機体設定資料参之章

 

 

unngel−T“イーグリッド“

 

全高:55m

 

重量:不明

 

搭乗者:フォート・マイヤーズ

 

機体解説:“イーグリット”は惑星間統治帝政国家“ガーリアン”に急速な発展、繁栄と戦火の種をもたらした旧世代遺跡“灰の月”で発見された防衛兵器の一つである

文献によれば“灰の月”で開発された防衛兵器は旧世代文明を滅ぼした大規模な『壊滅戦争』後、殆どの数は格納庫によって永い眠りについたとあり“イーグリット”も『壊滅戦争』を無事に生き残り終結後は他の兵器と同様、格納庫で眠りについたのだ。

そして、大規模武装組織“オルフェウス”の帝政軍に向けての宣戦布告が帝政国家全土に流された後、特捜機動部隊員であると同時高名な科学者のフォート・マイヤーズが裏切り“オルフェウス”に参画。

帝政軍の警備を突破しフォートは“イーグリット”を発見、自らの手で改修し再び戦いの息吹を吹き込ませたのだ。

鎧のような外殻装甲は一見、鈍重そうで機動力に欠けて尚且つ脚部が無い見慣れない姿だが外殻装甲は排除することで本来の姿―――すなわち人型に姿を変え機動力が格段にアップするが外殻装甲を排除すると装甲が極端に薄くなり空間防壁も展開に時間がかかる。

その欠点を補うかのように解析したデータを基に開発されたブースターを外殻装甲各所に取り付けることで機動力の確保に成功した。

しかし最大の欠点、それは“イーグリッド”とは元はAIが操作する自律防衛兵器であるため人間の操縦が想定されていなかったということである。“イーグリッド”は灰の月で開発された兵器の中で軍を抜く性能を秘める為、フォートは半年以上の時間を“イーグリッド”のデータ解析に費やしコックピットブロックを取り付け人間の搭乗を可能にした。

人間の搭乗ましてや操縦など想定されていなかったが、フォートは何故か機動戦闘時に発生するGに耐えられる身体能力を持っている為、ブースターの出力はオミットされずそのままの機動力を確保している。

 

また、オプティカルエンジンという動力源を搭載した兵器のみが可能なHCDと呼ばれるシステムも積んである。

HCD(ハーフクロノドライブ)とは短時間でクロノスペースにシフト、ドライブアウトし敵との間合いを瞬時に詰め、攻撃の隙を与えないといった一種の『瞬間移動』のような機動力を機体に与える究極の攻撃システムとも言え、それを可能にするオプティカルエンジンはクロノ・ストリング・エンジンの好、不調の波を無くし、安定に保ち常に高出力リアクターとして稼動するクロノ・ストリング・エンジンの発展型である。

 

武装:ハンドブレード&ハンドキャノン

   クリスタル・スレイヴ

   高出力エネルギーキャノン

特殊:空間防壁

 

武装解説

 

≪ハンドブレード&ハンドキャノン≫

ハンドブレード及びハンドキャノンは“イーグリッド”の腕部を変化させた武装でブレードは接近戦そして急襲戦闘に使用しハンドキャノンはプラズマ弾、パルス弾を高速で発射する射撃武装で状況に応じて使い分け遠近一体の戦闘スタイルを取る事が出来る。

 

≪クリスタル・スレイヴ≫:“イーグリッド”の四方を取り囲むように浮遊する八面体の正体こそ補助攻撃ユニットであるクリスタルスレイヴである。これらは時として結晶と同色の刃を生んで敵を串刺しにし時として敵を撃ち貫く閃光を放出するなどオールレンジ攻撃を展開し“イーグリッド”に支配される補助攻撃ユニットの役割を果たすこの兵器は正しくクリスタル・スレイヴ(結晶の奴隷)だろう。

 

高出力エネルギーキャノン:胸部に内蔵されておりシールドを相殺する特殊な波動を発している為、回避するしか直撃を防ぐ手段はないがエネルギーチャージに時間がかかる為、余り使用する機会は無い。

 

 

特殊

空間防壁:周囲の空間を捻じ曲げ敵機の攻撃を完全に相殺する高次元防壁。