用語集
(一応、最終章まで読んで頂いた上での、用語集です。まだの方にはネタバレ必須なので、ご注意ください)
「セフィラム」(その1)
リ・ガウスに住む全ての人が持っている力。
生命エネルギーとしての力が立証される一方で、正確には「流れを感知、操作する能力」といえる。
空間の流れを感知し、敵の攻撃の回避や、流れを感知し、敵の一歩先を読み取るなどに使われたりし、ミントのテレパスの力の流れを逸らして、防いだりすることも出来る。シリンダー兵器使用時には、シリンダーそのものを生み出した流れに乗せて動かしている。
原則として、その力の正体は不明。セフィラムを使い切れば、身体機能を維持できなくなるとされている。
「セフィラム」(その2)
その正体は、1000年前、裕樹が自身に刻まれた聖刻、「天魂」の力を暴走させてしまい、リ・ガウスの世界中の人々の魂にその力の欠片が宿ったもの。
神の力の化身とも言える聖刻の力を、世界中に広めてしまったことが、裕樹を世界の罪人としている理由の一つである。
この流れを感知する「セフィラム」の力も、聖刻の発動で可能な、“世界と同化する”力の欠片で、世界に流れる力を一部感知できるようになったといえば、「セフィラム」の力も納得できる。
つまり、裕樹にしてみれば「セフィラム」は裕樹の罪の証そのものだったということ。
それを本能的に理解していた裕樹は、「セフィラム」の力をどこか嫌悪していた。
「リバレート」
裕樹や美奈、正樹、京介が戦闘中の急激な感情の起伏によって変化する状態のこと。一般的にはリバレート状態と呼ばれる。
その理屈は、感情の起伏により活性化した体内のセフィラムが暴走。それを肉体が自己防衛のために防ごうと、身体制御の一部を解き放った状態でこのようになる。
特徴として、瞳が透き通るような輝きを持つようになる。
表現文章は、「瞳の中で6つの結晶が光と共に収束し、無数の光と共に弾け、解放した」である。この6つの結晶が身体制御の一部の比喩的表現で、光がセフィラムを意味している。
主に身体能力が向上するほか、全てにおける戦闘力も向上する。
その反動として、リバレート状態が切れた時に、身体に大きな負担がかかる。ただし、異様に高いセフィラムを持つ者は疲労すら感じない。
「オーバーリバレーション」
最終決戦時のジェノス戦において、裕樹が一度だけ発動させた、限界を超えたリバレート。
特徴としては、全てを超越するが如くの強烈な輝きを放ちながら、視線だけで相手を殺せるほどの鋭い、鬼のような瞳になる。
表現文章は、「瞳の奥で光の粒子が収束し、強烈な光の閃光と共に光の亀裂が瞳を走った」である。
リバレート状態を更に越える能力向上を発揮するが、こちらは例外なく、身体に負担をかけてしまう。
その、今にも暴走しようとしている膨大なセフィラムを体内で防ぐなど、セフィラムの「元」を無意識に理解している裕樹にしかなれない状態である。
早い話、限界突破と考えてくださってもいいです。
「聖刻」
裕樹曰く、「神の力の化身であり、世界と世界を繋ぐ門」である。現に、全ての聖刻は世界と同化するほどの力がある。
聖刻は全部で12個。それぞれ、―――天魂、罪罰、再生、許心、星水、裂刃、虹翼、夢幻、命泉、聖光、月晶、鏡門が存在する。
聖刻の所有者は、天魂、罪罰は裕樹。星水は美奈。ジェノスは夢幻。ヴァイスは命泉。ヴァリア・ピラは鏡門。タクト、ミルフィーも所有しているが、何を所有しているかは不明。
ジェノス、ヴァイス、ヴァリア・ピラは天人であるため、元々所有していたが、裕樹、美奈、タクト、ミルフィーは1000年前の事件時に刻むことになり、そのまま魂に刻まれたため、今でも所有していることになっている。
膨大すぎる力であるため、天人であろうと使用するのは非常に危険。運が悪ければ、一瞬で廃人になってしまうほどで、使用にはかなりの精神力と集中力が必要である。例外として、全ての世界に認められているヴァリア・ピラのみ、その反動がほとんどない。
刻まれるのは魂だが、身体上に聖刻が出現するのは、人によって違うが、ほとんどが右手、左手、額のいずれかである。
「天人」
神の化身、とされているが、その実は「世界の代理人」。
裕樹と美奈の母星、レスティでは、大昔に天人の存在が、一部だが信仰化されていた。
天人の身体的特徴は、青髪の水色の瞳である。
その他、詳細不明。
――――――以上が本編であまり解説されなかった用語です。
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