待してるとこ残念やけど、あたしもバイトしてる所が潰れてしもて無理!」

超無視、どうやらいちいちこの姉の相手をしていたら話が進まないと考えたカナはさっさと事情を話して帰ってもらう事にしたらしい。



「ええ〜〜〜!?そんなん困るわ〜〜〜!!カナ、今すぐにでもええとこ探されへんの!!?」

「言うてる間に自分で探そうとは思まへんの!!?・・・・・・だいたい面接した日から即刻働ける所なんて・・・・・・・」

すると、口論している二人にとある求人情報誌が目に入る。








君も今日からギャラクシーエンジェルをやってみよう!!

面接で通ったその日から仕事OK

ロストテクノロジーの問題を一挙に引き受ける親切部隊

それがギャラクシーエンジェル!

※士官学校卒業者のみお願いします

お問い合わせは ○○○○‐△△‐××××









異世界の住人〔外伝〕


前編
「ようこそエンジェル隊へ」

 
 
 

 

 

 
 
 
 

――――――――エンジェルルーム――――――――――――
 
 
「あの〜〜・・・みなさん、ちょっといいでしょうか?」

エンジェル隊の担当上司で実はヒゲに異常なまでのこだわりを持っているウォルコット中佐がエンジェル隊に向かって遠慮がちに呼びかける。


「ん〜〜〜・・・何だい中佐?面倒ごとは勘弁しておくれよ」
 
それに対しフォルテが椅子にだら〜っともたれながら上司に対してタメ口でやる気のない声で答える。

「いえ、面倒ごとというより実は今日新入隊員が入って来るんですよ」

「え〜〜!あたし今日はバーゲンに行かなきゃいけないのに・・・・・・・・」
 

その事実に蘭花がめんどくさそうに軍人のものとは思えないブーイングを放つ。
 
「あの・・・・中佐、その新入隊員さんの個人情報は軍のコンピュータに登録しましたの?」

 

少し心配そうにミントがウォルコットに確認をとる。
 
「え?いや、おそらくまだでしょうな・・・・・・」

ウォルコットはミントの質問の意図が解らずに戸惑いながらも答える。
 
「新入隊員さんの情報がないと困るんですかミントさん?」
 
ミルフィーユにしては珍しく的をいた点を尋ねてみる。
 
「以前このエンジェル基地に泥棒が入って来ましたのを覚えてらっしゃいます?」
 
役に立ちそうになかたったのかダイエット雑誌をノーマッドに投げつけると逆にミルフィーユに質問した。

それにしても対象物を全く見ずにヴァニラに一切被害なくノーマッドのみに雑誌をぶつけるのは何気に凄い技術だ。
 
「え〜〜と・・・確かその時は元々はロストテクノロジーが目的だったんですけど、その人が実は着ぐるみマニアで結局ロストテクノロジーには手を出さないでミントさんの着ぐるみだけが盗まれたんですよね?」

「ええそうですわ・・・・・まったく素直にロストテクノロジーでもなんでも盗って行けば中佐が怒られて始末書を書くだけで済んだものを・・・・・よりによって私が心から愛する大切な着ぐるみ達を盗んで行くなんて・・・・・見つけた暁には古代より伝わりし究極の拷問器具であばらの2,3本いかないと気が済みませんわ!!!」

思い出すのも腹立たしいのかミントの今の目は殺意にあふれまくっている。

「あの〜〜、それで新入隊員さんのお話はどうしたんでうすか?」

復讐に燃えているミントをミルフィーユが気兼ねなく呼び止めた。これは空気を一切読まないミルフィーユだからこそできた芸当で、並みの人間なら殺気に押されて話しかけることすらできなかっただろう。

それ程にミントの殺気は凄まじかったのである。
 
「そ・・・・そうでしたわね」

だが、幸いそのミルフィーユの問いかけはミントの冷静さを取り戻すのには十分役立ったようだ。

「実は以後そのようなことが起きないように先日ほどからエンジェル基地の関係者以外の人間がこのエンジェル基地に入ろうとすると私特製の防犯システムが作動するように設定しておりましたの」

「あの〜〜・・・その防犯システムとは具体的にどのように作動するものなのでしょうか・・・・?」

そんな二人の会話にウォルコットがおずおずと混じってきた。

「そうですわね〜・・・・まず入り口の仕切りを超えた瞬間コンピューターが即座にエンジェル基地関係者かどうかを徹底的に調べ上げ、該当しなかった場合は足元から20万ボルトほどの電流が流れそのまま足元がバラエティの罰ゲームのようになくなりそのままダストシュートに直行した後、最終的には檻で捕獲して・・・・・・・」
 

 
 

 



「助けて〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!

