第三十七章「世界の罪人、浅倉裕樹」

 

 

 

 

 

 

「ココさん!みんなは!?」

エルシオールのブリッジにて、彩は大激戦にて全ての機体を見失っているのに、強い不安を感じた。

「駄目です!紋章機、及びIG共に位置特定できません!!」

ココも不安の表情で、叫ぶように告げる。

エルシオールをかばって亡き者になってしまったレスター。

その彼の死を目の前で見てしまったアルモは、今もなお、むせび泣いていた。

彼女にかける言葉を、彩は持ち合わせていない。

彼女が祈るのは。

ただ、皆が無事であることだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

すでに、絶望的だが。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ラストクルセイダー、ソウルドレイクは互いに縦横無尽に飛び交い、互いのシリンダーを避けながら大型ティアルライフル、オルガキャノンを連射し合う。互いにそれが決定打にならないことは充分に理解していたが、それでも手を弱めれば、相手はそこを突いてくる。

「っっっ!!!」

「チィッッ!!」

驚くべきはラストクルセイダーの機動性の高さと、パイロットである裕樹の反応速度だ。

屈折して相手を狙う「ドレイクシリンダー」を驚異的な反応で全てかわすか、ヴァレスティセイバーで斬り防いでいる。それも、オールレンジからのほぼ同時攻撃を。

「ジェノス・・・ッッッ!!!」

「まだ気づかないか!裕樹!!」

「!?」

「この全ての原因が、貴様にあるということがっっ!!」

「何をっっ!!世界をここまで巻き込んだのはお前だろうがっっ!!」

腰部の「ハイパーベロシティ」を即座に放ち、対応する隙を与えずにソニックスラッシャーを投げつける。

撃たれたリニアレールキャノンを咄嗟に迎撃したジェノスだが、爆煙の外からのソニックスラッシャーに対応が遅れ、反射的にバリアで防ぐ。が、次の瞬間には目の前にラストクルセイダーが迫る。

両手に持ったヴァレスティセイバーから繰り出される、神技の如くの剣舞を、ジェノスはエーテル・フィールドと、ダインスレフで何とか防ぎきる。

「お前さえ居なければ・・・っっっ!!俺は・・・!!」

「何だ!!殺さずにすんだとでも言うつもりかっっ!?」

「あぁっっ!?」

せり合う状態をSCSで解除、相手の懐に潜り込み、その位置で強烈な膝蹴りを喰らわせた。

そこを追撃すべく、加速する。

「貴様が殺したのだ!!美奈も、健治も、ソフィ・・・時雨もだっっ!!」

「何の話だっっ!!俺はそんな奴ら・・・っっ!!」

 

 

――――――知らない・・・?

 

 

「・・・そんな、奴ら・・・」

 

 

――――――知らないのか・・・?

 

 

「俺、は・・・」

 

 

――――――そんなはずないだろう。

 

 

「・・・・っっ・・・」

 

 

――――――知っているはずだ。

      自分がまだ、朝倉裕樹ではなく、浅倉裕樹(・・・・)であった時に。

 

 

「わからぬかっっ!!これだけ言っても!!」

「・・・っっっ!!!」

躊躇した隙にソウルドレイクはこの距離で大量の対艦ミサイルを放ち、反射的に裕樹はヴァレスティ・フィールドを展開、衝撃を受けながらもダメージは無効化する。

「それ故、貴様が世界の罪人だというのに!!」

「ぐっっ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「はあぁぁぁぁぁっっっっっ!!!!!!!!!!!!!!!」」

ヴァナディース、ラルヴァのパイロット、美奈とヴァイスは正面からスラスター全開で互いに刃をぶつけ合い、振り向きざまにライフルを発射。連射しつつ、再び突撃しあうという戦闘を繰り返していた。

ヴァナディースは「ディヴァインフェザー」を展開し、その高出力のビームの翼をラルヴァに叩きつける。それを当然の反応としてエーテル・フィールドで防ぐラルヴァ。

両機、一向に決着がつく気配が感じられない。

「美奈!!いい加減に・・・っっ!!」

「勝手なことばかりっっ!!」

ラルヴァの放つシリンダーをこちらも同様にシリンダーを解放し、周囲を無数のビームの網で包み込んだ。その隙間も存在しないかのようなビームの嵐を、見事なまでに避けきる両機。

