機体設定資料八之章

 

 

『第四銃天使』Gunngel―W“トリニティ・パニッシャー”

 

重量:96・8t    

全高:29m     

正式搭乗者:雨宮流水

所属:帝政軍

 

機体解説:帝政歴543年、惑星間統治帝政国家“ガーリアン”を大きく震わした大規模戦争“カオスウォー”は帝政軍側と“オルフェウス”側との停戦条約締結によって勝利者を出さずして終結した。

終結後、帝政軍に復帰したフォート・マイヤーズによって“灰の月”にて発掘、改修したのが本機、Gunngel―W“トリニティ・パニッシャー”である。

雨宮流水が帝政軍に帰還し“聖光騎士団”現第七団筆頭の後継者として同団の筆頭に就任した際、帝政軍はすぐさま本機の最終調整を完了させこの機体を雨宮流水専用機として登録した。

unngelシリーズの四番機に位置するこの機体は他のGunngelシリーズ同様、動力源にクロノ・ストリング・エンジンの好不調の波を均一にし常時高出力リアクターとして稼動する、クロノ・ストリング・エンジンの発展型といえるオプティカル・エンジンを搭載している為、安定した高出力エネルギーを保ち、HALOシステムも搭載。“マークヌル・ノイエ”同様、HALOシステムにも特徴があり“トリニティ・パニッシャー”に搭載されているHALOシステムは『強烈な破壊衝動』に強く反応する為“マークヌル・ノイエ”と同じく驚異的な戦闘能力を発揮するとある意味で同時に紋章機よりも制御が難しい機体でもある。

自律連動オービット、遠隔操作機動兵器、背後に動力源であるオプティカル・エンジンから流れるエネルギーを高濃度に圧縮し放射する大型オプティカルバスターを装備するなどといった武装から射撃戦闘に特化された機体であると見えるも左腰部に備えられた≪バシリクス・ブレード≫を見るからに近、中、遠距離にも対応できその性能で敵を屠る様は正に名前の如く『三位一体の処刑人』。

“ピースキーパー”、“マークヌル・ノイエ”と同じくHCDシステムを搭載し、それによって流水の『的確且つ迅速に敵を撃破し味方への損害を防ぐ』という戦闘スタイルを忠実に貫き、搭載されたHCDに急な作動にも柔軟に対応出来るようチューニングが施され結果、瞬時に敵機の死角に入り込み弾丸を放つ等、千変万化の攻撃を可能にした機体となった。

空間を捻じ曲げて高次元の防壁を展開する空間防壁発生装置も胸部に備わっている為、防御面への不安も取り払われている。

友人と進む道を違えてしまった流水。

だがその黒瞳には迷いは無く硬い信念の光が宿っていた。

何が正しいのかを見定める為に戦い抜くという信念が。

カラーリングはコバルトブルーをメインにフレームを銀にした彩色が施されている。

 

 

武装:自律連動オービッド

   遠隔操作機動兵器

   ≪バシリクス・ブレード≫

オプティカルバスター

特殊:空間防壁

必殺:≪カタストロファー≫

 

 

≪武装面解説≫

 

<自律連動オービッド>:通常は大腿部の装甲内に格納される小型の自律連動オービッド。

計三機のオービッドが格納されており自動で敵をロックし攻撃を開始する他、機体からの信号によって標的を一点に集中し火力を増強するなどの戦術を取るのに適している。

 

<遠隔操作機動兵器>:両肩部に一機づつ装着されている電子兵装で“ピースキーパー”に装備されているRGYと酷似している。高出力プラズマキャノンを小型化にした物を搭載している為、対艦兵器として大いに貢献し一つ一つがHCD可能な為、瞬時に高火力を展開し敵を迅速に撃破することが可能。

 

<バシリクス・ブレード>:左腰部に装着された長刀身近接兵器。

超高硬度鉱石であり最大限に研磨したオリハルコン鉱石を刃に備えておりGunngelシリーズに装備されている接近兵器の中で最高の切れ味を持つ。

刀身にオプティカル・エンジンのエネルギーを流し込むことで敵の攻撃を弾き返すなどトリッキーな戦術を生む。更に供給する出力を最大まで上げることによって可能になる必殺技≪カタストロファー≫は更に切れ味を増し、莫大なエネルギーを刃を通して敵に叩き込む。前方180度の全ての敵に衝撃波をぶつけるなどの広範囲攻撃も可能。

 

<オプティカルバスター>:背部に連結されている大型射撃兵装“オプティカルバスター”は動力源であるオプティカル・エンジンから流れ込むエネルギーを高濃度に圧縮し放出する兵器だ。