「・・・・・・・この場に落ちてきますわ」
 

まるで狙っていたかのようなタイミングでほとんどミントの言葉と同時に檻に閉じ込められたとある人物が断末魔のような叫び声を上げながらエンジェルルームのほぼど真ん中に落ちてきた。
 
「あ・・・・・あたし・・・・何か悪いこと・・・・・・しまし・・・・た・・・・・・・?」

ガクッ

いきなりの自分に起こった現象がよく理解できないまま、とりあえず感じた疑問を口にするとそのまま檻の中の人物は糸が切れたように気を失ってしまった。




そんな様子をただ見つめて、何事もなかったかのような表情でゆっくりとミントが近づいていく。

「ふふふふ、まさかこんなにベストタイミングでいらっしゃいますとは思ってもみませんでしたわ・・・・・・」
 
今のミントは微笑を浮かべてはいるものの何やら近寄り難い雰囲気をもっている。

「我が愛しの着ぐるみ達の無念・・・・・・今ここで晴らさせていただきますわ!!!お〜〜〜ほっほっほっほっほっほっほっほ!!
 
あまりの怒りで我を忘れているせいなのだろうか、元のキャラが崩壊しつつある。

「あれ?この人どこかで・・・・・・・・・・あ!この人ですよエンジェル隊の新入隊員さん!」
 
その隣でウォルコットが檻の中の人物との面識を思い出した。

「そうでしたか・・・・・ふふっ・・・・・・堕ちたものですわね、よりによってこれからエンジェル隊に入ろうとする者が盗みを・・・・・・それもよりによって私の着ぐるみを盗むなど・・・・」
 
せっかく一時はミルフィーユに取り戻させてもらった冷静さもここにきて一気になくしてしまった。

シューッ

そしてミントは懐から何やらスプレー缶のようなものを取り出し、それを檻の中の人物に噴きかけた。

「・・・・・・・・っえ!?」
 
すると中の人物は意識を取り戻した、どうやらミントが噴きかけたスプレーの正体は気付け薬だったようだ。

「残念ながら私は意識のない相手に拷問するほど優しくないもので・・・・・・たぁ〜〜っぷりと苦しんでいただきますわよ?

「ごご・・・・拷問!?え??な・・・・何がどうなって・・・・・・あたしひょっとしてテロか何かに巻き込まれたん!?」





目が覚めると、目の前には拷問器具とそれを持って怪しい笑顔を浮かべている人物がいるというのは軽くトラウマになってもおかしくない程ショッキングな出来事だろう。

「それではさっそく・・・・・・死刑っ・・・・・・」

ガシッ!!




「お・・・落ち着きなってミント!さ・・・・さすがに殺人はちょっと・・・・」

そこに間一髪フォルテがなんとかこれから犯罪に手を染めようとしていたミントの手を止めた。





 
 
 
 
その後なんとか誤解は解けて新入隊員は地獄の檻から命からがら脱出する事に成功した。
 


「し・・・・新入隊員の・・・カナ・アルフォートです・・・・お手柔らかに平穏無事によろしくお願いします・・・」





「いやあの・・・・気持ちは分からんでもないけど、もうちょっとこっち来なって・・・」
 
よほどさっきの出来事が強烈すぎたのかカナは扉に隠れて相当警戒している。

「お任せくださいませフォルテさん、私に考えがございますわ」

これでは自己紹介にならないと困った様子のフォルテに自信満々の様子のミントが提案を持ち込もうとしている。

「・・・・・・お前、そもそもこの状況の原因誰が作ったか分かってるか・・・・・・?」
 
「カナ・アルフォートさんとおっしゃいましたわよね?」

「は・・・はい!!」

さすがについさっきの出来事なので、その張本人に声を掛けられたなら脅えるなという方が無理である。
 
Come Here(こっちへいらっしゃいな)

なぜ英語なのかは疑問だが、ミントはどことなく威圧感の感じられる笑みでカナへと手招きを試みる

「・・・・・・・・・はい」

それに対してカナは自分がこの状況下でどうすれば無事なのかを直感して、半ば諦めたような表情で素直にエンジェル隊の元へと歩み寄る。

「は〜〜い!それじゃあカナさんには早くこのエンジェル隊に慣れてもらうために一人ずつ案内するのが良いと思いま〜〜す!!」

 