「いつまで・・・俺の邪魔をするつもりだ!!」

「何のこと!?私はあなたの顔も知らないのよっ!!」

(っ、そうだった。コイツは水樹美奈であって、星見美奈ではない。裕樹じゃないんだから、記憶の全てを持っているわけが・・・)

目の前の敵、ヴァナディースを睨みつける。

「なら・・・もう決めてやる!!」

 

 

 

――――――聖刻、命泉、発動。

 

 

 

その瞬間、美奈の額に強烈な熱が発生した。

「きゃっ!?―――な、なに・・・コレ・・・っっ!?」

直後、不自然すぎるほどの動きで、ラルヴァはヴァナディースの正面に迫り、レーザーサーベルで斬り飛ばしてきた。

「・・・っっっ!!!!」

その瞬間にもラルヴァは動き始め、                 ――――――制御、解放。

こちらに迫るような   ―――頭痛―――   動きを見せる。

次の瞬間、ラルヴァ        ――――――聖刻、発動。

 

 

 

――――――星水。

 

 

 

の動きを直感じみた――意識的な流れの停止力

反応――及び

で、その動きを――全ての存在に対する

完全に――瞬間的な理解力で

 

読み取り、まだ何の無い空間に「ディヴァインフェザー」を振りぬく。

そこへ後からラルヴァが当たりにくるかのようにやって来て、その翼の直撃を受けた。

「がっっ!?――――――な、なに・・・!?」

「・・・はぁ、は、あ・・・ハ、ア・・・・・・あ、ああ・・・」

額が熱い。

信じられないくらい、熱い。

 

 

知らない知識と力と経験と物質と時間と空間と存在と

 

 

反射的に、美奈は頭を振る。

そんなことよりも、今は目の前にいる敵を倒さないといけない。

大切な仲間の命を奪っていった、この敵を。

 

 

 

ラルヴァが再び瞬時に動き、――――――解析

その動き、流れを停止、理解して、

停止させた流れを抜け、

ラルヴァが行く、そこへ全ての「ホーリィ・シリンダー」を集中させた。

ラルヴァが自分の死角である真下に来たと同時に、全てのシリンダーと武装が火を噴いた。

ラルヴァがライフルを構えつつたどり着いたその先には、無数のビームの奔流とミサイルが待ち構えており、ラルヴァはなす術もなく、その全てを直撃してしまう。

「ぐあぁぁぁっっっっ!!??そ、んな、馬鹿な!?」

「・・・・・・ヴァイス・・・」

「まさか・・・聖刻、が・・・!?こんなタイミングでっっ!?」

「・・・闇へ還って」

吹き飛ばされるラルヴァを正面に捉えながら、美奈は静かに言い放った。

「ここは、あなたが居ていい世界じゃないっっ!!!」

ヴァナディースの胸部から放たれた、「ライジングノヴァ」は、ラルヴァを捉え、その存在を光の中にかき消した。

 

 

 

ここに、戦女神(ヴァナディース)の勝利が確定した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はぁ、はぁ、は、あ・・・はっ・・・はっ・・・」

額の熱が段々と引いていく。

正直、助かった。

これ以上、この力を使えば

 

 

存在を世界にもっていかれる

 

 

呼吸を正し、心を落ち着かせる。

遠方では、まだ無数の光が交差している。

(ゆう、き・・・)

まだはっきりしない意識のまま、美奈は機体を旋回させる。

「裕樹を、助けなきゃ・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

戸惑う裕樹の心情が機体の動きに反映され、ラストクルセイダーに先ほどまでの機敏さはなかった。

ギリギリのところで「ドレイク・シリンダー」を回避し、振り返りざまに大型ティアル・ライフルを向けたが、その先を行かれ、ソウルドレイクのオルガキャノンがライフルを撃ち抜いた。

