メカニック設定 ヴェインスレイ軍
(19章以降)
機体名:エターナル・ラストクルセイダー
機体コード:X−DZ−017S
搭乗者:朝倉裕樹
全高:24.5m
重量:71.5t
特殊装備:
クォドラティック・クリスタル
高機動用エーテルブースター「エナジーフェザー」
リヴァイヴァル・セラフィックフェザー
ヴァレスティ・フィールドバリア
U.E.S.V.リミッター
武装:
超高出力双刀型ビームブレイド「セイクリッドティア」
ラケルタ・ヴァレスティセイバー×2
H.V.S.B2ヴァレスティ・レッグブレード
ソニックスラッシャービームブーメラン×2
4連装高エネルギー長射程ビーム砲「カルテットバスター」
高エネルギー集束式ワイアレス・セレリアビット「ヴァレスティ・シリンダー」×10
アストラル超高初速リニアレールライフル×2
ビームレイ機動兵装ウイング×10
近接防御用マシンキャノン
分離型ヴァレスティ・シリンダーシールド×2
詳細:
トランスバールのY計画、プレリュードのアーセナルシリーズの設計データを入手したヴェインスレイ軍が、ラストクルセイダーの設計データを反映し、技術の全てを結集して完成させた、朝倉裕樹専用後継機。
設計データのベースとなったラストクルセイダー自体が、元々規格外のスペックを誇っていただけに、それをはるかに凌駕する本機は、熟練したパイロットですら扱えない超高性能IGとなっている。よって実質上、裕樹しか扱えない。
機体全体の全ての無駄を無くし、スラスターやブースターも強化に強化を重ねた。また、ラストクルセイダーとは違い、10枚の後翼全てが可変翼で、その全てが金色となっている。この黄金の翼は可変翼としてのバランサーの役割だけでなく、ビームレイ機動兵装、出力ブースターの役割も果たしている。中でも、U.E.S.B.システムのリミッター解放時にこそ、この後翼の真なる本領が発揮される。
装備武装だけ見ると、かなりの武装量だが、IGの肩、腰、手首など、各部分にコンパクトに装備されているため、実際はかなりの高機動IGの外見となっている。
ここまでの超高性能ぶりだが、逆に高性能すぎて、機体調整どころかOS作成すらまともに行えないという深刻な問題がある。まさに、普通のパイロットとは見えている世界が違う、裕樹でないと調整すらまともに行えないという現状。更にそれでも調整は困難を極め、1日や2日で調整率100%にすることは恐らく不可能とされている。
また、U.E.S.Vとは、Ultimate Evolutional Strategic Valiancy の略で、エターナル・ラストクルセイダー最強の戦闘武装形態であることだが、その詳細は不明。更に、上記にも記したがその武装形態を発動させるために後翼が金色となっており、遠距離からでも敵に認識されやすいという欠点を持つ。
機体名:ネイティブ・ヴァナディース
機体コード:X−DV−015N
搭乗者:水樹美奈
全高:24.08m
重量:78.3t
特殊装備:
アルカディア・クリスタル
エーテル・フィールドバリア
高機動用エーテルブースター「エナジーフェザー」
D.ラグナロク・リミッター
武装:
ラケルタ・メノスセイバー×2
対艦用投射式ビーム突撃兵装「ディヴァインフェザー」
超高出力胸部複合型相転移ビーム破城砲「ライジングノヴァ」
超高出力3放射型ワイアレス・セレリアビット「ホーリィ・シリンダー」×12
フルンディング超高初速貫通式連装リニアレールキャノン「ノヴァ・ブレイク」
強化型 高エネルギービーム&リニアレールライフル「ヴァルキリー」×2
オールレンジ防衛用ビーム放射兵装「ホーリィブラスター」
近接防御用マシンキャノン
エーテルキャリーシールド×2
詳細:
エターナル・ラストクルセイダー同様、両軍から入手した設計データをヴァナディースの設計データに反映させ生み出した、水樹美奈専用後継機。
E・ラストクルセイダー同様、操縦性を無視し、性能を極限まで高めて完成させたため、実質上美奈にしか扱えない。
