佐野清流です。
まず最初に…回答が遅れて申し訳ありませんでした。
様々な作業や出来事が重なってしまったために質問が送られてからほぼ1ヶ月の時間が経過してしまいました。
それでは、質問の回答へ移りたいと思います。
〜質問2〜
情景描写、風景描写が上手く書けません。
上手い書き方やコツなどがあったらおしえてください。
よろしくお願いします。
できれば一人称ほうでの書き方で。
情景、風景の描写についての質問ですね。
いつか来るとは思っていました(笑)。
これもよくぶち当たる壁なんですよね…。
私も昔はそうでした。
どんなに考えても風景や情景の描写が浮かばず…。
今となっては、逆に描写をしているうちに容量を喰ってしまう場合の方が多くなっているんですけどね。
それもそれで問題なんですけど。
さて、「出来れば一人称の書き方で」という事らしいですけど、基本は変わらないんですよ。
とはいえ、一人称の場合は心理描写も加わるので、多少面倒にはなりますけどね。
ですが私は、一人称小説は心理描写が増えているおかげで文章の選択肢が広くなって大助かり…などと思っているくらいですし、要は考え方です。
情景や風景の描写を上手く書くためのコツ。
それは、情景を思い浮かべる事。
…というと、当たり前すぎて回答になりませんよね。
でも、結局はそうなってしまうんです。
情景描写や風景の描写に関してはコレ!という方法が無い(というより、私は無意識のうちに覚えていたのでこれと言った練習法がない)ので、上手く書くためのコツを中心に説明していきたいと思います。
1.情景が思い浮かばない時は
当然といえば当然なのですが、これを思い浮かべなければ情景描写は書けません。
どれだけの情景を思い浮かべられるかは経験と才能がモノを言うので、今回は情景を思い浮かべやすくする方法を教えたいと思います。
情景が思い浮かばない時は、無理に情景を文章にしようとせず、その情景(風景)から連想される単語を並べていきましょう。
例えば、海なら「砂浜」「空」「雲」「遊ぶ人々」「太陽」などでしょうか。
次に先ほど浮かべた単語から連想して、さらにイメージを高めてください。
修飾するのですから文節くらいの長さにはなると思いますが、まだ文章として組み上げてはいけません。
先程の例を使うなら
「砂浜」→「白い砂浜を歩く小さなカニ」
「空」→「青い空」
「遊ぶ人々」→「ビーチバレーで遊ぶ人々」
「太陽」→「燦々と照る金色の太陽」
というところでしょうか。
ここまで考えればかなりイメージしやすくなったと思います。
これらを組み合わせて、文章を作りましょう。
2.風景描写に感情を反映させる
例えば、目の前に夏真っ盛りという様子の海があったとします。
青い海、蒼い空、白い入道雲、白い砂浜、輝く太陽。
同じ場所、同じ時間の風景なら、誰が見ても同じ風景にしか映りませんよね。
それは当然です。
ですが、その風景を見た時の感じ方はどうでしょう。
人によって様々だと思います。
例えば、海に遊びに来た人なら「絶好の海水浴日和だな。よし、遊ぶぞー!」と意気込むかもしれません。
しかし、仮に道を間違えてこの海辺に迷い込んでしまった人ならこの風景を見てどう思うでしょう。
「くそ、暑いな…忌々しい太陽め」などと否定的に思うかもしれません。
海辺で遊んでいる人を見たとしても、前者なら「自分も早く遊びたいな」とわくわくするかもしれませんが、後者なら「自分がこんなに苦労しているのにわいわい騒ぎやがって…」と舌打ちするでしょう。
このように、同じ風景を見ても感じ方は人それぞれです。
現在、主観となっている人間の感情によって情景描写を変える事が出来れば、より感情移入しやすい文章になると思います。
これは一人称小説ではかなり重要な表現方法なので、絶対にマスターしましょう。
最初に書きましたが、情景描写は正直教えることがないのです…;
経験と才能がモノを言いますからね…。
情景描写は練習あるのみです。
普段から目の前に映った風景を文章化するような癖をつければ、より早く情景描写をマスターする事が出来ると思いますよ(私もその方法は結構使っています)。
ですが、教える事がないとはいえ、これではさすがに回答が短すぎますよね…。
良い教え方が見つかったら少しずつ加筆していきたいと思います。
私が情景描写のコツを身につけている以上、ある程度の方法はあるはずですから。
加筆し次第、トップページの加筆・修正履歴に書き込んでおきますので、たまにチェックしてくださると嬉しいですー。