そんな中ミルフィーユの提案一人ずつカナを自己紹介ついでにエンジェル基地を案内しようという何とも無理やりな展開が開始された。











――――――――ミルフィーユの場合――――――――――
 

「どうもはじめまして!あたしはミルフィーユ・桜葉っていいます」
 
「どうも、カナ・アルフォートです」

とりあえずは二人とも挨拶から入るようだ、自己紹介の基本である。



「それより見てください、じゃ〜〜ん!ここがあたしのキッチンです!」

「あの〜・・・・・とりあえずはこの部屋の割合に明らかに不似合いなケーキの量にツッコんでいいですか?」

カナが苦笑いをしながら指差すのはキッチン全体が埋め尽くされている(ように見える)相当大勢でパーティーでも開かなければ食べきれない量のケーキの山だった。

「はい!頑張りました!」

「ええと・・・・・・頑張ったらどうにか一人で作れるような量ちゃいまうよねこれ・・・・・・・・」

そもそも一人で食べろと言われれば誰しもが無理と言うであろうこのケーキの山を何を考えて作ったのかは常識人には理解し難いが、恐らく何も考えずに作っていたらこの量になったのだろう。
 
「はい!こう見えてもあたし料理は得意なんです!」

「あれ?ひょっとして会話さっきから全然成立してない・・・・・・?」

ミルフィーユのあまり人の話を聞かない性格に早くも前途多難な思いをするカナだった。

「あれ・・・・・・なんかさっきからガスくさい気がするんですけど・・・・・・・ってミルフィーユさん!ガス出っぱなしですよ!!?」


「え、何ですか?もう少し待っててくださいね〜♪あとはこのケーキのロウソクに火をつけるだけですから〜〜♪」

言うまでもないが、ガスに火が引火すれば爆発するのは当然であり、それはガスの量に比例する。

ましてや今はガスが部屋中に充満している状態、ガスの充満した部屋+ロウソクにつける火=・・・・・・・・

「待ってくださいねって・・・・・待てませんよ!!ええから早くそのライターから手を離し・・・・・・・・・・・・」

カチッ

                    ドカァン!!!





「えへへ〜、ケーキ台無しになっちゃいましたね。でも、また作りますから安心してください

「・・・・・・・・・・・職場、間違えたなぁ・・・・・・・・」

一人目の自己紹介の時点で、もうすでにここでやっていく自身を喪失してしまう今日この頃・・・・・・・・・











――――――――蘭花の場合―――――――――――――


「男よ!」

何の前フリもなく突然の登場とともに蘭花は高らかに天に指差し宣言する。

「世の中どんなに紋章機の操縦ができようが、出世しようが、人の役に立とうが立つまいが男がいなきゃ何も始まらないのよ!!」

「いや、あの〜・・・・まぁ否定はしませんけど、どっちか言うたら友達が結婚して一人暮らしに嫌気がさした30代前半の考えですよそれ・・・・・・・・」

ガシッ!

妙にリアルなカナのツッコミにすごい形相で睨んできた蘭花は有無を言わせずにプロレス技をしかける事にした。

「ううう・・・・・嘘です〜〜・・・・・・どんだけ出世しても男がおらな意味ありません〜〜・・・・・・・・」

ろくに息ができない中でかろうじてフォローするカナの発言にようやく機嫌を直したようだ。

「ふっ、分かればいいのよ」

「(・・・・・こんな調子で身体もつんやろかあたし?)」






「っていう訳であんたに男を引っ掛ける奥義を教えてあげるわ」

蘭花曰く「野外実習」ということで蘭花たちは市外区へとやって来ていた。

どうでもいいが、もはやここまでくると「エンジェル基地の案内」という最初の目的を完全に失念しているようにしか見えない、というより実際失念しているのだろう。

カナに至っては「もうここまできたらどうにでもなれ」みたいな顔をしている。

「いいわね?まずいい男を見つけたら、その周りで買い物でもしてるフリをする」

そう言って蘭花は本当に買い物するフリをして横目でチラチラとターゲットを覗きだした。

「そしてタイミングを見計らって・・・・・・・・・・・・」

集中した蘭花は一呼吸するとキッとターゲットを睨みつけ、頭にあるロケットのような髪飾りに手をかけ・・・・・・・



バサァァァァァァァァァァァァァッ!!!

