幸運アイス・不幸ソースかけ ハンドルネーム:エリノ
「やったあ〜!」
蘭花は自室で大声で叫んだ。
「フフッ。男にフラレた勢いで買った宝くじで1等当たったなんて、フラレてよかったかも。ラッキー!」
蘭花はペラペラした紙を持ってジャンプした。そう、彼女のくじは当たったのだ。しかも1等。1等は5000万GCももらえるのだ。
「(そうだ!フォルテさんやミントにバレたら、分けろって言われるわね。やっぱ1人で5000万GC欲しい!交換日の明日まで、大事にとっとかないと。)」
蘭花は、はおってる軍服の上着のポケットにくじをしまった。
その後、蘭花は部屋から出ると、バレないように普通に雑誌を読んでいた。それでも蘭花はバレないと思ったのだろう。しかし、テレパスのミントは見事に蘭花の頭の中を読みとってしまった。
「(えっ!?蘭花さんの宝くじが1等!・・・これは、もらわないわけには、行かないですわねっ。」
ミントはそのことをみんなに話した。ミルフィーユとフォルテとノーマッドは、「ええ〜!?」と驚いた。ヴァニラは相変わらずの無表情だった。
「蘭花のヤツ・・・あたしらに分けないつもりだな?」
フォルテは顔をしかめた。
「そのようですわ。しかも蘭花さんは5000万GCも当てています。きっちり分けられる数ですのに!」
「許せねぇ・・・。絶対1000万GCもらってやる!」
「ええ。例えケガをさせてでも・・・。」
二人は不吉な笑みを浮かべた。
『ふ、二人とも顔怖いですよ!?』
ノーマッドは、二人にツッコミを入れた。ミルフィーユは、二人と正反対に
「すごーい!じゃあ蘭花のために、ホットケーキにクッキーにプリンにアイスにクレープ作ってあげなきゃ!」
とはりきって、キッチンルームに行ってしまった。
フォルテとミントは、占い雑誌を読んでいる蘭花に、猫なで声で声かけた。
「蘭花さ〜ん。おめでとうございま〜すぅ。」
「は?何が?」
蘭花が聞き返す。
「ふふふっ。宝くじ、当たったそうですわね〜。」
「ギクッ。」
蘭花の顔はみるみるうちに青くなった。
「なぁ、5000万GCも当たったみたいだな。あっ。偶然!・・・・五人で割れるなあ。」
「あ、当たってませんよ!何言ってるんですか?」
蘭花は焦って席を立った。その時、運悪くポケットのくじが、ヒラヒラと床に落ちた。
『あぁ、1等の宝くじ、落ちましたよ蘭花さん。』
ノーマッドが意地悪く言った。蘭花はそのくじを慌ててポケットに戻す。その手をフォルテが止めた。
「あたし達に、分けてくれるよな・・・・?」
蘭花はフォルテの手を振り払い、顔を真っ赤にし、
「イヤよ!これはあたしのよ?フォルテさん達にもらう権利なんてないわ!」
と、ミントとフォルテを睨んだ。
「あら、わたくし達にわけてくれませんの?残念ですわね・・・。」
ミントの目つきが変わってきた。
「じゃあ、力ずくで分けてもらうか・・・・!?」
フォルテは上着の内側から静かに銃を出し、蘭花に向けた。
「なっ・・・・!!」
蘭花は驚いて口が開けてしまった。
「この距離とフォルテさんの射撃の腕前からして、蘭花さんが銃を避けられる確率は少ないですわ。どうしますの・・・?」
ミントは冷たく笑った。
「・・・そうかもね。じゃあ、素直に降参して、宝くじ渡しちゃうわ〜!」
蘭花は、いきなり態度を変えた。あっさり渡してもらえるなんて思っていなかったフォルテとミントだったが、蘭花がポケットから宝くじを出して差し出したので本気だと受けとめた。
「やりましたわ!これで1000万がわたくしに・・・」
「ミント、これ何に使うか考えないとな!!」
フォルテがニコニコしてくじを受け取ろうとした瞬間
「はああぁぁぁぁっ!!」
蘭花のすごい勢いの足蹴りがフォルテを襲った。
その足蹴りは、フォルテの腕に命中した。その反動で、フォルテは銃を落としてしまった。
「いってえ・・・・っ!何すんだ蘭花ァ!!」
フォルテは腕を押さえた。かなりの威力の蹴りだった。その隙に蘭花は、くじを奪い取って逃げた。
「ま、待ちなさい蘭花さん!」
ミントは急いで蘭花を追いかけた。ノーマッドは
『まったく・・・宝くじ一つで何でそんなにモメてるんだ、あの人達は。ねー、ヴァニラさん』
とつぶやいた。ヴァニラはボソッと
「一攫千金・・・・。」
とつぶやいた。
「待って下さい!蘭花さんッ!」
ミントは必死で追いかけた。
「イヤよ〜!コレはあたしのなんだから〜!」
蘭花はミントに余裕を見せた。ミントは必死に追いかけたが、足の速さでは蘭花に敵わなかった。終いには蘭花を見失ってしまった。