高出力、広範囲の敵に打撃を与える他、射撃範囲を一点に集中する事で浮遊防塁、要塞などの装甲にすら穴を空けることが出来るほどの破壊力を秘める。

ただしチャージに時間がかかり発射後の隙を突かれ易い為、搭乗者の流水自身は滅多の事では使用しない。

 

特殊

 

空間防壁:“マークヌル・ノイエ”同様、機体胸部に装備されている装置を使用することで空間を人為的に捻じ曲げる事によって形成される高次元の防壁で敵の攻撃を空間と一緒に捻じ曲げることによって敵の攻撃を遮断する防壁。

ビーム、実弾もこの空間防壁の前では完全に防がれてしまう。

 

 

必殺

 

≪カタストロファー≫

<バシリクス・ブレード>の刀身に極限までエネルギーを流し込み、溜め込み敵機に叩きつける接近用と前方180度に流し込まれたエネルギーを衝撃波に変換して撃ち放つ遠距離用の二種類の用途を使い分ける事が可能。

遠距離用は広範囲の敵に強大なダメージを与える複数の敵との戦闘時に使用し逆に接近用の場合は完全に破壊力に特化された技で“ピースキーパー”のCBS程ではないがGunngelシリーズ中、最高の切れ味を誇り、また刀身に備えられた空間調整装置により捻じ曲げられた空間を強引に調整、展開された空間防壁を消滅させることにより確実な攻撃を与える。

 

 

 

 

“第五銃天使”Gunngel―X“ドミネイター”

 

全高:25m   重量:81・3t

 

正式搭乗者:散華翔矢

 

所属:反帝政国家組織“ピース・オーケストラ”

 

解説:深緑の葉を髣髴させるようなディープグリーンのカラーリングに頭部のバイザーアイの上に三つの逆三角形の形に装備されたサブカメラを備え、流線型のフォルムの装甲を持つ機体で“灰の月”で新たに発見、改修が施された。

“カオスウォー”が終結するも軍による独裁を始めた帝政国家に『真の平和の創出』を掲げた反帝政国家組織“ピース・オーケストラ”に所属する元“聖光騎士団”第二団艦隊筆頭の散華翔矢の搭乗機である本機“ドミネイター”は“灰の月”格納庫に保管されていた汎用機動兵器、及び“灰の月”防衛兵器の総称であるGunngelシリーズの中では“隠密“、“強襲“、“高機動“の三つのコンセプトを目指し開発された。

搭乗者である翔矢は“ピース・オーケストラ”創設者であり総司令官を務めるガイン・ゼーガルド郷と共に帝政軍を離反し“ピース・オーケストラ”に参画。結果、本機“ドミネイター”は事実上奪取された事になる。

unngelシリーズの五番機に位置するこの機体は他のGunngelシリーズ同様、動力源にクロノ・ストリング・エンジンの好不調の波を均一にし常時高出力リアクターとして稼動する、クロノ・ストリング・エンジンの発展型といえるオプティカル・エンジンを搭載している為、安定した高出力エネルギーを保ち、HALOシステムも搭載。プロトタイプでもある“マークヌル・ノイエ”同様、HALOシステムにも特徴があり“ドミネイター”に搭載されているHALOシステムは憎しみに反応し驚異的な戦闘能力を叩き出す(当然、搭乗者の生態脳に悪影響を与える)他、生体脳から送られる生命エネルギーを機体の力に変換する能力を持ちその動作からなされる必殺技<クラッシュ・スティング>は前方一直線のみの範囲だが範囲内の敵を貫き他の機体をも巻き込み、完膚なきまでに粉砕し瞬時にスクラップへと帰させる大技である。

機動面ではスラスタ出力がシリーズ中最高(マークヌル・ノイエを除いて)で “隠密“、“強襲“、“高機動“といった三つのコンセプトを忠実に貫いており武装にも背部に備えた伸縮自在のアンカーワイヤー式≪スティング・アンカーユニット≫、バシリクス・グレイブなどといった特徴的な物が揃えられているセプトを忠実に貫いた機体だと伺える。

unngelシリーズに標準搭載されている戦闘システム、HCDも搭載されている。

搭乗者である翔矢はHCDを多用した一撃離脱、及び強襲戦闘を得意としており本機は正に彼の戦闘スタイルにピッタリといえる機体だろう。

特殊装備では敵艦船のレーダー及び機動兵器のレーダー類を狂わせるECMを発生させる他、機影を相手のレーダーから消す高度のステルス機能が備わっているなど徹底的にコンセプトを追求し様々な手段で戦場を我が物に掌握する様子は正にドミネイター<支配者>の名を冠するに相応しい機体である。