従来のヴァナディースとは違い、遂に大型ではあるが可変翼を装備し、スラスターとブースターの両方の役割を兼備し、かつてない程の極上の機動性を発揮することが可能となった。更に、その輝く黄昏の翼は「ディヴァインフェザー」の発生装置と瞬間的な超高速起動を可能とするブースター「エナジーフェザー」としての役割も担っており、見た目での大幅な改良点と言える。
また、旧ヴァナディースでも多くの武装を搭載していたが、本機は更に多くの武器を装備し、さまざまな攻撃オプションを持つだけでなく、遠近両方のレンジに対応することができ、あらゆる局面に対応することができる。
特徴的な武装である「ホーリィブラスター」はビームを展開する出力であらゆる攻撃を相殺する防衛武装。美奈が意識するものに限定してビームの出力が発生するため、味方には無効。まさに万能にして最強のIGである。
しかし、ここまでの高性能ぶりを追求したため、エターナル・ラストクルセイダー並に機体調整、OS作成が困難という事態を引き起こしてしまった。特化した戦闘スタイルであるエターナル・ラストクルセイダーよりは調整しやすいが、それでも美奈でしか、それも一日や二日で調整率100%は不可能である。
なお、D.ラグナロク・リミッターとは、「デルタ・ラグナロク」と呼ばれるネイティブ・ヴァナディース最強武装の発生装置であることだが、その詳細は不明。
余談だが、エターナル・ラストクルセイダー同様、後翼そのものがリアクターに近い役割を果たしているため、後翼が黄昏(オレンジ)色に輝いているため、非常に目立ち、敵に認識されやすいという欠点を持つ。
機体名:エンドオブウォーズ
機体コード:X−DW−016E
搭乗者:氷川京介
全高:23.61m
重量:77.13t
特殊装備:
セフィロート・クリスタル
ハイエリア・キャンセラー
エーテル・ドレインアーク
エーテル・フィールドバリア
武装:
ラケルタ・ストライクセイバー×2
自動近接防御システム・スレイヤービームウィップ×4
熱プラズマ複合連装砲「ギガスティンガー」
ワイアレス・セレリアビット「エーテル・シリンダー」×8
6連装多目的ミサイルランチャー
強化型高エネルギービーム圧縮弾「ハイパーティアル・ライフル」×2
近接防御用マシンキャノン
エーテルキャリーシールド×2
詳細:
エターナル・ラストクルセイダー、ネイティブ・ヴァナディース同様、両軍から入手した設計データを、前大戦終末に登場したエンドオブアークの設計データに反映させ生み出したIG。
元々はこの機体がエターナル・ラストクルセイダーやネイティブ・ヴァナディースの設計の基本とされており、明らかに前の二機よりは開発は早かったのだが、前の二機の開発を優先させたのに加え、新システムの開発の遅れ、操縦性と性能の適合に時間がかかり、実戦配備が大きく遅れてしまった。
前の二機に比べると、武装面について火力が劣っているが、それでも新型紋章機と充分に渡り合えるほどの出力は持っている。その分、装甲、機動性などが水準以上の性能を誇り、万人用と考えるなら最高峰の機体といえる。
実は、この機体は流用したデータ以外、ほとんどエンドオブアークと同一の設計である。つまり、エンドオブアークの壊滅的ともいえる武装を削り、その分を機体バランスに当てたもう一つの機体といえる。
そしてこの機体の主たる特徴とは、ハイエリア・キャンセラーとエーテル・ドレインアークである。
ハイエリア・キャンセラーは自己周囲のありとあらゆる障壁、バリアなどを察知し、全てを何もない元の空間に強制的に転移させる効果を持つ。エーテル・ドレインアークは、相手の稼動エネルギーに空間のエーテルを反応させ、より多くのエネルギーを消費させ、その余分に消耗されたエネルギーを含んだエーテルを自機の供給に回している。その効果がまるで相手のエネルギーを吸収しているようなため、この名が付けられた。ちなみに発動するには手のひらを相手に叩き込む必要があり、更にエネルギーを大量に使用して発動すれば、一気に相手のエネルギーを奪い去ることも可能。
どちらにせよ、これは京介が相手を破壊せずに無力化させるために開発させたシステムであり、京介の意志が具現化したようなIGであるといえる。
機体名:リザレクト・ハーベスター
機体コード:GA−015LZ
