フェアリィルーラー 機体解説

 

 

 現EDEN軍正式コード FA-001 

 

 パーソナルネーム  雪風

 

 旧EDEN軍正式コード FA/R-46 

 

 開発コード     ATF-XRF-1

 

 シリアルナンバ   EF-91-001

 

 製造ナンバ     4001

 

 機体サイズ     47.30×28.90×12.70m 双発単座

 

 現所属       EDEN統合軍 戦略航空宇宙軍団 白き月特殊戦略戦隊 第3飛行隊フェアリィ

 

 

 

 

 概要

 

 フェアリィルーラーはF/A-46ファーンシュリーカーから発展した、電子偵察型。

 その為、基本的な機体構造は共通である。その主な任務は、敵味方の戦闘情報

 を戦闘空域の外縁から詳細に記録し、それを持ち帰ることである。その為に、

 強力なエンジンと高度なステルス性、強力な自衛用火器などを搭載し高い生存

 性を有する。

 

 

機体

 

それまでの紋章機に比較して、ファーンシュリーカーを初めとする第四世代紋章機は従来の航空機に近い外観を有する。これは第三世代機や第3.1世代機

の構造的脆弱性を改善するためで、機体の可動部分の大幅な削減や応力集中を回避するすることで高い剛性を得ることに成功している。

フェアリィルーラーの主翼(メインエーテルスタビライザ:空間そのものに作用して機体の姿勢制御を行う)は前進翼でその前方にストレーキ部分を持ち、

機首とは滑らかに結合される。ストレーキ先端にはカナード(先尾翼)を持ち、主翼後方のエレベータと合わせてスリーサーフェイス(三面翼)を構成し

ている。垂直安定板は二枚。またカナードは下反角を有する。胴体上部にはクロノストリングエンジン用エンジンナセルの大きな膨らみを機影に認められる。

これは機体下面に偵察システム用センサーベイとウェポンベイを有するからである。主翼は外翼全体でもって舵面を構成し、この部分のみ例外的に高い自由

度をもって可動する。低速時の安定性増加のためにバリアブルキャンバフラップを有し、翼断面はフライトコントロールコンピュータにより随時最適になる

ように調整されている。固定されている内翼上下に搭載量を増やすためのハードポイントを有し、各種パイロンとランチャーを組み合わせて多彩な兵装の搭

載を可能としている。

 

 

コクピット

 

座席は単座。レイアウトは第三世代機と基本的には変わらない。MFD(多目的ディスプレイ)HUD(ヘッドアップディスプレイ)DED(データエントリーディス

プレイ)等がホログラフで空間投影されるのも同様である。MFDは大型のタッチパネル式で、HUDの下に通常は不透明投影される。統合センサーディスプレイ、

FSLディスプレイ、航法管制三次元マップ、ストアコントロールパネル、電子偵察コントロールパネル、エレクトリックアーマメントコントロールパネル

ECM、ECCM用)エンジンインジケータ、ADI(機体姿勢インジケータ)等を状況によって切り替えて表示する。またこれらのサブディスプレイはMFDウィンド

ウから抜き出して、別個に投影することも出来る。

HUDはパイロットの視線前方に透過投影され、フライトに必要な各種情報を表示する。通常は前方に固定投影されるが、ドッグファイトーモード起動時やアイ

リンクキューイングシステム作動時は、照準用レティクルがパイロットの視線と連動して動き、側面や後方の目標へのロックオンを可能としている。またこの

場合、下方視界の確保のためMFDは透過投影される

操縦桿はサイドスティック式、右側にスティックがあり左にはスロットルがある。スティックは通常の倒す動作とは別に、直接前後左右に稼動させることが出

来、サイドフォースコントローラとダイレクトリフトコントローラを制御する。HOTAS設計を採用しスティックとスロットルレバーに配された各種スイッチによ

りパイロットは操縦装置から手を離す事無く各種操作が可能となっているので、操作性は極めて高い。

シートは高G機動時(機体に掛かるGをパイロットへ伝えるために、わざと弱いGを掛けるシステムがある。)の負担軽減や長距離ミッション時のパイロットの疲

労軽減を考慮して30度ほどリクライニングしており、シート自体も比較的ゆったりとしている。

 

 

動力

 