自らの信念によって行動する青年は信じていた軍への失望を抱いた時、自らが立ち上がろうとした。

本当の自由と平和を求めて。

 

 

武装:<スティング・アンカーユニット>

   バシリクス・グレイブ

   オプティカル・ツインガン

特殊:ECM発生装置(肩部装甲内に格納)

   ステルス装置

   空間防壁

必殺:クラッシュ・スティング

 

 

≪武装面解説≫

 

<スティング・アンカーユニット>

“ドミネイター”の肩部に備わった遠隔操作可能な貫通性に特化されたワイヤーアンカー式の武装。先端には“トリニティ・パニッシャー”の<バシリクス・ブレード>の刃に使われているオリハルコン鉱石を使用しており複合装甲を容易に貫通し、抉るなどの威力を秘める。搭乗者である翔矢の思念によって動く為、触手のように変幻自在に動き回って敵を発見し突き刺し、切り刻む。

 

<バシリクス・グレイブ>

“ドミネイター“の両大腿部に備えられたロッドを接続しシステムを起動させることで『SYSTEMCOMPLET』という電子音の後に使用可能になり先端には超高硬度鉱石オリハルコン鉱石を刃に備えた薙刀状の近接戦闘兵器で、搭乗者である翔矢の希望の元に開発された。

オプティカル・エンジンのエネルギーを刃に流し込む事で切れ味を増した刃を豪快且つ華麗に操る様子は武将顔負けといった所だろう。

 

<オプティカル・ツインガン>

“ドミネイター”の両腰部のホルスターに納められたやや銃身が眺めのツインバレル式ハンドガン。

名前の通り二つのバレルを持つのが外見的特徴で右、左腰部のホルスターにそれぞれ二丁収められておりオプティカル・エンジンから流し込まれるエネルギーをワントリガで二発分、発射する。速射力及び連射力はシリーズにおいても群を抜く。

また、弾速もかなりのもので照準線上に捉えられた瞬間、そいつは光弾に貫かれるだろう。

 

 

≪特殊解説≫

 

ECM発生装置:敵機及び敵艦船のレーダー類を狂わせるジャミング電波を散布しレーダー類の正常作動を妨げるといった装置でこれを作動されるとレーダーマップにノイズが入り、敵部隊の位置の把握が難しくなるなどといった非常に厄介な物である。

 

ステルス装置:敵機及び敵艦船のレーダー類から自機の機影のみを完全に抹消――レーダーから消失させるといった装置でステルス装置作動時から自ら解除するまでは効力が切れることはないが解除した時点で一回のカウントがなされ、この装置の使用回数は合計で三回のみである。

 

空間防壁:Gunngelシリーズの標準装備ともいえる装備で防御シールドのような類とは異なり空間を捻じ曲げる高次元防壁で敵機からの攻撃は実弾及び光学兵器すら空間ごと捻じ曲げられ完全に遮断する最高の防壁である。

 

 

≪必殺≫

クラッシュ・スティング

HALOシステムに生体脳から送り出されるエネルギーを“ドミネイター”のエネルギーに変換し<バシリクス・グレイブ>の先端に備わるオリハルコン鉱石製の刃に流し込み、更にオプティカル・エンジンのエネルギーを加えたことで生まれた爆発的破壊力と最高峰まで高まった切れ味を誇る刃を前方に突き出して放たれる一直線上に進む高出力エネルギーの名称。

鋭利な刃に突き刺されるようにして粉砕される敵機は成す術なく残骸へと形状を変える。

 

 

 

 

“第六銃天使“Gunngel―006”ヘヴィ・チェンバー“

 

 

全高:25m   重量:95t

 

正式適合者:神居千早

 

解説:淡い紅のカラーリングが施され長銃身高出力エネルギー兵器“オプティカル・ライフル”、特殊弾倉対艦ミサイル、連結式陽電子爆砕砲といった重武装、重装甲に身を包む本機“ヘヴィ・チェンバー”はGunngelシリーズの六番機として“灰の月”の兵器格納庫に保管されているところを発掘、改修が施され“聖光騎士団”第二団副団長の神居千早専用機としてロールアウトされた。