搭乗者:ヴァニラ・H
全長:40.6m
全幅:50.4m
全高:21.9m
特殊装備:
リザレクト・ナノマシン
ドラスティックH.A.L.Oシステム
大型エネルギーシールド
新必殺技:リザレクションウェーブ
武装:
近接突撃用兵装大型エネルギーサーベル
識別式フルオートビームレイ発射装置「アトロゥシャス・レイン」
フォトン・パルス長射程連装チャージブラスター「ツイン・ゼーバーキャノン」
新世代高出力強化型ビーム砲「H.V.S.B」
追尾式レーザーファランクス「エイミングレーザー」
拡散型多目的ミサイルポッド
近接迎撃用レーザー
詳細:
音無春菜が、全ての紋章機の設計データを複合させたデータをイネイブル・ハーベスターに反映させ、強化、完成させたヴァニラ・H専用紋章機。“再生の収穫者”の名を冠する。
操縦の大半をH.A.L.Oシステムに依存しているため、操縦性よりも性能を更に強化。武装面も更に数ランク強化させることに成功した。
また、ヴァニラ・H本人の協力の下、完成させた複数の新システムを搭載している。
リザレクト・ナノマシンは、修復速度を強化したナノマシンであり、なおかつ常に自機を包んでおり、装甲がダメージを受けても自動で修理してくれる。
さらに、アストラル・シャープシューターにも搭載されている「ドラスティックH.A.L.Oシステム」が大きな特徴。これは今まで機体の内部にしか働いていなかったH.A.L.Oを機体の外部に向けても使用させることを可能にした画期的なシステムである。例えば、非常に強い信念や意志があれば、ミサイルだけでなく、ビームの軌道すらも機体から逸らすことが可能になる。無論、そうした使い方は基礎中の基礎でしかない。
新必殺技として“リザレクションウェーブ”新たに追加されている。これはリペアウェーブとは別物で、機体、武装の瞬間的な修理だけでなく、エネルギーすら補給できるまさに「再生の波動」。反面、リペアウェーブの倍以上のエネルギー、及びナノマシンを消耗してしまうため、一回の出撃に一度発動するのが限界である。そのため、“リザレクションウェーブ”とは別に“ハイ・リペアウェーブ”も従来通り使用可能となっている。
リ・ガウスのシステムを大量に取り得れた、トランスバールとはまったく違う方向へと強化を進めたハーベスターの最終進化型である。
機体名:アストラル・シャープシューター
機体コード:GA−016AST−XD
搭乗者:烏丸ちとせ
全長:60.6m
全幅:40.4m
全高:26.4m
特殊装備:
セフィロート・クリスタル
超高性能照準装置
ドラスティックH.A.L.Oシステム
大型索敵レーダー
新必殺技:クロノ・アーク・テグジュペリ
武装:
超長距離強化型光速リニアレールキャノン
10連装マルチロックオン式小型反応弾「テン・ジェノサイド」
長射程連装プラズマ集束ロングレンジキャノン
フラッシュエッジ5エーテルスライダー
永久追尾式レーザーファランクス「カロリックレーザー」
4連装ミサイルランチャー
近接迎撃用ガトリングガンポッド×2
詳細:
リザレクト・ハーベスター同様、全紋章機の複合データをシャープシューター・レイに反映させ、強化、完成させた烏丸ちとせ専用紋章機。“星界の狙撃者”の名を冠する。
強化についてはリザレクト・ハーベスターよりも圧倒的に超高性能化され、高出力発生装置、セフィロート・クリスタルの搭載により、適正以前にちとせの腕前でなければ扱えない程のスペックを持つ。
武装も以前に比べ大幅に追加、強化され、必殺技である「フェイタルアロー」や「イグザクト・ペネトレイト」も従来通りに使用が可能。その中で、新必殺技である「クロノ・アーク・テグジュペリ」が一際特徴になっている。
この必殺技は以前、裕樹や春菜が時間さえあれば実行可能と評していたもので、その理屈と理論、威力は超えるもののない、最強の技であると言える。