フェアリィルーラは、動力発生用のクロノストリングエンジン、推進用の複合型クロノターボファンエンジンの二つのエンジンを搭載する。このうち、クロノター

ボファンエンジンは高機動用リニアクロノスパイクエンジンとしても作動し、そのコントロールはフライトコントロールコンピュータ及びエンジンコントローラの

判断により、完全にインテグレートされている。そのためパイロットはいちいちエンジンの作動モードを切り替える必要は無い。また大気圏内と大気圏外のエンジ

ン作動モード切替も自動的に行われ、大気圏内では大気状態に最適化するようにエンジンを制御する。これらより、フェアリィルーラー搭載のクロノターボファン

はアフターバーナー無しでの高速巡航性と加速性及び三次元スラストベクタリング(推力偏向)ノズルにより機体に圧倒的なまでの機動力を提供する。

またどの作動モードでも、推力増加用にクロノアフターバーナーを点火する事ができる。ただしこの場合の燃料消費は通常時より大幅に増えるため

長時間の使用は出来ない。燃料残量が少なくなると自動的にアフターバーナへの燃料供給は自動的にストップされる。(リミッタの解除により、再供給は可能)

クロノストリングエンジンには、エンジン内事象直接制御と確率制御用のエンジンイベントコントローラ(EEC)が付属する。これは本来パイロットがするはずのH

ALOによるクロノストリング制御をCIEXにより自動化したもので、任意の出力調整が従来では考えられない高い自由度をもって実現されている。このシステムにより、

第四世代紋章機はクロノストリングエンジンに使用されているクロノストリングは一つであるにもかかわらず、高い信頼性を獲得している。

 

エンジンシステムの形式名は コノートACLF-X119S ”ウィンディア” 

 

 

 

 

 

 

 センサーシステム

 

 フェアリィルーラーは大きく分けて、警戒用長距離量子パッシヴレーダー、火器管制用アクティヴセンサー、受動探知用電磁光学センサー、受動警戒装置(ESM)

 電子偵察用各種センサー、等多彩なセンサーを搭載する。どのセンサーも機首に搭載されるのではなく、機体各部にコンフォーマル式に分散装備されているので

 センサー視界に死角は存在しない。正し、センサー視程は前方の方が長い。

 

量子パッシヴレーダー

 

詳しい作動原理は不明。時空の歪みを検出し、物体の質量(重量ではない)を探知することにより空間の走査を行うとされている。フェアリィルーラー搭載のものは

広域警戒用で、主に遠距離での警戒を担当する。自ら走査波を出さない受動センサーなので相手に気付かれることなく、質量を隠すことは極めて困難なので最良の早

期警戒手段となっている。また小惑星やデブリ等のクラッター識別、反質量フィールド展開目標の探知は背景空間とのベクトル比較や時空連続体の不自然な部分を抽

出するなどして対応している。どの部分を背景とするかや、時空連続体のモニタリングアルゴリズムは極秘とされているので詳細は不明。

また、目標を空間の歪みという形でぼんやりと捉えるので、正確な位置の特定にはアクティヴセンサーの支援が必要となる。

 

形式名 CN/QWG-01

 

アクティヴセンサー

 

パルスドップラー式アクティヴセンサー。走査波を発する発振素子をアレイ状に並べ、電子的に走査波ビームを振るAESA(アクティヴ電子スキャンアレイ)センサー

である。このタイプのセンサーは機体表面に埋め込むように搭載できるのでセンサーレイアウトの自由度が高い。フェアリィルーラーのセンサーに死角が存在しない

のはこのためである。

機首に搭載されているメインセンサーは火器管制用で、広域索敵、遠距離から短距離までの各探知追跡モード、多目標同時追跡モード、ドッグファイト用等の各種

モードを有し、状況に応じてそれらを選択して使用する。目標を追跡しながら新たな目標を探すTWSモードは最もよく使用され、200程度の目標を同時に探知し100程

度の目標を同時に追跡可能という驚異的性能を有する。多目標同時攻撃可能数は最大で42目標である。ただしこれはセンサーのみの性能で、実際にはそれほどのミ

サイルを搭載することは出来ない。FSLを用いて味方機から発射されたミサイルを管制する場合には絶大な威力を発揮する。

 

形式名 CN/FPG-99v

 

受動センサー

 