「っっっ!!」

「否定できまいっっ!!その身に刻まれた、罪は!!」

ヴァレスティ・フィールドを展開してシリンダーを防ぐが、絶妙な位置に回りこんだソウルドレイクがリニアレールキャノンをこちらに叩き込んでくる。

「があっっ!!!」

「分からぬさ!!その罪は、誰にもっ!!!」

振り上げた「ダインスレフ」がこちらに襲い掛かる。

それよりも早く、

ヴァナディースがその刃を受け止めた。

「美奈かっ!!」

「美奈・・・?」

返事よりも先に「ディヴァインフェザー」でソウルドレイクを弾き返した。

「裕樹!?どうしたの!?」

「美奈・・・俺、は・・・」

裕樹の返答より早く、ソウルドレイクがこちらに迫る。

ヴァナディースの両手にラケルタ・メノスソード、ツイン・オメガライフルを構え、美奈は機体を加速させた。

「美奈、待っ・・・―――――」

言うよりも早く、ヴァナディースはソウルドレイクと交戦を開始した。

自分が、アイツと戦わなければならない。

美奈では駄目だ。

勝ち負けではなく、

条件がそろってない(・・・・・・・・・)

嫌な、予感がする。

裕樹は遅れて機体を加速させた。

 

 

 

 

 

 

「久しいな美奈。お前に踊らされていると分かった時は、正直はらわたが煮えくり返ったぞ!!」

「・・・あなたさえ居なければ、裕樹は・・・っっっ!!!」

「違うさ!すでにヤツは闇に飲み込まれていた!!それもずっとだ!!」

「ずっと・・・!?」

美奈の記憶に、幼い頃の記憶が蘇る。

 

 

 

――――――俺、世界の罪人なんだ・・・

 

 

 

(あれが・・・そうだっていうの?)

目前に迫る「ドレイク・シリンダー」を「ホーリィ・シリンダー」で完全に相殺しながら、互いに縦横無尽にライフルを乱射する。

「裕樹は、一体何に苦しんでるのっっ!?」

「お前がそれを言うか!!裕樹が全てを失うきっかけである、お前がっっ!!」

「えっ・・・!?」

戸惑い、瞬きをした瞬間に、ソウルドレイクは機体をスッと沈ませ、ヴァナディースに肉薄、「ダインスレフ」で装甲を大きく斬り裂いた。

「・・・っっっ!!!」

衝撃に揺れる中、美奈はレーダーに写る光点を確認する。

(ラストクルセイダー・・・?―――!!ダメ!!今の裕樹とジェノスを戦わせたら・・・っっ!!!)

考えるよりも先に、機体を動かしていた。

 

 

 

 

 

 

考えと疑問が頭を廻り、裕樹の意識はハッキリしていなかった。

それでも、迫るソウルドレイクを前に、そんなことは言ってられない。

再びヴァレスティセイバーを構えるが、ソウルドレイクは裕樹の予想を遥かに超える速度で背後に回りこんだ。

「な・・・!?」

「そんな意識と心のままで・・・!!――――――望み通りトドメをさしてやろう!!」

振り向いた先にはすでに「オルガキャノン」の銃口が向けられている。この距離ではかわしようもない。

目の前で光が放たれた。

 

 

 

なのに。

なんで、ヴァナディースが目の前に居るんだろう。

 

 

 

放たれた破滅の光は、抉られていたヴァナディースの装甲内部に直撃。

刹那、炎に包まれた。

 

 

 

「あ・・・・・・」

目の前で、何かを失った。

大切な。

大事な。

美奈を。

「美奈ぁぁぁぁぁぁっっっっっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!

その爆発と爆炎に、ラストクルセイダーは飲み込まれた。

 

 

 

 

 

 

満足そうにジェノスは頷き、最後と言わんばかりに機体を返した。

その先は、エルシオール。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

爆炎に包まれた瞬間、全てが繋がった。

今まで失っていた、決して、忘れてはいけなかった、記憶が蘇った。

 

 

 

目の前で、大切な人を失った。

以前にもこんなことがあった。

 

――――――2年前?