発動時、「イグザクト・ペネトレイト」すら超える、つまり光の速さ以上の速度の光の矢を瞬間的にクロノスペースに転移させる。クロノスペースという、実際の移動距離が光の速さ以上で進める圧縮空間の中で発射。直後、瞬時に通常空間にシフトさせる。この際の空間を跳躍するエネルギーが更なる威力と速度をプラスさせ、クロノスペースから爆発的な加速を追加して放たれる。この光よりも遥かに上回る速度で放たれた光の矢は時間すら跳躍、つまり過去の対象に向けて直撃する仕組みになっている。――――――これにより、対象がどこにいようと、どれだけの早さで動こうと、過去の対象に向けて放たれるので、どうあっても回避することが不可能。更にバリアを張ろうとも、時間を跳躍し、バリアを張る前の対象に直撃させるため、防ぐことすら出来ない。
要約すると、相対性理論を利用した因果律を覆す技。(弾丸が発射する時点で過去の対象に直撃しているため、直撃したという結果の後、弾丸が発射されるため)まさに、放てば確実に勝利が可能といえる反則すぎる必殺技である。
反面、チャージ時間が「イグザクト・ペネトレイト」の3倍はかかり、H.A.L.Oシステムの内部、外部ともに100%を超えなければならず、狙撃以外の全てのイメージを完全に消し去るほどの集中力がなければ発動は不可能と、使い難さもトップクラスである。常識的に考えて、一対一で戦っている時に、この技を使うこと自体が不可能に近い。
ともあれ、その総合的な高水準な戦闘力の高さから、アルティメットラッキースターとは対照的に、リ・ガウスにおける紋章機の究極完全体であるといえる。
機体名:オメガゼロバスター
機体コード:X−D100Ω
搭乗者:未定
全高:24.2m
重量:76.1t
特殊装備:
セフィロート・クリスタル
エーテル・フィールドバリア
武装:
ラケルタ・プラズマブレード×2
高出力胸部プラズマ集束ビーム砲「ハイパーカタストロフィ」
連結式連装高エネルギー長射程ビーム砲「ツインバスター」
超高速連装リニアレールキャノン
強化型高エネルギービーム圧縮弾「ハイパーティアル・ライフル」×2
攻守両用近接用ヘビーキャノン
詳細:
レスティのヴェインスレイ軍の整備班が参考代わりに、オードスタイルのゼロバスターを極限まで性能を高めて完成させた試作IG。むしろ実験機に近い。
最新鋭の技術をふんだんに取り入れたため、想像を絶するほどの高性能機としての性能を誇る。しかし、開発当初はセフィロート・クリスタルが搭載されず、エネルギー効率が非常に悪く、計算上2、3分程しか活動できないため実戦配備はされなかった。
これを性能の高さに目をつけた春菜が、独自の理論でリアクター回路や細部を改造。更にセフィロート・クリスタルを搭載し、上記の問題を解決、ヴェインスレイ搭載機となる。
だが、それでもエネルギー効率が悪く、長期戦では補給が欠かせない機体である。
武装名:ブレイブ・エスペランス、ブレイブ・エスペランサ
武装コード:(ブレイブ・エスペランス)VKSZ−310−XD、(ブレイブ・エスペランサ)VKSSZ−310−XD
装備機体:
ブレイブ・エスペランス:全IG
ブレイブ・エスペランサ:全紋章機
(以下、全て共通項目)
全長:85.75m
特殊装備:
セフィロート・クリスタル
エーテル・プロテクトフィールド
武装:
超大型ハイパーロングプラズマブレード×2
連装高エネルギー集束火線砲「ツインバーストキャノン」
連装高エネルギー長射程ビーム砲
12連装ファングスティンガー対艦ミサイル
詳細:
存在しない歴史の戦い「ラストクルセイド」にて、ラストクルセイダー、イネイブル・ハーベスターが使用した合体型追加装備武装。
この武装を装備することにより、怪物じみた大火力を得ることができ、機動力も飛躍的にアップさせることができる。
従来のものは欠点が多く、使い捨てともされていたが、本武装はその全てをクリアーした。
まず被弾率だが、純粋に装甲強度を上げるだけでなく、戦艦ヴェインスレイにも使用されているバリアを装備。一気に防御力を跳ね上げることに成功した。更にセフィロート・クリスタルを装備させ、戦闘可能時間を増加。補給必要数が大きく減り、長時間戦闘も可能とした。
更に、本武装は機体が固有化されておらず、どんなIGや紋章機でも装備可能と使い勝手も向上している。
反面、開発コストが更にかかってしまい、結果的にそれぞれ一機ずつしか開発されなかった。