EOST(Electromagnetic Optical Search and Track)電磁光学式受動センサー。第4世代機になってからは、多波長での目標の光学探知を行う。このセンサーも

受動式なので、ステルスに重きを置く第4世代機では能力が大幅に強化されている。機械式走査による従来の単一目標追跡ではなく、センサーから得られた光学情報

を専用のコンピュータで処理することにより多目標同時追跡を可能としている。シャープシューター(GA-006、ムーンエンジェル隊)搭載の光学照準センサーを発展

させたもので、サイズは大幅な小型化を実現しているが性能はそれ以上になっている。これはセンサー素子の発達よりも、コンピュータ技術の発達によるデータ処理

能力の飛躍的向上による影響が大きい。あらゆる波長に対応し、紫外線の探知も可能なのでミサイル警報装置としても使用される。どのようにして様々な波長に対応

するのかは白き月からは発表されていない。また閉鎖式コクピットを有する紋章機において、周囲の光学状況を提供してくれるこのセンサーは極めて重要である。

光学探知を行うので目標までの距離情報はこのセンサーからは得られない。その為にレーザー測距装置がシステム内に組み込まれているほか、自機が移動した時にで

きる目標の角度差と三角法で距離を簡易測定することも出来る。移動の基準は慣性航法システムから得る。

その他、敵の走査波や攻撃照準波を探知するESMシステムが搭載されている。

 

形式名 詳細不明

 

偵察システム

 

フェアリィルーラーの主任務は敵との戦闘情報を持ち帰ることであるので、高性能な各種偵察機材を機体下部モジュール式センサーベイに搭載する。

その任務の性質上詳しい情報は白き月より公開されていないので詳細は不明。モジュール式とされていることから、各種装備を任務に応じて搭載して

いるものと考えられる。非偵察ミッション時は偵察機材は搭載されないが、記録システムは機体のセントラルコンピュータに収められているので自機

のセンサーで収集した情報を記録して持ち帰ることは可能とされる。

 

 

 

 

 アヴィオニクス

 

 第4世代紋章機の最大の特徴は搭載するアヴィオニクスの能力である。旧世代の紋章機のアヴィオニクスをあらゆる面で凌駕する能力を誇る。

 機体に関する最重要部分なので公開されている情報は限られており、そのため詳細は不明。一説によると、システム全体に強力なプロテクト

 が掛けられているために解析が不可能とも言われる。これはシステム全体でもってCIEX:戦闘知性体を構成していることと関連が疑われる。

 

フライトコントロール

 

第四世代紋章機の通常時の安定性は不安定この上ないと言われるラッキースター(GA-001、ムーンエンジェル隊)にさえ及ばない。これは安定性劣化による機動性向上の

ためで、失われた安定性を補正するためにフェアリィルーラーは六重バックアップのクロノフライバイライト操縦装置を装備する。パイロットから伝えられた操縦意思は

フライトコントロールコンピュータ、メインコンピュータ、ダイレクトフライトコントローラに別個に入力され、通常はフライトコントロールコンピュータにより制御さ

れる。フライトコントロールコンピュータは各種航法センサー、機体姿勢センサーからの情報を統合処理し、各スタビライザーとスラストベクタリングノズルを制御する。

機体の安定性を維持するために、操縦装置からの入力がない場合でも毎秒8000回にわたりスタビライザーの舵面角を更新する。

バックアップが利かなくなった場合は、ダイレクトフライトコントローラの支援を受けてパイロットが直接機体を制御する。この場合に高機動飛行は望めない。

 

ファイアコントロール

 

各種センサー、ファイアコントロールコンピュータ、IFFシステム、データリンクバス等で構成される。またそれらはミッションコンピュータで統合制御され、メインコン

ピュータがバックアップする。ファイアコントロールコンピュータは、各センサーから得られる様々な情報を統合処理し、センサーモード選択と最適化、目標の探知、識別、

追跡、アタックライン算出、兵装選択等を高速で実行しパイロットの支援を行う。またフェアリィルーラー、ファーンシュリーカー、リコンプラウラーの三機はUCAV管制用

のシステムがミッションコンピュータに組み込まれており、無人機の管制が可能。

 

データリンク

 