「ゲ―――――――――ット!!」

髪飾りから巨大な網が飛び出し、その網が次々と美男子たちを捕らえていく。

「引っ掛けるってそっちの意味ですか!?っちゅうかそれ誘拐ですって!!」

今まではただの傍観者でいるつもりだったカナも予想不可能な非常識行動にさすがにツッコまずにはいられなかった。

「・・・・・・・・・・で、逃げ―――――――――る!!!

そうして蘭花はのちに語り継がれるであろう光速の足でその場から去っていった。



「え〜〜と・・・・・・・帰ろ」

どうやらツッコんでみたものの、やはり他人のフリをしようという結論に至ったようだ。













――――――――ミントの場合――――――――――――――


「どうも私はミント・ブラマンシュというものですわ。今後ともよろしくお願いします」

「はい分かりました。それでは・・・・・・・・・」

ガシッ

事態を早急に安全に済ますためにもすぐさま去ろうとするカナだったがその腕を摑まれ逃げることは不可能となった

「あ・・・あははははは・・・・・・」

「おほほほほほほほ」

片方は苦笑い、もう片方は愉悦の笑み、これだけでふたりの会話は成立していた。

「まぁ、あなたをエンジェル基地の案内をするとの事ですが、正直そんなこと面倒くさくてできませんわ」

「紛れもない本音なんでしょうけど、もうちょっとオブラートに包んで言えません?あなたは・・・・・・・」

仮にも先輩で上司なのだから、いくらなんでもこの態度はないだろう。

「――――――という訳でさっそくですがカナさんには私の着ぐるみ制作に協力していただきますわ」

「あ・・・え?それだけでええんですか?」

正直カナはこれからどのような仕打ちを受けるか心底不安だったのだが、ミントの予想外に安全そうな依頼に正直安心した様子だ。

そもそもカナにとってのミントの第一印象がアレだったので少なからず勝手にイメージを誇張し過ぎてていたのかもしれない。

「はい、確かに我が愛しの着ぐるみ達を失ったことには激しい悲しみと憎しみを感じてはいますが・・・やはり明日へ向かって進まなくては栄光は手にはいりませんわ!」

「はい、その通りです!」

心の中では『そんな大層な話でもないような気が・・・・』などと思っているがそれを口にしてわざわざ自分の身を危険にさらす程カナもバカではない。

ともあれ今までの騒動に比べればずいぶん楽な仕事だと思っていたがそんな考えは後々消えていくことになる。







――――――――30分後――――――――――――――――


「違いますわ!そこはもっと丁寧に!!」

「え?こうですか・・・・・・?」


―――――――3時間後―――――――――――――――――


「あの〜〜・・・・おなかも減ったし腰も痛ぁなってきたんですけど・・・・・」

「それくらい我慢できなくては真の着ぐるみ職人への道はまだまだですわよ!」←駄菓子を食べながら


―――――――6時間後―――――――――――――――――


「・・・・・・・・日が沈んできましたよ?」

「はい?ああ、そうですわねぇ・・・・・・・」←駄菓子の特集番組鑑賞中


――――――――10時間後―――――――――――――――


「・・・・・・・・・・・・・・・帰りたいんですけど・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

「・・・・・・・・すぅ・・・・・・・・・すぅ・・・・・・」

「ね・・・・寝てる!?」

今がチャンス!そう悟った、今しかないと。

「(起きんといてくださいよぉ・・・・・・・・)」

そしてゆっくりとミントの自室から脱け出そうとしたが、出口寸前でその足取りは止まってしまった。

別にミントが起きた訳ではない、ミントに対して罪悪感が沸いた訳でもない。

ここまでされておきながら直前で同情するほどカナの心は広くない。では何故・・・・・・

「こ・・・・これは・・・・・・」

そう・・・・カナは見つけてしまった、出口付近にあった古代より伝わりし究極の拷問器具の数々を・・・・・・・

もしこのまま脱け出せば・・・・・・そのことを思うとこの場から逃げる勇気は果ててしまった。





















あとがき

今回はカナの入隊時のストーリーでした。

本編の方の執筆の手が止まってしまい、前々から考えていた作品に手を加えてできたのがこの作品です。

この流れでいけば次回はフォルテ、ヴァニラ、ちとせという展開になるのは火を見るより明らかですが

とりあえずがんばろうと思います(曖昧)