Galaxy Angel 〜Legend of wing〜
第二話:謎の無人戦艦
エルシオールから発進された紋章機は無人機のいる所に向っていた・・・
無人艦の配列は前線に二機と後ろに四機である。
「ちとせ、君が遠距離からの攻撃で前線の二機を破壊し、その間に二人は残りを攻撃してくれ」
「了解!!」
そう言うとまず、ちとせのシャープシューターが一番前に出て速度を上げる。
その後ろにクロスキャリバーとラッキースターに二機が横に並び攻撃のチャンスをうかがっている。
「退きなさい!!フェイタルアロー!!!」
シャープシューターの先端部分が光ったかと思うとその光が矢のようになり飛び出す!!
連続で四つ飛び出した光の矢フェイタルアローは前線にいる無人艦の二機を見事に攻撃する!!
一機は動力部に当たったようで、炎上したかと思うと爆発して近くの星に墜落する・・・
もう一機は中心部に当たり煙を出しながら、動きを停止した。
それを確認すると、桜葉姉妹は一気に紋章機の速度を上げてシャープシューターを追い抜き後ろにいる四機目掛けて攻撃を開始する。
ミルフィーユが近距離ミサイルを発射すると、それに続きリコもレーザーを発射する!!
「ミルフィー、リコ、敵は機動力重視の機体だ、くれぐれも速度に注意してくれ」
まさにその通りで二人が発射したミサイルとレーザーを四機は軽く避けたのである。
「はっ、早いです!!」
「リコ、冷静になってよく狙うの」
ミルフィーユは機体を右斜めに傾けて敵のミサイルを避けると上昇して上から無人艦を狙う!
ビーム砲は敵の右翼を貫き、その下にいたもう一つの無人艦をも攻撃する。
右翼を貫かれた無人艦はバランスを崩して小惑星に激突する・・・
だが油断をした一瞬に目の前を黒い閃光が走る!!
ドガァァァァァァァァァァァァァァァァァン!!!!!
「きゃぁ、」
その時、後ろから不意の追撃をくらいラッキースターの機体が傾いた。
さっき仕留めきれなかった無人艦の一つがレーザーを放ってきたのである。
「ミルフィー先輩!!」
だが、その無人艦も後方からのちとせの長距離レールガンによって貫かれる・・・
「ありがとう、ちとせ♪」
「いっ、いえ当然の事です」
お礼を言われるとちとせは少し頬を赤らめた。
しかし、モニターに通信が飛び込んできた!!エルシオールからである。
「おい、ミルフィー、ちとせ、リコが危ない援護してやってくれ!!」
クロスキャリバーは二機の無人艦に追われていた!
その速さは紋章機と同じくらいで先回りされた挟み撃ちをされそうになってすらしまう。
「お姉ちゃん助けて〜」
時々反撃するもあまりの機動力に全て回避されてしまう・・・・・
そして止めの一撃を受ける寸前だった!!
「切り裂いて!ブレイブソーサラー!!」
青く光る円盤状の物が突然目の前を横切った!
それはクロスキャリバーの前にいた無人艦の一機を半分に切り裂いたか!!
その機体の色は黄色でどちらかと言うとムーンエンジェル隊の機体に似ている形状である。
機体の前方にはクロスキャリバーの様な二つの砲台が設置されている。
「レーダーに新たな反応が!!」
「何!敵の増援か!?」
「いえ、この反応は・・・・紋章機です!!」
「何!紋章機だと・・・」
唖然としているリコの紋章機に無人艦はミサイルを撃ってきた!!
それに気がつかないリコが今にもやられそうになった時だった!!
「リコ、後ろよ!!」
ミルフィーユの通信で機気がついたリコは機体を上昇させて避けると敵の方向に向き直る。
「え〜い、ハイパーブラスター!!」
二つの砲台から放たれたオレンジ色の巨大なレーザーは無人艦を一瞬にして消し去った!!
無人艦のあった場所には何ももう存在しない・・・
「ふ〜、紋章機は全て帰還してくれ、後・・・そこの君も来てくれるかな?」
「わかりました〜♪今すぐいっきま〜す」
〜エルシオール内部〜
ブリッジではタクトとレスターが待っていた。
ココとアルモはさっきの無人艦の正体についてデータの解析をしているらしい。
するとドアが開いてエンジェル隊の三人と知らない子が一人入ってきた。
「エンジェル隊ただ今帰還しました」
三人と一人がいるのを見るとタクトとレスターはそちらを見た。
「えっと、君は誰かな?」
タクトが質問すると少女はタクトの顔を見る・・・
髪の色は黄色でショトヘア、目はパッチリ、身長はリコよりも少しだけ高いくらいであろう。
着ているのはエンジェル隊の服と似ているが、少しだけ違う部分があり、耳には通信機のようなナノナノがつけているのをつけている。
「は〜い、私はエンジェル隊のシフォン・オラインで〜す。よろしくね〜♪」
この話し方にテンションは今までのエンジェル隊にはないものがあると全員がそう思ったであろう。
それはさて置いてタクトは質問を続けた。
「君はエンジェル隊って言ってたけど、それってどこで結成されたの?」
「えっ!、何も聞いてないんですか!?」
驚いた表情をすると眼が一段と大きくなる・・・
それに続けてシフォンは言う・・・
「本星で新しい紋章機が見つかったんですけど、それの適任者を調べた所、私だったんですよ〜聞いてませんか?報告書を送ったんですが」
それを聞くとタクトはドキッとして少し冷や汗を出す・・・
タクトの行動を見たレスターは睨みつけると話し出した・・・
「お前、また報告書を読んでないな?」
「あっ、あはははははははは〜」
続く
(後書き)
自分で考えた紋章機は説明しにくいです。
今回の説明だけでは誰も想像できなかったと思いますw
ここで説明してみますと、ハーベスターのシールドを外して緑の部分を黄色に塗り、クロスキャリバーのハイパーブラスターを発射する部分を取り付けたような形です。