フェアリィルーラーは、FSL(フェアリィ隊スーパーリンカ)と呼ばれる統合データリンクシステムを搭載する。警戒管制機や母艦を中心とする現EDEN軍の各種データリン

クネットワークやエンジェル隊専用の高速データリンクと互換性を持ち、そのいずれとも接続が可能。本来のシステムは、今ではまほろば(フェアリィ隊の母艦)を中心と

した現存の第四世代機とそれらに付属する兵器システムにしか残されていない。母艦や早期警戒機、戦術管制機を基幹とする戦域ネットワークと、作戦中の僚機と直接情報

のやり取りをする編隊内ネットワークの2つのネットワークシステムが1つのデータリンクで統合されている。周辺のクラッターノイズに紛れ込ませて通信を行い、変調方式

も電子妨害に対し強い堪抗性をもつ特殊な方式が用いられているので抗ECM能力も高い。

 

HALO

 

フェアリィルーラーは紋章機として識別されているのでHALOシステムを搭載している。正し、第四世代機ではHALOは殆どバックアップ的にしか作動せず、機体の制御は専ら

CIEXにより行われる。目に見えてHALOの役割が発揮されるのは、HALOダイレクトコントローラの起動時程度である。このシステムはドッグファイト時等に、パイロットの意

思をHALOを介して直接メインコンピュータに伝えるもので、頭に思うだけで操作を可能とするので素早い行動の選択が可能となる。CIEXへの命令伝達もこれを使って行われ

る。ただ負担が大きいので、通常は使われない。またHALOに適性は必要ない。

 

CIEX

 

Combat Intellectual Existence 戦闘知性体と訳される。機体システム全体でこう呼ばれ、高度な自己判断能力をもつ意識体としてフェアリィルーラーの挙動に表れる。

具体的に何を指してCIEXと呼ばれるのかは不明。システム全体の構成等も一切公開されていない(解析不能とも伝えられる。)

その自己判断能力やいわゆる知能と呼ばれる能力は、ヴァルファスクや黒き月、影の月が開発している無人制御システムなど比べ物にならない。無人機として運用した場

合は、完全自律制御での作戦遂行能力や第四世代機同士でのFSLを用いた共同交戦能力、有人機への自律支援行動等の能力を発揮する。有人運用する場合でも、CIEXによる

パイロットへの支援は作戦能力の飛躍的向上を見込める。

またメインコンピュータ内に組み込まれた学習機能により、同じモデルの機体でもCIEXの”性格”は異なる。”性格”の初期化方法は現在不明なので、それに合ったパイ

ロットにより運用されることが望ましい。このことがHALOに適性の要らない第四世代機に、白き月によるパイロット選定が行われた理由である。

(蛇足ではあるが黒き月の新世代無人機と言うものも存在したらしい。ライブラリに残された断片的な情報が、先の情報公開で公開されている。それによれば、それらの

 機体の能力は第四世代機に匹敵し、タイプ1とタイプ2の二種類が存在した模様。機体を電磁的、光学的に透明にする特殊なステルスシステムを持ち、量子パッシヴレー

 ダーはこれに対抗して開発されたとされる。またこれらの機体は黒き月破壊と同時に失われたと思われる。)

 

 

ステルスシステム

 

この機能に関しては、まさに何も詳しいことが発表されていない。センサー波をクラッターノイズに偽装する、LPIモードと呼ばれる特殊なセンサーモードがある、

特殊なフィールドを展開しセンサー波をかく乱する等の様々な憶測があるが、どれも確たる証拠はない。最重要機密に指定されたいるので、解析不能な情報の膨

大さとあわせて今後も情報公開が行われる可能性は低い。フェアリィルーラーのステルスシステムの能力については、これも様々に言われるが、現用のトランスバ

ール、セルダール、EDEN、ヴァルファスクのいかなるセンサーでもっても探知は困難とするところは共通である。

作戦時以外は位置が分からないのはかえって危険なので、機体にセンサー波を反射する突起を取り付けてセンサーに映るようにしている。

 

 

電子兵装

 

フェアリィルーラーは自己防御用に強力なESM、ECM、ECCMの各種電子兵装を装備する。こちらの機能に関しても公開されている情報が少なく断片的にならざるを得ない。