 

違う。

それもあるけど、もっと。

果てしないほど、遠い昔。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ああ、そうだ。

1000年前にも、こんなことがあった。

あの時、自分は。

美奈を、――――――星見(ほしみ)美奈(みな)

タクトを、――――――菊池(きくち)健治(けんじ)

ミルフィーユを、――――――雛菊(ひなぎく)時雨(しぐれ)

殺した。

自分が、自分の、この聖刻で。

 

 

 

――――――天魂、罪罰。

 

 

 

自分が、生きたいなんて思ったから。

自分が、死にたくないなんて思ったから。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

全ては、この聖刻のせい。

この聖刻は、他人の魂を吸い取って力に変える。

それも、偶然を必然に変えてでも。

今、体に溢れる力は、

間違いなく、目の前で死んだ、美奈の魂だ。

自分が誰かの近くにいると、

この聖刻は、何とかしてその人の魂を奪おうと作用する。

それこそ、偶然、仕方が無いと思わせるように。

 

 

 

 

 

だから。

この戦いで、みんなが死んだのは。

全て、自分のせい。

罪人でありながら、温かさを求めてしまったから。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

何を誓った。

1000年前のあの時。

お前は誰を守ると誓った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――――――彼女を、

―――――――彼女を、護りたかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

何を失った。

そのために、お前は何を失った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――――――仲間を。

――――――家族みたいに大事だった、

――――――大切な仲間を。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

なのに、お前はなんだ。

お前は、どうして死んでいない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――――――俺が

――――――俺が、死にたくなかったから。

――――――死ぬのが怖かった。

――――――生きたかった。

――――――それだけだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

大切だったのに。

みんな、大切な仲間だった。

美奈。

健治。

時雨。

なのに。

俺が、生きたいなんて、思ったから。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

みんな、死んでしまった。

偶然を、必然に変えてしまって。

そして、俺の力になるために。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、俺は悲しくて、

その力を

聖刻を、暴走させた。

 

 

 

 

 

 

こうして、天魂の聖刻の力の欠片は世界に広がった。

それが、「セフィラム」。

神の化身とも言える聖刻の力。

決して、人が持ってはいけない力。

その力を、世界中に広めた。

これ、重罪なり。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そうして、浅倉裕樹は、世界の罪人になった。

その証として、「罪罰」の聖刻を刻まれた。

死ぬことが許されない。

死んで楽になるなど、許さないと。

苦しんで、

苦しんで、

傷ついて、

悲しんで、

それでも許されず、

ただ、生き続けろと。

 

 

 

 

 

 

たとえ肉体が滅んでも、

魂が即座に転生する。

記憶を持ったまま。

それが、罪人である確かな証

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

12の聖刻。

天魂、罪罰、再生、許心、星水、裂刃、虹翼、夢幻、命泉、聖光、月晶、鏡門。

天魂、罪罰は自分が。

星水は美奈が。

裂刃は健治―――タクトが。

虹翼は時雨―――ミルフィーユが。

夢幻はジェノスが。

命泉はヴァイスが。

鏡門は、――――――天人の統括者、ヴァリア・ピラが。

後は、知らない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

自分さえ、居なければ。

自分さえ、この世界に来なければ。

みんな、誰も死なずにすんだのに。

・・・自分さえ・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

だけど。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

だからって。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アイツを、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ジェノスを許せるわけがないっっっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

消えゆく意識を、裕樹は瞬時に戻した。

全ての記憶が、戻ってしまった。

もう、みんなとは居られない。

だから、せめて。

自分がどうなっても、

一つの世界を潰してでも、

みんなを、元に戻す。

失われた時を、取り戻す。

 

 

 

 

 

 

それには、アイツが邪魔だ。

今度こそ、この世界から消さなければ。

 

 

 

 

裕樹は涙を拭き、目を開ける。

やるべきことは、ただ一つ。

ジェノスを、この世界から消すことだ。

裕樹はラストクルセイダーを加速させた。

その背中から、セフィラムのリミッター解除を意味する、「セラフィックフェザー」が展開していた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

全てを、本当に全てを終わらせるために、

裕樹は、最後の聖戦を、終わらせようと、

この世界を、これ以上巻き込まないために、

最後に、ジェノスを消しに向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺を守ると言ってくれた少女、美奈。

俺を、笑えるようにしてくれた、美奈。

感謝してるから、だから、

 

 

 

 

 

――――――ごめん、もう、俺は笑えない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――――――今まで、本当に、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――――――――――ありがとう。そして、さようなら、美奈・・・・・・