外見的特徴はその重装甲と凶悪なまでの重武装が敵味方双方の視線をくぎ付けにするほどの威圧感を醸し出し『歩兵火薬庫』と称しても過言ではない。

“高火力”、“重装甲”といった二つのコンセプトを目指して開発された機体でその総火力はGunngel二番機“風花”と同等のを誇る。

搭乗者である千早は第二団筆頭である翔矢と共に“ピース・オーケストラ”に参画した為、“ドミネイター”同様、奪取される事となる。

unngelシリーズの六番機に位置するこの機体は他のGunngelシリーズ同様、動力源にクロノ・ストリング・エンジンの好不調の波を均一にし常時高出力リアクターとして稼動する、クロノ・ストリング・エンジンの発展型といえるオプティカル・エンジンを搭載している為、安定した高出力エネルギーを保ち、HALOシステムも搭載。プロトタイプでもある“マークヌル・ノイエ”同様、HALOシステムにも特徴があり“ヘヴィ・チェンバー”に搭載されているHALOシステムは悲しみに反応し驚異的な戦闘能力を叩き出す。

武装から見て砲撃戦主体の戦闘スタイルを取り、“ヘヴィ・チェンバー”から繰り出される砲弾は嵐と化し敵機の接近すら許さないほどの勢いを見せ、Gunngelシリーズに標準搭載されている戦闘システムHCDも搭載されており、遠距離からの大打撃を狙う事が可能。

特殊装備は無いものの極めて防御力が重視され瞬時に前進を包み込むようにして発生する高次元防壁―――通称、空間防壁を展開し鉄壁の防御力を誇る。

武装面においてもコンセプトを忠実に貫き“オプティカル・ライフル”、特殊弾倉ミサイル、連結式陽電子爆砕砲など高火力かつ対戦艦ようの武装が追求されており対AF用の近接戦闘武装は装備していない為、懐に潜り込まれると対応策が無いのが欠点。

 

 

武装:特殊弾倉対艦ミサイル

   連結式陽電子爆砕砲

   オプティカル・ライフル

 

特殊:空間防壁

 

必殺:≪トルネード・オーバー≫

 

武装面解説

 

 

特殊弾倉対艦ミサイル:“ヘヴィ・チェンバー”肩部のハードポイントに連結、装備されている対艦ミサイルは従来の物と比べて極めて異なり特殊で、使用時にはミサイルポッドのような物を射出しそこからかなりの数のマイクロミサイルが敵艦に向かって豪雨のように流れ込むといった具合だ。この武装はポッド収納時までは敵艦船及びAFのミサイル迎撃装置に反応せずそのまま直進しある程度の時間が経つか搭乗者である千早自身が起動させれば自動的にミサイルポッドはハッチを開き搭載されている多数のマイクロミサイルを一斉にばら撒き敵部隊をかく乱及び壊滅させることが可能で主に牽制などに使用されている。総弾数が少なくミサイルポッドは左右のコンテナにそれぞれ二発備わっており計四発分の射撃しか行う事が出来ない。

 

連結式陽電子爆砕砲:“ヘヴィ・チェンバー”の背部バックパックに装備されている武装で通常時はニ連装の陽電子砲だが、連結し一つの砲身にすることで威力を増し、射程も長くなる為、長距離射撃による大ダメージを狙うことも可能になる。“ピースオーケストラ”が敵艦隊との交戦開始時には必ずこの一撃で戦場のペースをさらっていくのだ。

 

オプティカル・ライフル:長銃身の射撃兵装で“ヘヴィ・チェンバー”に搭載されている武装中最も使用頻度が高い。射程も長く連射力、速射力をバランスよく向上させた兵器。動力源であるオプティカル・エンジンから供給される莫大なエネルギーを銃口に溜め込み一挙に解放させる<トルネード・オーバー>一直線上に伸び射線上に位置する全ての物質を粉砕する破壊力を秘める。

 

 

特殊解説

 

空間防壁:Gunngelシリーズの標準装備ともいえる装備で防御シールドのような類とは異なり空間を捻じ曲げる高次元防壁で敵機からの攻撃は実弾及び光学兵器すら空間ごと捻じ曲げられ完全に遮断する最高の防壁である。

 

 

必殺

 

≪トルネード・オーバー≫:“ヘヴィ・チェンバー”が装備するオプティカル・ライフルに動力源であるオプティカル・エンジンから供給される莫大なエネルギーを銃口に溜め、一挙に解放して放出する大技。射線上に位置する全ての物質は荒れ狂う閃光の竜巻に呑みまれ粉々に粉砕される。その圧倒的な破壊力シリーズ中、五本の指に入るほど。