フェアリィルーラーの電子防御システムは、敵からの走査波を捉える受動警戒装置、敵のセンサーを妨害する各種ジャマー、敵からのECMに対抗するECCM等で構成され、

それらは専用のコンピュータで統合制御される。ECCMは各センサーシステムに組み込まれており、機材を搭載すると言うよりはソフトウェア上で対抗する形をとってい

る。またECMに関してはステルスシステムとオーバーラップする部分が多く、情報は極めて少ない。

また曳航デコイや射出デコイ、チャフ、フレア用の各ディスペンサーを装備する。

 

 

 

 

 兵装

 

 これまでの紋章機と違い、第四世代紋章機の主要な兵装はミサイルである。各作戦にあわせて専用の固定武装を持つ機体を開発するより、作戦にあわせてミサイルや

 その他の誘導兵器を搭載する方が効率的であるとされたことが原因とされる。フェアリィルーラーは電子偵察用の機体ではあるが、ファーンシュリーカーが運用可能

 な各種兵器の運用能力は全て引き継いでいる、これはリコンプラウラーも同様である。

 以下に代表的な物を示す。

 

 

機銃(固定武装、右側主翼の付け根に装備)

 

第三世代機搭載のものと基本的に変わらない。発射速度は毎分10000発。フェアリィルーラーの搭載弾数は1150発

 

形式名 GAU-25

 

 

フェイザーアレイ(固定武装、ストレーキ部分と機体後部のテール部分に埋め込み式装備)

 

核力に関連する非常に寿命の短い素粒子を使った粒子ビームガン。位相制御放射式で電子的に射線を動かせるので、敵ミサイル等への近接防御に使用する。

リアクションタイムがほぼゼロかつ、亜光速で伝播するのでフェアリィルーラーの優秀なファイアコントロールと合わせて命中率は非常に高い。

粒子の寿命が短すぎることから、遠距離へは射撃できない。出力は不明。

 

形式名 PAU-Type4

 

 

長距離可変速ミサイル EVM

 

EDENで使用されていた発達型可変速空対空ミサイルの射程延長型である。脅威目標に対して最適な速度を柔軟に選択できるように設計されている。

射程延長型になってからは、推進システムのクロノラムジェット追加による射程の延長、アクティヴシーカーヘッドの換装による抗ECM能力とスタン

ドオフレンジの延長、データリンクシステムの換装による複数ミサイルによる共同交戦能力の獲得等の各種改良が施されている。

中間誘導は慣性/データリンクアップデート誘導、終末はアクティヴホーミングで打ちっぱなし(Fire and foreget)能力を有する。

 

形式名 AIM-164 EAVSAAM(Extended Advanced Variable Speed AAM)

 

 

近距離高速ミサイル SHM

 

パッシヴシーカーを持つ、高い加速力と驚異的な機動力をもつ近距離格闘戦用のミサイル。エーテル安定板の撤去による安定性劣化と後翼操舵、ノズル内の電磁式推力

偏向ベーンによるスラストベクタリングの採用など機動性向上のための多くの新機軸を搭載している。特筆すべきは、発射前にシーカーが目標を捕らえる必要がない

発射後ロックオン(Lock On After Launch)が可能な点で、これとパイロットの視線と連動して目標を照準するアイリンクキューイングシステムにより高いオフボアサ

イト交戦性を持つ。これを実現するために、シーカーヘッドにもジャイロの小型化によるシーカー首振り角の増大 、3軸(アジマス・エレベーション・ロール)ジンバル

シーカー支持架の採用、電磁光学素子の改良によるロックオンレンジの伸張とシーカー視野角の増大等の改良も図られている。またシーカーの改良によりフレア堪抗性

も高い。

 

形式名 AIM-90X シュペルワインダー

 

 

SOMC

 

Stand-Off Multi Career 尾語がキャリアでありディスペンサーでないのは、ペイロードの換装により様々な用途に使えるからであり、文字通りキャリアとして機能する。

本体はIRS誘導装置をもつ簡易な無人飛翔体であり小型クロノターボファンを推進システムとして持つ。自動化されたナノマシンリペアシステムを持つ修理型、多数の子弾

も持つ大気圏内対地制圧型、通常弾頭をもつ汎用型、対装甲用タンデム弾頭を持つ対艦型、各種偵察機材を搭載した偵察型等の各種がある。弾頭は先端の誘導部分の後方に

ありモジュール式で簡単な作業で交換できる。誘導方式は中間誘導は慣性とデータリンク誘導、終末はアクティヴ誘導。修理型は目標とする味方機からのビーコン波でも誘

導される。多様な使い方があるSOMCだが一応は空対地ミサイルとして分類される。

 

