あとがき
知ってる方はこんにちは。知らない方は初めまして。八下創樹(やした そうき)です。
随分話の量的には短いですが、「GALAXY ANGEL ENDLESS OF ETERNIA」第二部も無事に終了いたしました。重ねて申しますが、感想、ご意見を書いてくださったみなさま。本当にありがとうございます。今後も頑張っていきますので、よろしければお付き合いください。
さて、第二部も終わったところで、私自身の一つの想いをお話させていただきます。
無論、これは話の中の裕樹と美奈の結末についてのことです。
私は、私の考える罪の在り方を裕樹に置き換えて書いてきました。
私も、これでもいろいろ悪いことをやってきた者でして、警察沙汰とまではいきませんが、それなりに悪いことをしてきました。
もちろん、それをするたびに、周りや関係者から怒られ、それ相応の罰を受けました。
しかし、たった一つだけ、私がまったく怒られなかった事がありました。幼い私はそれが何でか理解できませんでしたが、その実、親が必死になって謝ってくれていたからでした。
そして、私は誰にも怒られず、いえ、怒ってもらえなかったのです。当然、私は苦しみました。のうのうとしていられるわけがなく、そのことは今でも私の心のつっかえになってします。
これらのことは、つまり、他人から与えられた罪か、それとも自分自身で与えた罪か、という話です。
誰からか与えられた罪は、与えた本人が許せば、一応の免罪になります。
ですが、自身で与えた罪は、恐らく決して免罪できないでしょう。自分で自分を許せることは、ほとんどの人には出来ないことではないでしょうか?(無論、中には出来るという方もいらっしゃるかもしれませんが)
他の意見として、時間が解決してくれるといいますが、それはあくまで一時的に“忘れる”であって、“許される”とは意味が違います。
つまり、自分で罪を与えてしまった人は、自分で許すということは出来ないと、私は思います。
そんな抜け出せない穴に入った人に対する、一つの答えが、美奈のとった行動です。
自分で自分を許せないのなら、何があってもずっと自分の味方である人が許してあげる。何故なら、それは味方でいてくれるから。(少し解りにくいですかね?)
まぁ、現実に置き換えてみれば、それはきっと“親”なんでしょうね。少なくとも、私はそう思っております。
裕樹の果てしない罪は、私の罪に対する考えと答えを書いたものでもあったりしたんです。
さて、この話はこの辺にしておきます。あんまり長く続けても面白くないでしょうし。
ああ、それと、この話はあくまで私の人生経験からでた、私の考えであって、哲学説いてるわけではありませんので。意見なんかされても、困ります。他の意見はあくまでその人だからこその考えであって、私は私の意見を強制しているつもりなどさらさらありません。ま、コイツはこんなふうに考えてる、って程度でいいですので。
さて、続いて第二部をサクッと解説しちゃいます。
えー率直に言いますと、裕樹の罪の結末と、戦争を別の視点で見て欲しい。ということです。
まぁ裕樹の罪はわかると思いますが、別の視点といいますと、おおまかにエクスがその役割を担ってくれましたね。
大抵、というか第一部もそうでしたが、話の中心に位置するのはタクトや裕樹など、戦争の中心人物たちでした。
けれど、その中にも個人の視点があり、今回はそこにスポットを当ててみました。
エクスは、作戦の立案などを行えるはずもなく、ただパイロットとして戦うことしか出来ないキャラです。そのキャラから見た戦争、命令される側の想い。そこには、明確な兵器に対する嫌悪感があったりと、あくまで一人のパイロットの様子を描いてみたのです。(そんなシーンがない話もありますけど・・・)
ま、「土台」の第一部、「橋渡し」の第二部と、ここまで順調ですね。残る「結末」の第三部に向けて、気合を入れないと。
余裕があるので、ここで当初考えていたネタから消え去った設定なんかを暴露したいなーと思います。
えー、旧雑談室で憶えていらっしゃる方は僅かだと思いますが、実はもう一人オリキャラを出そうと当初考えていました。が、都合により消え去りました。ので、その紹介だけでも・・・
名前:キャス・メイビル
愛称:キャロル
年齢:15歳
性格:無口
搭乗機:GA9番機「ソリューショナー」
その他詳細:えー本当に無口、というか喋らないキャラで、「・・・・・・」というセリフすら出さない、無言キャラでした。よって、テレパスを使えるミントか、表情だけで何を言いたいか理解できる彩が代弁としてコミュニケーションが成立するキャラ。何を隠そう、実は正樹の相手(つまり恋人ですね)になる予定だったキャラなのです。第二部で彩の出番が少ないのは、本来このキャラと一緒に出ていたのですが、消え去ったため、彩の出番も無くなってしまったというわけです。
あ、ちなみにこのキャラの搭乗機だった紋章機の設定は消していませんので、後々登場させるつもりです。
それと、第二部のInterludeシステムですが、あれも本来は予定になく、第二部と第三部の間の特別編として詳しく書く予定でした。削除の理由は、GAの元キャラが一人も出てこないためで、迷わず削除を決定しました。
ちなみに、タイトルは「Eternal Catastrophe」でした。(約:永遠なる悲劇の結末)
うーん、思ったより長くなってしまいましたね。
では、恐らく最後になる(であろう)第三部をチラっと予告いたします。
第三部はですね、勘の良い方ならお気づきでしょうが、裕樹たちはエルシオールに戻りません。彼等は彼等で独立した勢力になります。ま、彼等は今回の戦争のカラクリを大まかに見抜いていますからね。
えっと、予告これだけかなぁ?
第一部から第二部って話の中で二年間の時間が空きましたが、第二部から第三部ってほんの数日しか空いてないので、あんまり雰囲気はガラリと変えないつもりです。(ま、裕樹たちの登場で少しは変わると思いますが・・・)
そういうわけで、話の流れからわかりますが、第三部では主人公は再び裕樹に戻ります。ま、扱いとしてはタクトが主人公でも全然問題ないですけどね。
またまた長くなってしまい、申し訳ありません。
では最後に。
かなり凄い数に差し掛かっているのに、掲載してくださった管理人の佐野さん、本当にありがとうございます。こうして二度目の区切りをつけることが出来ました。
そしてここまでお付き合いくださったみなさん、どうもありがとうございました。
このような妄想の塊話を読んでくださり、心から感謝と感激しております。
それでは、第三部でお会いしましょう。
みなさん、本当にありがとうございました。
2006年8月12日 八下創樹