「フンフーフフッフンフー♪」
ミルフィーユは鼻歌混じりにホットケーキのタネを作っていた。ミルフィーユの作るホットケーキは特別美味しいものだった。
「よし、生地はできた。じゃあフライパンで焼こう!」
ミルフィーユはフライパンを火にかけた。温まったフライパンにサラダ油をひくと、油がまんべんなく広がり、焼き目が綺麗なのをミルフィーユは知っていた。そこに蘭花が入ってきた。
「あ、蘭花。いま蘭花のお祝いにホットケーキ焼いてるの!もうちょっと待っててね。」
蘭花は無視してミルフィーユに頼んだ。
「ちょっと、かくまってくれない?」
「かくまう?って、どういう風に?」
「いいから!ココに隠れてるからね!」
そういうと蘭花は食料倉庫に隠れた。
少しして、ミントとフォルテが入ってきた。
「蘭花さん!宝くじを渡しなさい」
二人は、ものすごいけんまくだった。
「あら、蘭花さんは・・・?」
ミントはキョロキョロした。蘭花は心を覗かれないように、頭を真っ白にした。が、ミントに察知されてしまった。
「あそこですわ、フォルテさん!」
「おぅっ!」
フォルテは食料倉庫の扉をバンッと開けた。
「てんめぇ〜!!あたしは上司だぞ!金も分けねぇ上に足蹴りくらわすなんざ、良い度胸してんじゃねーかよぉ!」
フォルテはかなり怒っていて、目がいつもの目じゃなかった。
ミントもかなり怒っているが、顔にはあまりださなかった。
「見つかったらしかたがないっ。でも、宝くじは渡さないわ!ずっと逃げ続けてやるんだからね!」
蘭花は、まだ渡す気は無かった。
「蘭花さん、わたくしを本気にさせない方がよいですわよ・・・・」
ミントは何故か左手首を蘭花に向けた。
「(な、何!?)」
すると、ミントは気合いを入れて叫んだ。
「必殺ッ!ミント「宝くじ渡せ」レーザァァァッ!!」
ミントの手袋の宝石から、赤いレーザービームが発射された。
「ちょっと、何コレ!?いつの間にこんな機能追加したのぉ?」
「オーッホッホッホ!」
ミントはレーザービームを乱射した。蘭花は何とかそれを交わし続けた。
「ちっ。ではフォルテさん、あなたの出番ですわ。」
ミントがそう言うと、フォルテは小さく「よっしゃ」と言って、さっきより大きなマシンガンを出した。
「蘭花ァ、行くぞぉ!」
フォルテはマシンガンで蘭花の足の辺りを狙って撃った。それを避けようと蘭花は高くジャンプした。
おかげでフォルテの攻撃は避けられた。が、その時、不幸は起こった。
「あっ・・・・!!!」
空中で蘭花のポケットから、くじが出てしまった。くじはヒラヒラと舞い、ミルフィーユの方に向かった。
「(ミッッミルフィーユッ・・・・・!)」
蘭花は着地すると、くじの方を見た。しかし、くじは思わぬ方向に落ちた。ガスコンロの上に舞い落ちてしまった。
「ああっ!!」
3人はくじの悲しい運命を見てしまった。くじはガスコンロの火で燃え、黒く変色し、最後には灰になった。
「っう、う、嘘でしょう・・・・?」
蘭花はヘタっと座り込んでしまった。
「そんな・・・、5000万GCが・・・あたしの・・・5000万GCがぁ・・・・っ!!」
蘭花は泣きながら叫んだ。
「5000万GCどころか・・・1銭も残っていないじゃありませんか・・・・ッ!」
ミントも真っ黒な灰を涙目で見ていた。
「マジかよ・・・・」
フォルテはショックのあまり、持っていたマシンガンをガシャンと床に落としてしまった。
「あ、あれ?なんか変なのがコンロに。まあ、いいか。みなさ〜ん、ホットケーキができましたよ!」
ミルフィーユはテーブルの上に美味しそうに焼けたホットケーキを置いた。
「ヴァニラさんも、食べましょう!」
ヴァニラはテーブルに静かについた。
「いっただっきま〜す!」
ミルフィーユは並べられた輝くようなお菓子たちをどんどん食べていった。ヴァニラも、黙々と食べていた。
『ヴァニラさん、美味しいですか?』
ヴァニラは、こっくりとうなずいた。
『よかったですね〜。』
ノーマッドは自分が食べれなくても嬉しそうだった。
ふと、ヴァニラは呆然としている三人を見た。
「いつもの・・・・パターン・・・・。」
蘭花とミントとフォルテは、魂が抜かれたように、ずっと真っ黒な灰の方を見ていた。
おわり♪
PS。
何かヴァニラとミルフィーユの出番が少なくてすみませんでした。未熟で表現もありきたりでスミマセン。
By エリノ
〜管理人感想〜
GAアニメ版の小説ですね。
表現がありきたりなんて事はありませんよ。
アニメ版独特の黒い雰囲気(笑)が出ていて良かったです。