形式名 AGM-82

 

 

高速対艦ミサイル HSM

 

対艦攻撃に使用される。戦艦や戦闘母艦等の重防御目標へも有効な打撃力を発揮するために、シールドキャンセラとタンデム弾頭を有する。シールドキャンセラは目標の

展開する防御シールドを、逆の位相を持つフィールドを張ることでを無効化するシステムであり戦艦への攻撃に威力を発揮する。ただしミサイル自体にスキャナは搭載さ

れていないので母機から情報を得るか、予め敵の防御フィールドの特性を調べておく必要がある。また敵の装甲に対しては、前後に2つ配したエネルギー成型炸薬により

初弾で装甲を破壊し、次弾で内部構造を破壊するタンデム弾頭で対抗する。

誘導方式は途中の飛翔コースの設定も含めて多彩な誘導モードを選択でき、中間誘導に慣性、データリンクアップデート、航法支援衛星による誘導、対地デジタルマッピ

ング(大気圏内)。終末誘導にアクティヴセンサー誘導、電磁光学パッシヴ誘導、対センサーパッシヴ誘導、等の各種がある。高いステルス性とクロノラムジェット推進

による高速性から、目標がこのミサイルの迎撃に向けることの出来るリアクションタイムはきわめて短く、迎撃は困難。仮に目標からの攻撃照準波を探知した場合は自動

的に回避機動を取り、これもこのミサイルの迎撃を困難としている。また対センサーミサイルとしても使用可能。

 

形式名 HASM-01C シリウス

 

 

 

 

無人機運用能力

 

フェアリィルーラーの”妖精を統べるもの”という愛称の由来はこの無人機運用能力にある。FAU-1ファントムピクシーと呼ばれるステルスUCAVを最大で8機同時に

管制する能力を持つ。脅威度の高い地域への偵察や、フェアリィルーラーが高度な電子兵装を持つことから防空網制圧任務等に使われる。空対空戦闘も可能で、編

隊内データリンクを用いた無人機同士での共同交戦能力も高い。また無人機なので、乗員保護を考える必要がなく常識離れした機動を行う。残念ながら、このUCAV

は現存していることが確認されておらず、その詳しい諸元も不明である。また白き月からもこの機能に関しての情報公開は限定的にしかしないとのことだ。しかし、

限定的ということに注目すると、白き月にはピクシーに関する大量のデータが保存されているか、あるいは数機の実機が存在するのかもしれない。

またその”限定的な情報”からはファーンシュリーカーとリコンプラウラーにも、それぞれ2機ずつの管制能力があることが示されている。

 

 

 

 皇国暦419年に発行された航空宇宙系雑誌

 

 ”アヴィエーション オブ トランスバール”

 

 ”新しいエンジェルは妖精!? フェアリィの紋章機に関する情報を白き月が公開!!”

 

  新型紋章機特集号より抜粋

 

 

 

 

 

 

 

 

えぇと、雪風の設定です。考えていたら収まらなくなってしまいました。

この設定の設定としては。この当時は、雪風、フランカー、ガッターレの情報公開が行われ、

トランスバールやセルダールの各航空系雑誌ではこのことで話題が持ちきりで、その中の一

つから抜き出した、と言う形にしています。

 

GA世界の雑誌では紋章機やエンジェル隊の事はどう紹介されているのでしょうかね?

私生活を暴露されると、タクトの首が飛ぶことは間違いなさそうですが...それ以

前にミントが黙っていないかな?アニスやカズヤの入隊経緯とかネタには最高だとも

思います。だからずっと艦上勤務なのかな?

 

でも一番いやなのはエンジェル隊がプロパガンダに使われる事ですね。

まさかシヴァ陛下がそんな事なさるとは思いませんが...

 

 

中身の元ネタの殆どは現用のヒコーキからです。

重要な部分は情報公開なしですがステルスシステムに関しては本編で

解説する予定です。

えっ?必殺技に関する記述がない?えぇーとですね...それは仕様です、ごめんなさい..

 

 

毎回訳の分からないこと言いまくるまほろばでした。